2012年01月14日(土) 湯立神事(栄野神社) (車、徒歩)
音無山経由で栄野神社(湯立神事 拝観のため) にて湯立神事の斎行を拝観するために二見町江(え)にある栄野神社(二見興玉神社の飛び地境内社)を訪れた。
【参考】
訪問後しばらくすると神職が太鼓を打ち始め、例祭(湯立神事は例祭における儀式のひとつ)の開始が告げられた。
拝殿横の参道に配置された祓所では案の上に塩湯と大幣が準備され、
その前に(多分)総代、来賓等が左側、
宮司および神職等の祭員が右側、所定の位置に着いた。
突然、私の目の前におじさんが現れた。まぁ、これもありだ。おじさんをメインにパチリ。
この後、大幣、塩湯による修祓が執り行われた。(参拝者も)
修祓が終了すると拝殿の隣の祓所から
拝殿まで10数mを参進した。
全員が着座(この位置からは見えないがマイクで解説が流された)の後、宮司一拝。
その後、御扉が開けられた。
右から 「 ギィーー。」
左も 「 ギィーー。」
その頃、拝殿の前ではほとんどの人が拝殿内に釘付けだった。
そんな参拝者を見つめる女の子。パチリ。子供にとってこのような祭典は面白くないだろうな?
祭典は続き、献饌の儀となった。
ここからなら女の子にも動きが見えるから興味が湧くかな?
献饌の儀が終了すると、メインイベントである湯立神事となった。
まずは宮司が多くの熊笹を抱え、湯が煮えたぎる湯立釜へと向かった。(拝殿の正面は三脚だらけだったので、三脚の間からパチリ・・・)
熊笹を湯立釜に浸すと湯気がもうもうと立ち昇った。
この後の湯立神事に関して、宮司以下、どの神職がどの順に熊笹を振られたかは正確に記憶していないので、順番は正確ではないと思われるが、網羅的に紹介。
こちらは湯立の舞い、(動画)
その後、四方祓い(?)。境内の四隅に四人の神職が配置し、湯立釜の湯をたっぷりと含ませた熊笹の束で一斉にお祓った。こちらの方は拝殿の右手にて。
ちなみに、次の写真には賽銭箱の覆いが写っている。後の変化を楽しみに。
通常の修祓と同様に「左右左」で祓われた。
「左」
「右」
「左」
さらに、神職が順に「左右左」
「左右左」
時系列の位置が定かでないため、次の動画はここにまとめて。(動画)
結局、湯立神事が終了すると、賽銭箱の覆いにまで湯玉が降り落ちていた。湯立釜の目の前にいた人達はかなりの量の湯玉を受けていたのだろう。(ご利益は多いだろうが・・・)
湯立神事が終了すると、湯立釜の周囲から人は離れ、
釜に近づけるようになった。そこで、パチリ。
この湯気でもご利益がありそうだ。
帰宅後、カメラのレンズをクリーニングする際に気づいたことだが、湯玉の跡が塩のように白い塊になっていた。先の二見興玉神社のホームページによると次のように紹介されている。
湯立神事(ゆたてしんじ) 1月14日
今から約200年前から飛び地境内社である栄野神社【御祭神・大若子命 佐見津日子命】に伝えられる神事で例祭に併せて行われます。
境内に四方竹を立て注連縄を引き廻し、湯立釜を用意し当社の霊草・無垢塩草を入れ、煮立てた湯の中に神職らが熊笹を浸し、参拝者の頭上に左右左と祓います。
新年早々、この湯玉を浴びることでこの1年間無病息災と言われ、氏子らは挙ってこの湯玉を浴びようとします。
また、この熊笹は各氏子の家に配られ、家の神棚に供えます。
湯立釜の湯には霊草・無垢塩草が含まれているから乾燥すると白くなったのか。
【参考】 無垢塩草については、神宮巡々の
藻刈神事(二見興玉神社) 後半にて紹介
湯立釜の隣に建つ小屋へ入るとまだ甘酒の振る舞いが続いていた。アルコールについて確認すると、「アルコールは飛ばしているので、車の運転は大丈夫。」と説明をいただき、私も甘酒をいただいた。身体も心もホッカホッカに。(ご馳走さまでした。)
例祭は11時開始だったが、甘酒の準備は小屋内の清掃も含め8時開始だったそうだ。(お疲れさまです。重ねて感謝)
甘酒を頂きながら雑談していると、拝殿では玉串奉奠が終了した。
最後に二見興玉神社の宮司がご挨拶されて例祭は終了となった。
「伊勢二見浦 二見太鼓」が打ち鳴らされるなか、
参拝者は栄野神社を後にした。その際、先ほどの祓所の案の前にて湯立神事に使用された熊笹が参拝者に配付された。
拝殿前から左右を見ると左に拝殿は空に、右手の参道は長蛇の列となった。
本殿の前では、江地区と茶屋地区の氏子のための熊笹がまとめられていた(と思われる。)
参拝者はほとんどいなくなり、
私も最後に熊笹をいただいた。
振り返ると新聞社等の記者が取材の詰めのようだった。(「おわけ祭」(高向大社 祷屋宅)にて見かけた新聞記者の方がいた。)
私もこれで栄野神社を後にした。
あっ、そうそう。最初に撮り忘れた看板をパチリ。
この後、 伊勢安土桃山文化村の方を経由して二見総合支所の駐車場まで歩いて戻ったが、その途中で地元(三津)の方がわざわざ車を止めて「どこまで歩いてゆくの?」と心配してくださった。私は歩くことは織り込み済みだったのでお礼の言葉を述べ、丁重に断った。(これはすでに湯立神事のご利益だろうか!)
【おまけ】
熊笹の配付の後、さらに参拝者全員にふるまわれた「かたぱん」。思ったよりも柔らかかったが、おいしくいただいた。(こちらもごちそうさま。)
【 20120114の記録 】
- 音無山経由で栄野神社(湯立神事 拝観のため)
- 湯立神事(栄野神社)