五十鈴川めぐり

2010年02月27日(土) 午前 五十鈴川めぐり(徒歩)

久々に徒歩での巡りである。今日は20km程度の距離だろうか。

自宅を出発し、ひたすら歩いた。R23号線にある鹿海町の交差点を曲がりまっすぐ進み、少し広い道路へ右折し、加努弥神社(末社)を目指した。道なりに進み酒店の辺りを左折するはずであったが、どこを曲がればよいか分からずに行きすぎると建物がなくなり視界が開けた。振り返り、左後方を見ると、小さな社叢があった。とにかく最短コースで舗装されていない道を進んだ。

加努弥神社(末社)は本当に小さな神社である。道路から細い道を入り、正面へ辿り着くと御垣の扉が全開になっていた。今までの参拝では初めての経験である。ただ、ここには社殿はなく、御石が祀られている。この扉が意図的に開けられていたのかは?

さらに、五十鈴川の堤まで歩いて行くと、対岸の左の奥に社叢が見えた。しかしそこには橋がない。右手に見える橋を渡らねばならない。とにかく、このルートしかないので遠回りの橋を渡り、五十鈴川の右岸を下流へと向かった。途中、参拝者らしい女性とすれ違い、挨拶を交わした。このひとも125社を参っているのだろうか?

暫くすると鏡宮神社(末社)に着いた。五十鈴川と朝熊川挟まれた場所にあり、見方によれば水に浮いている島のようにも見えそうだ。以前はこのあたりにも貯木していたとの説明看板があった。道路から石段をおりると、目の前に社殿がある。小じんまりとしたかわいい社域だ。樹木はほとんどなく。フルオープンに近い。

次は、朝熊神社(摂社)、朝熊御前神社(摂社)へ向かった。朝熊川対岸に社叢っぽい雰囲気があり、近くに人専用(人が渡れるが、対向できないくらいの狭い幅)の橋がかかっている。もしかして、この神社のために架けられたのだろうか?

細い橋を渡り、社叢へと近づいて行くと石段から一人の男性が下りてきた。ここのお守りしてくださっている方で、「あとで説明するから、先にお参りしてきて。最初は奥から・・・」と言ってくれた。にもかかわらず、わたしは階段を登りきった時点でどちらが先かを忘れてしまい、先に朝熊御前神社を参拝してしまった。

参拝を終えて、石段を下りてくるとその方は待っていてくれた。神社の話、儀式の話、近くにある木の話、バイクの不法投棄の話、目の前に道路を通す計画がある話などさまざまなことを語ってくれた。最後に対岸にある鏡宮神社の虎石のことを教えてくれた。また、わたしが加努弥神社の扉が開いていた理由を質問すると、今日は風が強いから風で吹かれたのか・・といつものことのようだった。

その後、鏡宮神社の虎石に参拝し、神宮神田の方へと向かった。

五十鈴川の左岸を上流へ向かって歩いた。未舗装路の部分が多い。伊勢二見鳥羽ラインをくぐりしばらく行くと対岸に社叢が見える。少し先の五十鈴橋を渡り、社叢へ辿り着いた。どう見ても入口は一ヶ所である。一ヶ所の社域に大土御祖神社(摂社)と国津御祖神社(摂社)が座されている。さらに宇治乃奴鬼神社(末社)が大土御祖神社に、葦立弖神社(末社)が国津御祖神社にそれぞれ同座されている。この配置はいままでで初めてのケースである。

ここを出て、対岸に戻りさらに上流を目指した。近鉄の線路をくぐり県営陸上競技場の近くの橋まで来た。競技場のサブトラックでは出場を待っている選手がウォーミングアップしていた。また、五十鈴川の河川敷には多くの車が駐車していた。

橋を渡らずに右折して突き当たりを左折し道なりに進むと右手に宇治山田神社(末社)の入口がある。分かりにくいので注意が必要だ。急な坂を登って行くと高台にある。かなり苔むしており、赤土の地面は滑りやすい。なお、宇治山田神社には、那自賣神社(末社)が同座されている。

元の道に戻り、R23号を渡ると月讀宮がある。葭原神社(末社)を探し、左側にある山道を登って行ったが見当たらなかったので引き返した。まずは月讀宮を参拝しようと参道へ入ったところ、入口のすぐ右側にひっそりと座する葭原神社を発見した。いままでの苦労は何だったのかと思いながらもほっとした。さらに参道を進むと反対側の参道と合流する。手水舎で心身を浄めさらに参道を進んだ。社務所を右に見ながら最奥へと進んだ。途中、遷宮のための新御敷地があった。

ここの光景は圧巻である。四座の別宮が横並びになっている。右から月讀荒御御魂宮(別宮)、月讀宮(別宮)、伊佐奈岐宮(別宮)、伊佐奈弥宮(別宮)である。参拝の順番を知らなかったので月讀荒御御魂宮から左へ参拝してしまった。あとで調べたら、月讀宮、月讀荒御御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の順であった。

来たときとは別の参道を通り、御幸道路へと出た。途中、清掃していた女性が先に挨拶してくれた。

御幸道路を右に道なりに進んで行く。五十鈴川駅を越えるとだらだらの上り坂である。ここは全日本駅伝でアンカーが最後の力を振り絞って下ってくる場所だ。坂を上りきると右手には神宮文庫の入口がある。左の奥へ行くと神宮徴古館、神宮農業館さらに神宮美術館がある。左手のすぐ近くに倭姫宮(別宮)への入口がある。参道を進むと石段でどんどん下がって行く。谷筋に作られたような参道で両側は斜面になっている。しばらくこの深い森のなかを進んで行く。今度は上りの石段である。石段を上りきると右に社務所があり、左に手水舎、正面に倭姫宮がある。ここでも上りの石段の途中、清掃していた女性が先に挨拶してくれた。

倭姫宮に参拝し、後はひたすら自宅まで歩いて帰った。

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