鍬形祭(九鬼岩倉神社)

2012年04月01日(日)  鍬形祭(九鬼岩倉神社) (車、徒歩)

例大祭(九鬼岩倉神社)が終了すると、続いて鍬形祭が執り行われた。

拝殿前では莚(むしろ)を覆っていたブルーシートがはずされ、

例大祭(九鬼岩倉神社)

例大祭(九鬼岩倉神社)

その上には束になった(苗に見立てられた)藁が並べられた。

鍬形祭の準備(九鬼岩倉神社)

鍬形祭の準備(九鬼岩倉神社)

それらは一束一束、心を込めて整えられた。さらに、木(榊か?)の枝で作られた鍬が添えられた。

鍬形祭の準備(九鬼岩倉神社)

鍬形祭の準備(九鬼岩倉神社)

準備が整うと嫁役、馬役も、全員が着座した。

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

鍬形祭の開始を告げる太鼓が鳴らされると、総代代表の挨拶で祭典が始まった。

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

総代代表は挨拶を終えると本殿の前へ向かい、玉串奉奠。

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

その後、祭文が読み上げられた。(どのような内容であるかは分からなかったため祭典終了後の伺おうと思ったが、後片付け等でお忙しそうだったので、次回(来年)の宿題に取っておこうと思う。)

そして、総代代表が本殿から戻ると鍬形祭が展開された。

 

ところで、鍬形祭とは? 明確に説明する情報がなかったので、伊勢志摩きらり千選 の次の記事等を参考にした。

【参考】 伊勢志摩きらり千選

 

「『鍬形祭』とは、年頭にあたり豊作を祈願する行事で、田起こし~田植えまでの一連の所作を神前で演じる。」

祭典次第としては次の通り。ここでは、莚(むしろ)が田として演じられる。

  1. 田起こし
  2. あぜ削り
  3. あぜ塗り
  4. 馬入れ
  5. 肥しまき
  6. あぜくろ(畔のつくろい)
  7. 田ならし(T字形の道具で平らに)
  8. 種まき
  9. 苗とり
  10. 一服 (休憩)
  11. 田植え
  12. 豊作祈願

 

最初に、氏子総代と住民代表が対面し、(誰?)の掛け声に対して全員が声を揃えて受け答える(何と言っていたかは?)所作を三度繰り返して始まった。

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

この後は、01~12まで順次、

【01. 田起こし】 まずは田を掘り起こし

田起こし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田起こし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田起こし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田起こし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【02. あぜ削り】 鍬の先端が水平に使われ

あぜ削り、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜ削り、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜ削り、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜ削り、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【03. あぜ塗り】 あぜを撫ぜるように・・・

あぜ塗り、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜ塗り、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜ塗り、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜ塗り、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【04. 馬入れ】 馬は田を掛ける

馬入れ、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

馬入れ、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

馬入れ、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

馬入れ、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【05. 肥しまき】 桶に入った肥やしがまかれる

肥しまき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

肥しまき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

肥しまき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

肥しまき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

肥しまき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

肥しまき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【06. あぜくろ】 再び鍬が登場

あぜくろ、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜくろ、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜくろ、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

あぜくろ、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【07. 田ならし】 田を均すためには最初で最後の道具が登場

田ならし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田ならし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田ならし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田ならし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田ならし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田ならし、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【08. 種まき】 拳大の石が田の四方に置かれた

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

種まき、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【09. 苗とり】 苗に見立てられた藁を・・。この時「苗とりの謡」が謡われた。

苗とり、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

苗とり、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

苗とり、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

苗とり、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

全員が細かな作業に精を出す・・・

苗とり、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

苗とり、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

苗とり、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

苗とり、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

【10. 一服】 精を出して疲れたので、そそそろ休憩に

一服、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

一服、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

手づくりの袋に入ったお菓子が配られた。私たち見学者もいただいた。(ごちそうさまでした。)

一服、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

一服、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

手づくりの袋はこれ。とても手が込んだ作りで、持ち手の部分はしっかりと固定され、底にはまちも付いている。さらに、「海の子」の手づくりラベルが貼られている。

手づくりのお菓子袋、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

手づくりのお菓子袋、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

さらに、温かいお茶も。これがとてもありがたかった。今日は天候の変化が激しく、鍬形祭の頃には空は曇り気温がかなり下がっていた、そのため身体が冷え切っていた。生き返った・・・。

一服、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

一服、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

こちらは私がいただいたお茶とお菓子。(感謝)

温かいお茶と手づくりの袋に入ったお菓子、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

温かいお茶と手づくりの袋に入ったお菓子、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

しばらく休憩すると

一服、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

一服、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

鍬形祭が再開された。

【11. 田植え】 この時「苗とりの謡」が謡われた。

田植え、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田植え、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田植え、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田植え、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田植え、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田植え、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田植え、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

田植え、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

田植えまでが終了すると、

【12. 豊作祈願】

氏子総代代表が「唱え言、行きますんで」と言って本殿へと向かった。

唱え言、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

唱え言、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

唱え言、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

唱え言、鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

以上で、鍬形祭は終了となった。

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

鍬形祭(九鬼岩倉神社)

 

その後は、速やかに後片付けとなった。

鍬形祭の後片付け(九鬼岩倉神社)

鍬形祭の後片付け(九鬼岩倉神社)

私は許可を得て、拝殿へ向かいお参りした。

拝殿(九鬼岩倉神社)

拝殿(九鬼岩倉神社)

こちらが修祓に使用された大幣だ。

修祓に使用された大幣(九鬼岩倉神社)

修祓に使用された大幣(九鬼岩倉神社)

 

私が拝殿から戻ると筵は巻かれていた。

鍬形祭の後で(九鬼岩倉神社)

鍬形祭の後で(九鬼岩倉神社)

祭典についていろいろと伺いたい事があったのだが、皆さん片付け等で忙しそうにされていたので、お礼を述べただけで九鬼岩倉神社を後にすることにした。

鍬形祭の後で(九鬼岩倉神社)

鍬形祭の後で(九鬼岩倉神社)

 

この頃になるとあの寒さが嘘だったかのように太陽が顔を出していた。

鍬形祭の後で(九鬼岩倉神社)

鍬形祭の後で(九鬼岩倉神社)

私は急な石階を下り、現実の世界へと戻って行った。

鍬形祭の後で(九鬼岩倉神社)

鍬形祭の後で(九鬼岩倉神社)

 


【参考】 謡の歌詞のコピーをいただいたのでここに紹介


【苗とりの謡】

第一番
あらおもしろや あさらや
苗とるやなあー あゝひだりやていぞろよ
ていていがゆくやら あゝひだりやていぞろよ
なに苗のそよやら

第二番
あらおもしろやー苗のはにおくつゆは
玉かつゆか とうよう
玉ならば えゝもおちじ
つゆはおつゆとうよう

第三番
あらおもしろや 四石まいたもみの種
いつとろぞうよう
げにたぐろみ いやなあー
あゝけいしょにけいしょをするやら

【田植えの謡】

第四番
あらおもしろやー あさわかには
あさわかにはー
とびがちょうじゃをよう
ねをはてもていまねかますよ

第五番
あらおもしろやー もろこしなる
もろこしなるう
とびがちょうじゃをよう
かづかりえていまねきやななます

第六番
あらおもしろやー おきよだにたつ
おきよだにたつう
なにのなにわせよう
はびろのわせいくらの志だぞよ


 

【 20120401 の記録 】

外宮

鳥羽市

 

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