2012年01月28日(土) 御頭神事(東大淀) – 千引神社前 (車、徒歩)
御頭神事(東大淀)の火祭りを見学するため、佐登奈加神社の近くに御座す千引神社へやってきた。
山と積まれた杉の枝への点火は4時45分で、私が到着したのが5時半頃。
山となっていた杉の枝はすでに燃え、かなり崩れていた。
すると、杉の枝がさらに追加された。
追加された杉の枝が燃え始めると強風にあおられて白煙が横向きに・・・。火勢はどんどん強められ火祭りの準備が整えられていった。
次第に周囲が暗くなってきた。
炎が衰えないように
小さな少女までが杉の枝を炎に投げ入れた。
さらに大人がより大きな枝を・・・。どんどん燃え上った。
そして、炎の上では月が揺れていた。
そして、御頭が来る6時が迫ってきたので、御頭が待機している神楽師の宿(?)へ行ってみるとまさに出発するところだった。
御頭は表街道を通り、千引神社へ向かってくる。その途中で地元の人たちが御頭の通行を阻止するとのこと。狭い路地で押し合うが、かなりやさしい感じだった。このフェンス壊れていないし・・・!(それはやり過ぎか?)
走りながら、御頭の進行をパチリ。
さらに、千引神社への入口でもパチリ。
そして御頭は千引神社前へ。
ここでは、御頭の舞いが終わると
地元の人たちとの掛け合いが始まった。
東大淀(おいず)お頭神事( 伊勢市東大淀町 ):伊勢志摩きらり千選 には次のように紹介されている。
夜は盛大な火祭りが行われます。昼間、村人のお祓いをすることで災厄を一身に背負った御頭さん(獅子舞のしし)が火中に身を投ずることで、災厄を焼き払い、村人を守るという筋書きです。(東大淀町会パンフより)
火中に身を投げようとする御頭さんとこれを阻止しようとする村人の押し合いです。竹矢来を作り、必死に阻止する村人たち。あくまで村人のため火に入らんとするお頭さん。(竹矢来の神事)
ただし、「竹矢来の神事」と思われる行動は見られなかった。2010年に復活したばかりなので、過去の様子を完全に再現するのは難しいだろう。
ぎこちなさが残る場面もあったが、地元の人たちが御頭を挑発し、御頭が追い回した。何度も何度も・・・
(動画)
かなり長い時間、このやりとりが続いた。
大篝火の勢いもおさまり、風も落ちついてきたので神社の正面方向に場所を変えて
パチリ、パチリ・・・
しばらくすると今度は、太鼓を担いだ人たちが大篝火をまわり始めた。一度に二周、それを何度も・・・
まさに火のなかに飛び込みそうな勢いだった。
フラッシュを焚かずにパチリ。
提灯もパチリ。
そして、本日のクライマックスへ。炎を上げて猛っていた大篝火が燃え落ちて
ほぼ、おき火の状態になると 御頭がその前に直立した。
すると突然、おき火の中へ飛び込み、火の粉を上げた。
おき火から出た御頭の足元を二人の神楽師がはたいていた。
この後、神楽師の挨拶があり、御頭神事(火祭り)が終了した。
思ったより突然の終了であったが、この唐突さもおもしろい。
その後、千引神社に参拝していると、消防団がホースを引き、おき火へと近づいてきた。
しばらくして放水が始まると、大篝火の痕跡が少しずつ消されていった。
これで、完全に御頭神事が終了した。
【 20120128 の記録 】
- 御頭神事(東大淀) – 佐登奈加神社境内
- 御頭神事(東大淀) – 千引神社前