2012年09月22日(土) 秋季皇霊祭遥拝(2012) (車、徒歩)
宮中の皇霊殿において歴代の天皇・皇后および皇親等の神霊を祀る儀式が斎行される際、全国各神社でも遥拝式が執り行われる。
【参考】 主要祭儀一覧 – 宮内庁 (宮内庁ホームページ)
ここ神宮では秋季皇霊祭に際し、内宮の第一鳥居内祓所にて遥拝が斎行された。
手水舎で心身を清めてから第一鳥居をくぐると、第一鳥居内祓所は遥拝の準備が整っていた。
また、斎館前には祭員が整列し、今にでも参進が開始できそうな状態であった。
7時50分前になると、報鼓が鳴らされた。
まもなく、参進が始まり、大宮司を先頭にした参進は、斎館の扉から目の前に見える祓所へと直進した。
御手洗場側の拝観者の様子をパチリ。
祭員が続々と祓所へ
全員が着座すると、禰宜が辛櫃から太玉串を案に立てた。その後、大宮司と少宮司が案の前に着くと八度拝八開手による遥拝が執り行われた。
今回、遥拝時には私も心の中で遥拝していたので撮影はなし。そのため、遥拝に関しては過去の記録を・・・
【参考】
- 2012年03月20日 春季皇霊祭遥拝(動画あり) 、八度拝八開手 (動画あり)
- 2011年09月23日 秋季皇霊祭遥拝
- 2010年09月23日 秋季皇霊祭遥拝(動画あり)
遥拝が終了すると案上に置かれていた太玉串が焼却される。
禰宜が案から太玉串を徹し、
太玉串を手に辛櫃の奥へ移動すると
太玉串が何かにかざされると
枝に火が点いた。
春季皇霊祭遥拝(動画あり)でも紹介したが、昭和四年に発行された「神宮要綱」では遥拝の式次第の末尾に
次権禰宜炬火ヲ燃シ禰宜太玉串を焼却ス宮掌土堝ヲ蓋フ
と記されている。(炬火は「たいまつの火」、土堝は「丸くてくぼんだ土器」)
太玉串の焼却が終了すると遥拝式は終了となり、
退下となった。
祓所は斎館の目の前にあり、秋季皇霊祭遥拝は参進から退下まで約10分での斎行であった。
祭員の姿がなくなった祓所には、
先ほど火を点けられた太玉串が残されていた。
その近くには、裏返しにされた「土堝」、また別の土堝の下には「炬火」が見えた。先ほど紹介した神宮要覧の式次第通りだ。
【 20120922 の記録 】
- 秋季皇霊祭遥拝(2012)
- お伊勢さん125社 内宮めぐり
- 林崎文庫 一般公開(2012秋)
- 宇治神社
- 秋季神楽祭 神宮舞楽(2012)
- 神宮茶室公開(2012秋)
- 西行谷神照寺跡
- 内宮B駐車場(B5、B6)五十鈴川河川敷
- 宇治山田神社(那自賣神社を同座)
- 上田神社(伊勢市中村町)