2013年01月27日(日) 高向大社の二見浦禊齋 無垢鹽草(伊勢市御薗町) (車、徒歩)
午前中、御頭神事に向けての散策(伊勢市村松町)の帰り道、高向大社の近くを通りがかった。高向大社でも御頭神事が盛大に執り行われる。高向大社にお参りしたのはいつだったか? 御遷座の時期は毎週のようにお参りしていたのに・・・。
ハンドルを右に切り、高向大社へ向かった。駐車場に車を駐めて
常夜燈の間を進み、今月の祭典を確認した。今日は27日、特に何もない。
鳥居をくぐると左手には石畳の上に小さな鳥居がある。その先には石神さまか。
参道をまっすぐに進むと
右手には手水舎。
手水舎で心身を清めてから以前見たことがない(気づかなかった?)ものが・・・。
手水舎の柱に掛けられた手ぬぐいのところ。
手ぬぐいの前には竹筒が掛けられている。
かなりいい仕上がりだ。
そして手ぬぐいの後ろ側には
二見浦禊齋 無垢鹽草。
これは以前、御頭神事の打祭りでも見たことがある。燃やされる松明に付けられていた。これらは二見興玉神社で授与していただける。
2011年02月12日に撮影 高向大社 御頭神事
【参考】 御頭神事(高向大社)- ボンドにて
実は、小さなものだが私も授与していただいたことがある。
【参考】 藻刈神事(二見興玉神社) (神宮巡々)
ところで、「なぜ『二見浦禊齋 無垢鹽草』と『二見浦の海水入り竹筒』が手水舎の柱に掛けられていたのだろうか?」
御頭神事の打祭りで使用する松明に『無垢鹽草』が付けられていることを考えると手水舎に掛けられたものも御頭神事に向けて準備されたと思われる。
ただ、以前紹介した(高向大社)御頭神事奉祭次第記 曽野 洋 著 を読み直してみると
御頭神事の翌日に執り行われる祷屋引き継ぎにおいて
二見興玉神社で参拝、社務所へ挨拶、拝殿裏の禊斎場にて、禊斎をし、高向大社社務所より持参の二つの桶に海水を汲み、無垢塩を求めて持参。(中略)祷屋宅にて、一ヶ年間禊斎に使用する海水を入れる、竹筒を細工する青竹を業者より共同購入大社(かみ)二月祷屋宅にて細工し、二見浦にて汲みし海水を入れて、各々持ち帰り、玄関横に吊す。これにて、引継ぎ日の行事は全て終了。
竹筒の仕様及び数量
○祷屋 六本
○高向大社手水用 一本
○予備 一本
なお、この記録では、御頭神事前の行事として
二月一日に石くり行事(玉垣内の白石清掃および宮域の清掃、松明づくり)を実施している。
さらに、二月八日には浜参宮。海水にて禊斎、さらには海水を汲み竹筒の水を交換している。無垢塩についての記述は不明?
先の「今月の祭典」の画像で紹介したように、過去の例では2月1日に実施されていた『石繰り』が今年は1月20日に執り行われていた。すると浜参宮もすでに終えられたのかもしれない? 時代とともに様々な変化があるだろうし・・・。
しかし結局のところ、現時点では『二見浦禊齋 無垢鹽草』および『二見浦の海水入り竹筒』が手水舎の柱に掛けられている理由は不明だ。当事者に聞くしかないだろう。
以上のような結末を頭で想像しながら手水を受けて心身を清めてから
拝殿にてお参りした。
お参りを終えると参道をまっすぐに戻り、鳥居をくぐり返して
高向大社を後にし帰路についた。