2010年09月01日(水) 朔日参り、早朝参拝(外宮めぐり) (車、徒歩)
八朔には内宮へ参拝したので、今月は外宮へ、しかも早朝参拝を実施した。昨日までは朝の4時から参拝できたが、今日は9月なので、朝の5時からしか参拝できない。とは言っても、最近は日の出が遅くなり、5時でもまだ暗い。
4時45分に車で家を出た。一之木交差点近くの踏切で遮断機が降り、目の前を電車が通り過ぎた。この電車は毎日、この時刻にこの踏切を通過するのだろう。
ほどなく、外宮の駐車場に到着し、北御門へ向かった。まだ5時前のため火除橋の前には木製の柵が置かれていた。手水舎で心身を清め、柵が開けられるのを待った。予想していたよりも人が多く、スーツに身を固めた一団やジョギングウェア姿など様々な人がいた。
5時になると柵が開けられると、参拝客は吸い込まれるように闇へと消えて行った。
御正宮の方面へと北御門参道を急ぐ人々を横目に、私は火除橋を渡ると右折した。奥まで進み、上御井神社に遥拝してから、大津神社、度会国御神社の順で参拝した。この参道に照明はなく、ほとんど真っ暗であった。またしても独り占め気分を味わえた。
参拝を終えて北御門参道まで戻ってくると、空が少し明るくなり始めてきた。参道から忌火屋殿を望むと日中よりも何か鮮明に見える気がした。昼間には、忌火屋殿の前に広がる祓所の様子はよく分からなかったが、今朝はなぜかすべてを見渡せた。
ここで、御酒殿神を遥拝した。
所々にこのような明るい照明が設置されており、日中とは雰囲気が全く異なる。
神札授与所を左手に見ながら御正宮へと向かった。
が、その前に四至神に参拝した。
御正宮に参拝し、空を見上げると月が残っていた。
三ツ石、亀石を過ぎ、多賀宮へと向かった。
多賀宮への石段を上る途中で振り返ると、土宮が見える。この別宮だけは他の宮と社殿の向きが異なり、独自性が感じられる。祭神である大土御祖神(おおつちみおやのかみ)が宮川の氾濫を治める堤防守護の神として尊ばれていることからすると、宮川を背負っているのかもしれない。
石段を上りきると、ここにも照明が当たっている。
内宮でも感じたが、灯篭の明かりと朝日による雰囲気の組み合わせは絶妙である。
多賀宮に参拝後、石段を下り左手奥にある下御井神社に参拝し、先ほど目にした土宮へ向かった。
土宮に参拝し、新御敷地越しに御正宮方面をパチリ。
最後に、風宮に参拝した頃には陽はかなり昇っていた。
いままで気づかなかったのか、風宮の社殿の左手前の角にお白石が円形に配置されていた。 何だろう?
以上で外宮宮域を一巡したので、表参道から帰路へ向かった。
御正宮にお別れをし、
神楽殿の前を過ぎ、・・・
火除橋の手前まで来ると、現在建設中のせんぐう館(完成予想図)があった。御正宮の実物大の模型が配置されると聞いているので非常に楽しみだ。
祭の案内には、何も掲示されていなかった。今月は目立った祭はないのだろうか。
振り返ると表参道にある大きな灯篭に太陽の火が灯っていた。
表参道前から観光バスの駐車場を経由し、北御門まで戻った。
途中、観光バスの駐車場付近で今にも動き出しそうな石が・・・
北御門まで戻り、本日の朔日参り(早朝参拝)は終了した。
まだ、6時過ぎだが、すでに充実感に溢れていた。とにかく、早朝参拝は、いいものだ!
なんでもっと早くに気づかなかったのだろう。