2013年02月11日(月) 御頭舞 上廻り(今社の御頭神事) (徒歩)
祭典と舞越しが終了すると、「御頭舞 上廻り」に出発するために御頭は拝殿の外へ出た。
御頭は今社の境内から午前の「御頭舞 上廻り」へ出ると、氏子であるお店や個人宅を巡舞した。なかでも特筆すべきは宮川に架かる宮川橋の上からは水鏡神事が執り行われたことだ。また、宮川町中央公園では刀を使用した悪魔祓いの後、餅まきが実施された。
それでは「御頭舞 上廻り」の様子を紹介する。
(なお、街中での撮影となるためプライバシーには特に気を使ったつもりですが、問題がある場合は連絡をください。また、場面によっては店名が意識して撮影されていますが、広告ではありません。)
それでは、御頭は軽トラックの荷台で揺られ、氏子総代、神楽師は歩きでのめぐりだ。(同行するにはこのパターンがありがたい。)
神社を出たかと思えば目の前の骨董屋さんへ向かった。巡舞いの基本動作は「ひと舞い」と『噛み』、そして重要なお供えのお返しにみかんと餅、さらに紙垂を手渡すこと、このセットだ。
【時代屋 大和】
この後は、順次廻った先を列挙すると、・・・
【酒のあおき】
【清之井公園 付近 民家?】
【石初】
紙垂も手渡された。
この後、JR山田上口駅の前を通り過ぎ、(実はここでトイレを借りた。)
宮川方向へ進んだ。
【(有)泉原商店】
その後も細い路地を御頭は荷台に揺られながら・・・、
神楽師は徒歩で・・・
そして、昨年末に開通した国道23号線と県道鳥羽松阪線を結ぶ 伊勢南北幹線道路 の下をくぐり、
さらに宮川へ近づいた。
そこにはこの掲示。桜風会による「もちつき大会」、御頭舞の集客にバッチリだ。
太鼓を叩きながら宮川橋へと通じる細い道路を進んだ。
するとその音を耳にした住民が家々から続々と出てきた。
お供えのお返しを受け取る。御頭を通じて心が通う瞬間、微笑ましい対話だ。
【宮川橋手前の民家】
そして家の前には、このあと宮川の河川敷で焚かれる古いしめ飾りなどが準備されていた。
そして「桜の渡し」案内板へ到着。午前10時だ。今社を出たのが午前9時だったから1時間の行程だった。
ここから御頭は河川敷へ下りる前に
宮川橋へと進んだ。
【水鏡神事】
どうもこの場所で水鏡神事(水面に自らの姿を映すために頭を垂れる。身なりを確認し、乱れた紙垂を整える?) 御頭の正面へ向かおうと草むらを進んでいる間に神事は終了してしまったようだった。(残念)
以前は宮司によるお祓い後、川に舟を浮かべその上から御頭が川面を覗き込んでいたそうだ。
【宮川橋(宮川)付近】
御頭が宮川橋から河川敷へ下ると御頭舞が開始された。その前では、しめ飾り等が燃やされた。
こちらでの舞いを終えて宮川町中央公園へ向かう時、JR参宮線が・・・、大迫力だ。
宮川町民会館への矢印に従って進むと
町民会館の先、左手には若宮八幡宮があるがこちらでの舞いは宮川町中央公園の後だ。
【宮川町中央公園】
若宮八幡宮を背にして向かったのが、宮川町中央公園。
先ほどのポスターにあったように桜風会主催の「餅つき」が実施されていた。
ここは多数の人で賑わい、つきたての餅だけではなく、豚汁、ぜんざい、熱燗まで振る舞われていた。(私は町民ではないので少し気がひけたが、ひと通りいただいた。ご馳走さまでした。感謝。)
氏子総代や神楽師もここでひと休憩した後、
御頭舞が開始された。
ここでは、刀を使用した悪魔祓いだった。
舞いが終了すると、御頭の紙垂を取るために多数の人が御頭に群がった。
時には押し倒されるほどの勢いに
御頭も参ってしまった。
こんな感じだ。とても和やかな神事だ。いいねー!
そして、餅まきも行われた。
【若宮八幡宮】
宮川町中央公園を後にすると先ほど通り過ぎた若宮八幡宮へ。
若宮八幡宮を出てから茶屋町(常磐町)の道標を過ぎ、
町並みを抜け、
JR山田上口駅方向へ向かった。途中、民家で御頭舞を終えると
続いてクスノキ並木の反対側へ渡った。
【和洋菓子処 おぐら】
県道へ出る際に、こんな所にも「今社御頭神事」の掲示が貼られていた。
【綿重】
この後、うらのはし(浦之橋商店街)へ向かった。
そして次の場は、「松之世古」の道標の前、以前実施した「伊勢の世古巡り」を思いだした。
【参考】
そして、御頭が向かったのは「うらのはし コア」内のぎゅーとら。
【ぎゅーとら(うらのはし コア)】
ぎゅーとらを出ると目の前には今社の社叢が見える。
「御頭舞 上廻り」はこれで終了だと思ったところ
左の路地を入ったところの民家でひと舞いした。
以上で「御頭舞 上廻り」は終了となり、氏子総代、神楽師は今社へと戻っていった。
「御頭舞 下廻り」は午後1時頃からの開始なので、1時間以上時間があった。私は昼食を兼ね、同日に御頭神事の斎行されている須原大社と坂社の状況を確認するために各社を巡った。
【 20130211 の記録 】
- 祭典と舞越し(今社の御頭神事)
- 御頭舞 上廻り(今社の御頭神事)
→ 御頭神事(須原大社)
→ 御頭神事(坂社) - 御頭舞 下廻り(今社の御頭神事)
→ 草奈伎神社ほか(宮川めぐり)