第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

2011年01月15日(土) 第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい (車、徒歩)

三重県からのメールで「第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい」が実施されることを知った。

「第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい」を開催します!
−テーマは「斎宮跡柳原区画の歴史公園整備と植栽・景観」−
斎宮歴史博物館では、現在計画を進めている史跡斎宮跡東部の整備事業について、「第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい」として「斎宮跡柳原区画の歴史公園整備と植栽・景観」を開催いたします。
三重県の貴重な文化遺産である史跡斎宮跡を活かしたまちづくりと景観に配慮した史跡の整備手法を、県民のみなさんと学び、考えるチャンスです。ぜひご参加ください。

1 日時 平成23年1月15日(土曜日) 13時30分から16時30分まで(予定)

2 場所 明和町 中町公民館 多気郡明和町斎宮2371番地
※ 近鉄・斎宮駅下車、徒歩約15分
※ ご通行いただく県道は、道幅が狭く、歩道がありませんので、安全に十分注意
してください。
3 参加方法など 事前申込は不要です。当日、13時から会場入口で受け付けを開始いたします。
定員は100名(先着順)です。
参加費は無料です。

4 内容     【基調報告】
「史跡斎宮跡東部整備事業の進捗状況について」  斎宮歴史博物館職員
「史跡整備での修景と周辺の景観」
高崎設計室有限会社代表取締役 高崎康隆(たかさき やすたか)氏
「柳原地区整備地の植栽・修景と便益施設のあり方について」
株式会社 文化財保存計画協会
【意見交換会】
基調報告をもとに参加者との意見交換をおこないます。

5 主催      斎宮歴史博物館 明和町

6 協力      史跡斎宮跡・伊勢街道まちづくり会
明和町緑のまちづくり推進委員会
明和町みどりの会

7 その他     会場の駐車場は狭いため、できる限り公共交通機関をご利用の上、お越しください。

私は地元住民ではないが、斎宮は神宮とのかかわりが大きく非常に興味があるので参加することにした。

中町公民館へ来る前に、昨年末御造営された織殿神社へ参拝した後、いつきのみや歴史体験館へ寄ってから歩いてきた。

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

つどいは定刻より開始され、斎宮歴史博物館 館長と明和町 副町長の挨拶で始まった。

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

基調報告の最初は、斎宮歴史博物館主幹 大川勝宏さんで、

現在までの主な発掘調査の成果(3つ)

  1. 古代伊勢道(奈良古道)の発見
  2. 古道の史跡西部での湾曲
  3. 方格地割(120m四方のます)

についての説明、

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

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次に、目的を区分したゾーンニングと

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

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今回の整備で対象となるゾーンの事業概要、

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史跡整備の基本的な考え方を説明された。

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

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第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

今回のつどいのテーマは植栽と景観に主眼が置かれていたので、続いて、高崎設計室有限会社代表取締役 高崎康隆(たかさき やすたか)さんが、史跡整備における修景や周辺の景観について一般論を説明された。

植栽は史跡景観として重要な要素であるが、景観は時代とともに移り変わるため、植栽が生えていた場所、年代、種類を特定するのは大変な作業である。特に図面や写真がない場合、花粉などの遺物や文章、文学に頼らざるを得ない。

また、実際の史跡整備にあたっては次の点が重要

  • 復元する年代の設定とテーマの明確化
  • 借景、調和植栽、遮断植栽による現代の生活空間との調和
  • 施工への配慮(遺構の保護、当時の材料の調達可能性、技術)
第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

これは、「作庭記」(室町時代に書かれた平安時代の庭園の専門書)に記されている石組「小牛の母にたはふれたるかことし」の手法を参考にして、演者が実現した例だそうだ。

第三回 斎宮跡の史跡整備を語るつどい

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最後には、実際に今回の整備の設計を担当している 株式会社 文化財保存計画協会 主任研究員 岡西修一さんから現状に関する報告(方向性と選択肢のバリエーション例など)があった。

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そして、すべての基調講演が終了し、質疑応答が交わされた。

積極的な質問、要望、意見が出された。住民の方も県や町に任せきりではダメなことは十分承知しているひとが多い。まぁ、この会場に来ている人はそれなりのモチベーションを持っているから当然だろうか。

私は次のことを考えながら、さまざまな発言を聞いていた。

「集客は継続が必要だから、一度切りのお客を多く呼び寄せるには限界があり、結局はリピーターを増やすしかない。そのためには整備された器を活かす花(催事、話題、有名人、体験など または実際の花)が必要だろう。時には草木かもしれない。季節ごとに咲く花は変わり、時代とともにも変化する。ターゲットユーザーも変化するかも。

やはり最終的には斎宮およびその周辺の住民の方々の地道で継続的な活動が無ければ、今後の史跡整備は成功しないだろう。「仏作って魂入れず。」にはならないで欲しい。 (斎宮では仏なんて作らないよ、なんて言わないで。)」

予定時刻を15分ほど超過してつどいは終了し、この後、私は整備予定地を見学した。

【20110115の記録】

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