2012年06月30日(土) 宮川床上浸水対策特別緊急事業完成後の宮川右岸堤防 (徒歩)
お伊勢さん125社まいり(宮川めぐり) にて川原神社でお参りを終えると後は帰宅するだけとなった。御薗までどのルートで帰るか? 「そうだ、先日、宮川床上浸水対策特別緊急事業が完成し、開放された宮川右岸堤防に沿って帰ろう。」と思いついた。
2004年9月の台風21号で多大な浸水被害を受けたため、国が「宮川床上浸水対策特別緊急事業」として進めてきた宮川右岸堤防改修工事が完成し、6月9日に完成式が開催されたとニューズが報じていた。
川原神社から県道22号線へ出て、伊勢市街方向へ進むと坂を下りきる手前左側に堤防へ進む道がある。車両は進入できないが、歩行者は問題ない。ゲートには「危険」のプレートが下げられているがすでに開放されているので注意しながら進んだ。
特別緊急工事が完成した堤防道路は道幅も広く、平坦に舗装され快適そのものだ。
歩道がなく、車が対向すると歩行者は危険を感じないではいられない県道とは比べものにならないほど『安全』だ。ここが『危険』なら、県道は『超々危険』だ。
もし、危険があるとすれば、道路上に設置されたこのようなコンクリート塊くらいだろう。これは何かの基礎になるブロックだろうか? 固定のためのボルトと配線用の配管が準備されている。
今回、整備された堤防は約3.3kmとのこと。端から端まで歩くことになる。空は曇り始め、風にも湿気が多くなってきたので雨が降るのは時間の問題だ。とにかく足早に進んだ。
途中で振り返ってパチリ!
前方もパチリ!
かなり歩くと水管橋が見えてきた。そう言えば、昼食のことを忘れていた。
水管橋をくぐり、
振り返ってパチリ。
さらに下流へ向かって進むと見覚えのある場所、この辺りは万所遺跡の発掘調査説明会が実施された場所だ。遺跡は堤防の下に埋められてしまったそうだ。
【参考】 万所(まんじょ)遺跡現地説明会
この近くにサークルKがあったので、一旦県道へ戻り昼食(と言ってもおやつの時間だが)のためにパンを買い込んだ。再び宮川右岸堤防へ戻るとパンを食べながら歩いた。
さらに下流へ下ると水面から岩がゴツゴツと飛び出している場所があり、
その近くに辻久留3号排水樋管が設置されていた。
この近くには「中央構造線」の説明板が立っていた。
日本最長の断層である「中央構造線」、以前から興味はあったが具体的に動いたことはなかった。これもおもしろそうなテーマだ。
この説明板のなかで最も興味深かったのは、ポットホールの説明だ。見た目は自然が作った盃状穴だ。
ポットホール:
河川や海岸などの水流のある場所の岩畳(いわだたみ)のくぼみにはこばれてきた”れき”が引っかかり、水流とともに”れき”が回転しながら削り込んで、岩畳に円筒状の穴を空けたものです。
中央構造線のことを考えながらさらに下流へ進むと
今回の工事の終端付近までたどり着いた。ただし、ここには浅間堤があり、今回の工事で宮川右岸堤防が浅間堤と交差してしまった。
このことは以前から伊勢市議のおさだ朗さんが指摘されていたことだ。
【参考】 おさだ朗の気ままブログ: 松井孫右衛門堤
この後は、浅間堤と交差する宮川右岸堤防の現状も調査するため、参道の入口に建つ鳥居へと向かった。
【 20120630の記録 】
- 大祓後の清掃(御薗神社)
- 須原大社前の工事用コーン
- お伊勢さん125社まいり(外宮めぐり)
→ 伊勢市観光協会 新築工事(ほぼ完成)
→ 勾玉池のしょうぶ(外宮) - お伊勢さん125社まいり(宮川めぐり)
- 宮川床上浸水対策特別緊急事業完成後の宮川右岸堤防
- 宮川床上浸水対策特別緊急事業完成後の浅間堤
- 伊勢神宮奉納全国花火大会の準備が進む度会橋付近
- JR東海 参宮線 宮川架道橋(宮川・桜の渡し付近)