六月月次祭「由貴夕大御饌の儀」の奉拝

2011年06月16日(木) 六月月次祭「由貴夕大御饌の儀」の奉拝 (車、徒歩)

やっと念願が叶い、月次祭の「由貴夕大御饌の儀」を奉拝することができた。

「由貴夕大御饌の儀」は夜の10時から斎行されるため一般には公開されていない。今回は伊勢神宮崇敬会の行事に参加し、奉拝できた。(会員対象の行事)

六月月次祭参列の案内はがき

六月月次祭参列の案内はがき

 

雨が降るなか、8時40分過ぎに神宮会館を出発して宇治橋前へ到着したのが9時前。なんと、宇治橋前には多くの人が列んで待っていた。私たちを含めると今回の奉拝参加者は350名余り。私が予想していた数を大幅に越えていた。(全国から350人、そう考えればかなり限定された人数であるが、350人となると視線が一点に集中する祭典をじっくりと奉拝することは難しい。)

9時を過ぎると宇治橋前に置かれていた柵が移動され、宇治橋への道が開かれた。衛士に先導され団体単位で順に宇治橋を渡ると東詰からの参道を4列で第一鳥居前の手水舎へ向った。

 

第一鳥居付近でしばらく待機したのち、第二鳥居を通過し、忌火屋殿隣にある五丈殿の前で待機となった。本来であれば忌火屋殿の前庭での修祓となるが、本日は雨儀のため五丈殿にて執り行われた。五丈殿の前には神饌が納められた辛櫃が配置され、修祓の準備が滞り無く進められていた。また、その前では松明(しょうみょう、神宮では「しょうみょう」と称する。【参考】早朝参拝(外宮)由貴大御饌の名残ほか )の準備が進められていた。松明に火を点けては消してを繰り返し、祭典にタイミングを合わせているようだった。

 

そして、定刻になると参進を告げる報鼓が近づいてきた。「ドーン、ドーン・・・」

私たちの前を通り過ぎてもさらに「ドーン、ドーン・・・」と聞こえ、激しい雨音の中でも太鼓の音がやけに力強く感じられた。

しばらくすると、祭主である池田厚子さんを先頭に、大宮司、少宮司等多数の神職が五丈殿へ入られ、粛々と修祓が執り行われた。御饌、祭員の修祓が終了すると神饌の代表である鮑を調理する儀式のため、御正宮石段下の蕃塀の前にある御贄調舎へ向われた。

 

ここで驚いたことは2つ。まずひとつは祭主、大宮司、少宮司に差し向けられる傘の大きさだ。直径が2mくらいありそうな大きなものだった。さらに驚いた、いや感動したことは、参進する祭員の足元を照らす松明を持つ方(役職名が不明)の態度だった。この方も自分用の傘を持っているのだが、自分の身体にではなく、松明に掛けていた。明かりを確保する役目としては当たり前の行為なのだろうが、厳かな暗がりのなか松明の光に照らされ、透かされる和傘と身体を雨に打たれながら火加減に気を配る姿には・・・

 

奉拝の参加者は、参進から少し遅れて御贄調舎の前まで誘導された。御贄調舎への視界は狭く、しかも雨儀のために傘を差している人がほとんどで、最前列以外はこの神事を目にすることは難しかっただろう。私も集団の後方にいたため、雨音を聞いているのみとなった。

この後は、御正宮の内院にて御饌が供された。拝観することができないため音だけでも聞き取ろうとしたが、今日は雨音が激しくそれ以外の音を聞き分けることができなかった。ふと、空を見上げると空が微妙に明るかった。すでに伊勢の空は漆黒にはならないのだろう・・・

御正宮を終えると参進は続き、荒祭宮遥拝所の前で二手に分かれた。私は荒祭宮での儀式も拝観した。終了したのは11時30分であった。

 

祭員の退下に続き、私たち奉拝者は内宮を後にした。参集殿が工事中だったため、表参道から第二鳥居、第一鳥居を戻り、宇治橋を渡った。

そして、宇治橋前で待機していた神宮崇敬会の担当者の方に名前を告げた。(通常は入場できない夜間なので、入場者数と退場者数が一致しないと大変なことになると・・・)

 

【感じたこと】

私にとって初めての夜の奉拝、しかも雨儀、なんと感動的な経験だったことか。新たな感動を求め、次回の奉拝にもできれば参加したい。

また、今回の奉拝は伊勢神宮崇敬会の行事で服装はスーツ、ネクタイ着用であったが、他の団体の奉拝者には半袖のボタンダウンや少し砕けた服装の方も見えた。なお、私自身が個人的に他の祭典を拝観する場合、スーツではなくチノパンに襟付きのシャツ程度のカジュアルな服装であることを思い出した。

自分自身は形ではなく心が重要で、神様は形よりも心を重視していると信じているが、今回の行事に参加したことにより、個人で参拝する場合と祭儀を意識的に奉拝する場合の服装については一考の余地があることを考えさせられた。どうしようか? 私の場合歩いて移動することが多いので・・・ 考えさせられる。

 

【その他】

今回集合時刻が早かったので、待機する時間が2時間ほどあり、神宮会館のフロント横に置かれている各別宮の「参拝のしおり」を読み込むことができた。以前もそれぞれを個別に読んだことはあったが、読み比べる機会がなかったので、今回新しい発見があった。

参拝のしおり(神宮の各別宮)

参拝のしおり(神宮の各別宮)

(1)玉垣に御門がある別宮と御門がない別宮がある。
(2)玉垣の玉石の色や配置のは別宮で異なる。

今まで125社の社殿の向きについては調べたことがあったが、まだまだ調べることはあるようだ。

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