2011年08月04日(木) 白装束をまとった黒子の活躍 (車、徒歩)
外宮の風宮にて 風日祈祭を拝観 した後、多賀宮、下御井神社、土宮、風宮、四至神、御酒殿神を順にお参りした。その際、祭典の後片付けに従事する人々を見かけた。
厳かに粛々と斎行される祭典の影には、その準備、後片付けとメインのイベントを支える黒子の存在がある。それは社会、企業、家庭・・・でも同様だ。
ここでは、今回見かけた白装束の黒子の存在をクローズアップしてみた。
【準備編】
参進が開始される前、修祓が執り行われる五丈殿では入念な準備が進められていた。
【後片付け編】
風宮にて風日祈祭の斎行が終了し、祭員が退下すると、
速やかに案などが辛櫃の前にまとめられていた。(私が気づかない間に・・・)
多賀宮へ参拝に向かうと、
こちらでも後片付けが進められていた。
賽銭箱が元の位置へ戻されるまで玉垣御門から中へ入れないように仮のしめ縄が張られ、
案などが辛櫃の隣に集められていた。
反対側から見ると、
辛櫃の側面には木札が掛けられていて、「多賀宮」と記されていた。
私は多賀宮に参拝した後、下御井神社、土宮に参拝した。その時、土宮から辛櫃が運び出され、
風宮の前にまとめられた。
また、風宮の瑞垣御門前面、幄舎(あくしゃ)の下では賽銭箱が元の位置に戻され、組み立て式の板塀が元の状態に戻されていた。
柱を建て、それらの溝に上からはめ込む方式だ。瞬く間に、元の状態へ戻っていった。
風宮に参拝してから振り返ると、多賀宮への石階の下には2台のリヤカーが置かれていた。
再び、土宮へ向かうとこちらでも賽銭箱が元の位置に戻され、組み立て式の板塀が復元されていた。
そして、風宮も日常に復元された。
風宮から御正宮に向けて歩いていると、先ほどのリヤカーが追い越して行った。案を満載したリヤカーだ。亀石を越えた。段差もおてのもの。
私は大庭の前面で四至神にお参りした後、北御門参道へ入ると修祓が執り行われた五丈殿を振り返ってパチリ。祭典の準備の時(本ブログの最初の写真)とは様相が一変していた。
続いて御酒殿神にお参りするため、忌火屋殿の前まで来ると、忌火屋殿の屋根から煙が昇っていた。こちらは日別朝夕大御饌祭の準備中だろうか? と思っていると、
板塀の中には人の気配が。
私が御酒殿神への参拝を終えると前方からリヤカーが出てきた。
このように、メインのイベントである祭典には、その前後でも多くの人々が関わっている。あまり注目されない多くの部分があるからこそ、特徴的で人目をひく部分が成り立っている。
白装束をまとった黒子の活躍に感謝。お疲れさまです。
人にはそれぞれの役割がある。(実感)
【 20110804 の記録 】
- 風日祈祭(外宮)
- 白装束をまとった黒子の活躍