2010年09月23日(木) 秋季皇霊祭遥拝 (車、徒歩)
先日ネットサーフィンしていたところ、「秋分の日」の朝、内宮で秋季皇霊祭遥拝が行われることを知った。どうやら8時頃に実施されるようだ。と
台風が南海上に発生している影響があり、今日から天気は下り坂のようだ。天気は崩れても回復することは無いと判断し、今日は車で出発した。道路は混雑も無く、7時過ぎには宇治橋前の駐車場へ到着した。
8時にはまだ早いが、とにかく宇治橋を渡った。
神苑に設営されている特設舞台を過ぎ、
火除橋を渡り、手水舎で心身を清めた。
第一鳥居から右手にある第一鳥居内祓所を見ると、祓所には多数の茣蓙(ござ)が敷かれていた。
さらに、神職が現れ、式場を確認しているようであった。
その時、祓所の向かいにある斎館の扉が開いていた。中には多数の神職が集まっており、遥拝に望む準備をしているようであった。
8時までには時間があったので、御手洗場を経由し、
滝祭神、風日祈宮への参拝、風日祈宮橋の観察(【参考】風日祈宮橋の擬宝珠)、四至神への参拝を終えて御手洗場へ戻ってきた。
7時50分頃だっただろう。
参道では、式の開始を知らせる太鼓が鳴らされていた。予定より早く戻って来てよかった。
衛士に先導され、斎館より神職が現れた。
斎館と祓所は目と鼻の先なので移動距離は短いのだが、参向する神職の数がとても多いため、
斎館と祓所の間には、しばし白い筋が途絶えなかった。
御手洗場側に参拝者が集まっていたが、私のように遥拝の見学を目的に来た人は少なそうだった。偶然にもこの式に遭遇した人々は「ラッキーだった。」と喜んでいた。
神職全員が着座すると、秋季皇霊祭遥拝は厳かに黙々と進められた。
神宮での神職の拝礼作法は八度拝(はちどはい:起拝を四回繰り返す)、八開手(やひらて:拍手八回、短拍手一回)だと聞いたことがある。確か倭姫宮春の例大祭で拝見したはずだが、明確には記憶していない。
今回、八度拝、八開手が始まったので、途中からではあるがデジカメの動画撮影機能を利用して撮影した。
(※ 音量を上げると拍手の音が聞こえるかも)
遥拝が終了すると、火が着けられ、
お祓いに使用した榊が燃やされた。
遥拝が終了すると、神職は順次斎館へと戻られた。
全員が斎館へ戻られると、衛士さんは振り返り笑顔で「ご協力ありがとうございました」と一言。
私は「ごくろうさま、衛士さん」と心の中で呟いていた。
これらが、遥拝に使用された榊、土器、松明等である。
最後に、茣蓙(ござ)を回収し、リヤカーで・・・
祭典でも何でもそうだが、黒子の存在が重要だ。
今日も早朝から多数の方が黙々と清掃されていた。(感謝)