2013年03月20日(水) 企画展「懐古 宮川水運」(山田奉行所記念館) (車、徒歩)
山田奉行所記念館(伊勢市御薗町上條)にて3月31日まで企画展 冬季特別展示「宮川の水運」が開催されているので、午後から見学した。
自宅の近所にあるので歩いても大したことはないが、天気が崩れそうだったので今日は車で出かけた。
山田奉行所記念館へ到着すると
受付にて拝観の希望を申し出て中へ入った。(入館料は当分の間、無料となっている。)
私の前に先客が一名。
障子を開けて中へ入るとまずは資料をいただいた。
山田奉行所記念館のパンフレットと
今回の企画展「懐古 宮川水運」の資料だ。
資料で概要を掴んでから各展示を拝見した。本企画展では図録等は作成されず記録には残されないとのこと。折角なので、私が気になった部分のみを掲載することにした。
まずは、全体の雰囲気。
江戸時代、宮川流域は紀州藩田丸領であり、経済関係の役所は紀州藩勘定奉行の下に置かれていたとのこと。
展示されている絵図など多数の資料を津市の方が提供されていた。
また、こちらは宮川の概説、
宮川は神宮参詣の禊川であり、その水運は鉄道が開通するまで瀧原宮や熊野へ向かう人々の足となっていた。また、鵜飼船や筏は天ヶ瀬まで遡航したそうだ。さらに、木材や木炭の運送路として戦後もしばらく利用されたとのこと。
そして、こちらは伊勢神宮の式年遷宮で使用される御用材を切り出す御杣山が宮川上流にあった頃、宮川の流れを利用して御用材を下流まで運ぶ手順を示したもの。
最後に私が最も注目したこのがこちら。明治25年(1892)当時の「宮川渡し場」の位置図だ。名前が書かれていない場所も含めるとすべてで27箇所。機会を作ってすべてを巡ってみたい。
ちなみに、下流の渡し場については
下流から
- 上條の渡し
- 磯の渡し
- 桜(下)の渡し
- 柳(上)の渡し
については何度も訪れたことがある。
『宮川の渡し跡』巡りという新しいテーマに胸を踊らせながら山田奉行所記念館を後にした。