2010年10月16日(土) 早朝参拝(外宮)由貴大御饌の名残ほか (車、徒歩)
神宮において最重儀である神嘗祭が昨日15日から始まり、外宮では十月十五日の午後十時から由貴夕大御饌、十六日午前二時から由貴朝大御饌がとり行われた。昨日の夜から今日の深夜にかけ、暗闇の中で厳かだったことだろう。これらの大御饌は拝観できないようなので、名残を求めて外宮へ早朝参拝に出かけた。
北御門の駐車場に車を駐め、手水舎で心身を清めてから火除橋を渡り、すぐ右手にある参道を進んだ。突き当たりの立入禁止看板の前で上御井神社に遥拝した後、大津神社、度会国御神社に参拝し、北御門参道へ戻ってきた。
ちょうど忌火屋殿の近くで、左手から朝日が差し込んできた。
忌火屋殿の前の祓所を横目に見て、
こちらで忌火屋殿の奥にある御酒殿を遥拝した。
参道を進むとすぐ目の前に、黒い燃えた枝のようなものが落ちていた。よく見ると竹が焼け焦げているようだった。
ここにも、
あちらにも、参道に沿って所々に落ちている。多分昨夜の由貴大御饌で照明として利用されたものだろうと考えたが、確信は持てなかった。あとで、多賀宮への石段の下で衛士に伺ったところ、割った木をまとめた照明で「しょうみょう」と呼ぶとのことだった。
御正宮へ参拝した後、
御正宮の前にも、
さらに、別宮遥拝所を過ぎて多賀宮の方へ右折すると、
亀石の上にも、
このあと、多賀宮、下御井神社、土宮、風宮に参拝して御正宮の前まで戻ってくると、撮影器材を手にしたビデオ撮影クルーが歩いていた。今日の午後にある奉幣の儀の下見なのだろうか?
段取りの重要性を自分にも言い聞かせて、表参道を進んだ。
神楽殿の前ではひも状のものが燃えた跡があった。これは竹を束ねたものであろう。
神楽殿前を過ぎて、表参道の第二鳥居をくぐってから振り返ってパチリ。
奉弊の儀ではこの場所で勅使の修祓(しゅばつ)がとり行われる。
さらに進むと左手には斎館があり、ここから参進が始まる。今朝は、斎館の庭に数名の神職が出られていた。
第一鳥居まで戻り、くぐって手水舎の前までくると、とひとまず境内から退出した感がある。
表参道の火除橋手前に清盛楠があるが、その奥にも扉がある。こちらは立入禁止だ。中を伺うと、祭典の準備が進められている。
火除橋を渡り左手には行事予定が掲示されていが、今日は神嘗祭と掲示されていた。奉幣の儀ではなく、神嘗祭と。
表参道の広場には昨日の奉曵団ののぼりが立てられていた。