2011年04月29日(金) 春季 神楽祭(2011) (自転車、徒歩)
林崎文庫 一般公開(2011春) の見学を終え、10時30分頃に宇治橋を渡った。
今日は春季神楽祭の二日目、中日だ。
早速、内宮の神苑に設営された特設舞台へ向かうと多くの人が開演を待っていた。さすがに最前列には空いたスペースがなかったので、舞台左寄りで背が低いおばあさん達の後ろに陣取った。
舞楽が公開される前に神楽殿にて祝詞が奏上されるが、今回は東日本大震災の復興祈願の祝詞も奏上されたそうだ。
その場でじっとしながら20分程待っていると、左側から楽師と舞人が現れて
舞台の裏側へと消えていった。
しばらくすると、楽師が舞台の奥にある建物に現れ、整列し始めた。
その間、拝観者のために次の説明書が配布されていたので、私も一部いただいた。
今回の神楽祭のスケジュール。 雅楽の概説。
今回披露される雅楽の紹介だ。
今回は、次の4種類
舞楽(3種類)
- 振鉾(えんぶ)
- 蘇莫者(そまくしゃ)
- 胡蝶(こちょう)
舞を伴わない舞楽曲(1種類)
- 長慶子(ちょうげいし)
最初は、舞台を祓い清める舞楽である「振鉾(えんぶ)」
【振鉾(えんぶ)】
二名の舞人が登場し、
金色と銀色の鉾で天地が祓われる。
お祓いのための舞楽とためか、予想していたよりも短い時間で終了し、舞人が退場した。
続いて、蘇莫者(そまくしゃ)
【蘇莫者(そまくしゃ)】
先の解説にもあるように笛の奏者が舞台の側面に立ち、白髪老猿の面を付けた舞人が山神の舞を展開する。
まず、最初に笛の奏者が登場した。
しばらく時を置くと、舞台の袖で控えていた舞人が
登場した。
この舞は「静動」「緩急」、さまざまな要素を含んでいる。前後左右に軽快に素早く移動したと思えば、
ゆったりとした動きのなかで、しばし静止することもある。
奏者と掛け合い(?)があったり、面白い演出である。
さまざまな動作があるが、それぞれに意味があるのだろう。各動作の意味を理解できれば・・・
長い舞が終わると、舞人、
奏者の順に退場した。
舞楽の最後は胡蝶(こちょう)。
【胡蝶(こちょう)】
四名の舞女が蝶の羽を背負い、ゆったりと舞っていた。
天気はよいが、時折強い風が吹き、衣装があおられていた。
これが蝶の羽。
優雅な舞が終わると、舞女は順次退場した。
すると舞台には誰もいなくなり、雅楽の演奏が始まった。これが最後の長慶子(ちょうげいし)。
【長慶子(ちょうげいし)】
ところが悲しいかな、今まで前列で拝観していた人々の多くが参道へと消えていった。(残念、せっかくなら最後まで聞いていればよかったのに・・・)
演奏が終了すると、楽師は退席した。
以上で春季神楽祭が終了した旨のアナウンスが流れた。しばらくすると、楽師、舞人の退場となった。
途中から衛士に先頭されて戻って行った。(どこへ戻って行ったのかは?)
拝観者がいなくなった舞台は、午後2時の公開までしばらく休止状態だ。
今度は、撮影しないでじっくりと拝観しよう。