長谷寺(花の御寺)

2011年04月16日(土) 長谷寺(花の御寺) (車、電車、徒歩)

ここは、花の御寺 長谷寺。

近鉄 お伊勢参り 第三回 その3/3 十二柱神社から長谷寺へ にて最後にたどり着いた場所、今日のゴールだった。そして【キタヰの妻】が近鉄お伊勢参りに初めて私に同行したのも「長谷寺の登廊」を体験したいためであった。

今回のハイキングの順路に従ったため、長谷寺へは正面の参道ではなく、脇道からの初訪問となった。

連歌橋で初瀬川を渡り、道路を横切ってまっすぐ進むと桜の花びらが舞う中を坂道の上りとなっていた。しばらくするとこの注意看板。「三脚類持ち込み禁止」。なんとも衝撃的な警告だ。花の御寺だけありカメラマンが三脚を設置したら・・・なのだろう。

長谷寺

長谷寺

そして高浜虚子の句碑を過ぎると

高浜虚子句碑(長谷寺)

高浜虚子句碑(長谷寺)

仁王門の下へ出た。この広場がゴール地点(何故か写真を撮り忘れた。) ゴールを済ませると早速、長谷寺へと向かった。

長谷寺

長谷寺

 

このお寺は拝観料が必要なので、仁王門の石段下にある入山受付で拝観料を支払った。

通常は500円だが、今回は先日のハイキングで「各社寺等の優待券」付きガイドブック「大和を歩こう」をもらっていたので、

近鉄 大和を歩こう 2011年版

近鉄 大和を歩こう 2011年版

ここにあるように 優待券(35)を利用した。

近鉄 大和を歩こう 2011年版 P.28

近鉄 大和を歩こう 2011年版 P.28

すると、団体割引が適用され、450円であった。

団体拝観券(長谷寺)

団体拝観券(長谷寺)

拝観券とともに次のパンフレット等が渡された。

長谷寺のパンフレット

長谷寺のパンフレット

 

春の特別拝観の案内

画像の代替テキスト 例:“The Mona Lisa”

長谷寺のパンフレット

長谷寺のパンフレット

特別拝観の案内(長谷寺)

特別拝観の案内(長谷寺)

 

【参考】  長谷寺(奈良大和路の花の御寺 総本山)のホームページ

 

拝観券を手にすると後は自由に行動できる。入り口はフルオープンでゲートもなく、入場を監視する人もいない。悪意があれば拝観券を買わなくても入っていけそうな状態だ。ただ、ここはお寺だし性善説に則っているのだろうか?

そんなことを考えつつも、石段を上り、仁王像をチラッとみると

長谷寺

長谷寺

 

登廊へと向かった。これだ。

長谷寺

長谷寺

屋根付きの石階が上へと伸びている。千社札の多さと階段の蹴上がりの薄さが印象的だった。蹴上がりが薄すぎて私には非常に歩きにくく、一段飛ばしで歩いてしまった。ここにも何らかの理由があるのだろう。調べなくては・・・ また、宿題が増えた。

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

右側の宗宝蔵では特別寺宝展が開催されていたが、今回はパス。

特別寺宝展(長谷寺)

特別寺宝展(長谷寺)

右手には・・・ これは「ぼたん」?

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

今日から「長谷寺ぼたんまつり」が始まるが、すべてが蕾の状態だった。ここにある花が咲き揃えば壮観だろう。

登廊からの風景(長谷寺)

登廊からの風景(長谷寺)

ここには、

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

こんな案内板が立っていた。

長谷寺

長谷寺

お寺で抹茶。なかなかいいものだ。単独行動なら持参した飲食物以外を口にすることがないが、今日は【キタヰの妻】も動向していたので、休憩しつつ一服いただくことにした。

登廊から脇見へ入り、登廊を見下ろすとこんな感じだ。

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

 

二人は門をくぐりお抹茶席へ向かった。

お抹茶席へ(長谷寺)

お抹茶席へ(長谷寺)

入口で靴を脱いでいたら、「タヌキにとられないように・・」の内容の注意書きがあった。冗談だろうと口にしていたら、受付の女性が「ここでは時々タヌキに靴が盗まれ、皆さんにご迷惑をお掛けしている・・」と言っていた。冗談じゃなかったのだ。

タヌキに盗られないように靴を下足箱へしっかりと納めてから建物へ入ると、畳敷きの広い部屋の

お抹茶席(長谷寺)

お抹茶席(長谷寺)

窓側にテーブルが列べられていた。お香の匂いが漂い、ゆったりと時間が過ぎている空間だった。

お抹茶席(長谷寺)

お抹茶席(長谷寺)

また、ここでは椅子に着席した状態で抹茶をいただけ、作法にこだわる必要がない。

お坊さんが運んで来てくれた。

お抹茶席(長谷寺)

お抹茶席(長谷寺)

久々に味わう抹茶は、濃い緑色に微かに浮かぶ泡の白さ、口に含むと心地よい苦味を感じた。

お抹茶席(長谷寺)

お抹茶席(長谷寺)

 

本日は窓際には座れなかったので、退席する前に少しだけ窓際の雰囲気を体験してみた。窓からは桜の花びらが風にのって迷い込み毛氈(もうせん)を飾っていた。この窓から・・

お抹茶席(長谷寺)

お抹茶席(長谷寺)

こんな風景だ。

お抹茶席からの眺望(長谷寺)

お抹茶席からの眺望(長谷寺)

さらに乗り出してみると、

お抹茶席からの眺望(長谷寺)

お抹茶席からの眺望(長谷寺)

あちらは写経道場だろうか? 廊下にも桜の花びらが落ちていた。

お抹茶席付近(長谷寺)

お抹茶席付近(長谷寺)

お抹茶席を出るまでにパチリ。

お抹茶席からの眺望(長谷寺)

お抹茶席からの眺望(長谷寺)

帰り際に分かったが、ここは月輪院 雲井寮だった。

月輪院 雲井寮(長谷寺)

月輪院 雲井寮(長谷寺)

 

そして私たちは登廊へと戻った。この途中で知らないおじさんに声を掛けられた。「近鉄ハイキングの人?」、「はい」と答えると、「ゴールはどこですか?」と。どうもコースマップを無視して長谷寺を目指したようで仁王門へ登る手前右奥にあるゴールを見落としてしまったようだった。ゴールの場所を知ったおじさんは登廊を急いで下って行った。

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

見事な景観だ。ありえないだろうが、桜とぼたんが同時に咲けば・・・

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

登廊からの風景(長谷寺)

登廊からの風景(長谷寺)

本堂を目指してさらに登ると登廊は直角に右へ折れている。直進方向にも石段は続いているが屋根はない。

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

右へ曲がり、屋根がある登廊進むと、いきなり違和感を感じた。石段の蹴上りの高さが一気に変化した。歩きやすい厚みに変わっていた。この変化にはどんな理由があるのだろう?

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

登廊はもう一度折れ曲がっている。蔵王堂の前だ。

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

折れ曲がる先にはスペースがあり、紀貫之 古里の梅が植わっている。

紀貫之 古里の梅(長谷寺)

紀貫之 古里の梅(長谷寺)

ここから登廊を上に眺めるとこんな感じ。

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

さらに登廊を上り、左手後方をパチリ。

登廊(長谷寺)

登廊(長谷寺)

パチリ。

登廊から(長谷寺)

登廊から(長谷寺)

石段の途中に、これは神社?

本堂の横(長谷寺)

本堂の横(長谷寺)

階段を登りきると鐘楼の先がこの場所だ。

長谷寺

長谷寺

さらに右手奥には能満院の方へ向かい、本堂方面をパチリ。

長谷寺

長谷寺

戻る途中で、パチリ。

長谷寺

長谷寺

パチリ。

長谷寺

長谷寺

本堂横の鐘楼では、東日本大震災の義援金を募金すると鐘を打てたので、復興を祈念して綱を引いた。「綱は軽く一度引いて、もう一度引く。」お坊さんが説明しながら手を添えて一緒に引いてくれたが、なかなかうまくは鳴らせなかった。一回目を強く引き過ぎて、「コ、ゴーン」という感じで中途半端に鳴ってしまった。

鐘楼(長谷寺)

鐘楼(長谷寺)

御本尊の特別拝観は有料で1000円だったので今回はパス。
本堂の裏を歩いていると扉が開かれた場所の一部が透明になっていて、中には

本堂の裏(長谷寺)

本堂の裏(長谷寺)

十一面観世音菩薩立像が見えた。思わずパチリ。

十一面観世音菩薩立像(長谷寺)

十一面観世音菩薩立像(長谷寺)

この後、坂道を上り、振り返ってパチリ。

本堂(長谷寺)

本堂(長谷寺)

 

さらに進むと右手には御影堂がある。

御影堂(みえどう)(長谷寺)

御影堂(みえどう)(長谷寺)

道なりに左へとカーブすると五重塔が見えてきた。

五重塔へ(長谷寺)

五重塔へ(長谷寺)

五重塔に見とれていたが、

五重塔(長谷寺)

五重塔(長谷寺)

その手前にあるこの建物も気になった。

本長谷寺(もとはせでら)

本長谷寺(もとはせでら)

高札を見ると本長谷寺(もとはせでら)。

本長谷寺(もとはせでら)

本長谷寺(もとはせでら)

本長谷寺(もとはせでら)
天武天皇御悩平穏のため朱鳥(あかみどり)元年(686)道明(どうみょう)上人ここに精舎を建立し千佛多宝塔銅盤(国宝)を鋳造して祀る これ長谷寺の草創なるを以て本長谷寺と称す
銅盤は宗宝蔵に安置

 

五重塔へ近づくと、

三重塔趾と五重塔(長谷寺)

三重塔趾と五重塔(長谷寺)

正面はこれだ。

五重塔(長谷寺)

五重塔(長谷寺)

高札には、次のように書かれている。

五重塔
昭和二十九年戦争殉難者檀信徒慰霊及びに世界平和を祈願して建立せられた
平成元年秋興教大師八百五十年御遠忌記念に五重宝塔大修理が行われた

そして、五重塔の向かいには三重塔跡がある。

三重塔趾(長谷寺)

三重塔趾(長谷寺)

礎石を見ると柱が建ち上がり、三重塔が眼前に現れた。気がした。

三重塔趾(長谷寺)

三重塔趾(長谷寺)

三重の塔跡
慶長年間豊臣秀頼公によりて再建せられたるも明治九年三月祝融(しゅくゆう)の災(わざわい)にかかり現在は礎石のみを残す

 

この後は帰り道に従って下るだけだ。

長谷寺

長谷寺

長谷寺

長谷寺

左上方を見ると本堂が見えた。

本堂を望む(長谷寺)

本堂を望む(長谷寺)

かなり人が集まっている様子だった。

本堂を望む(長谷寺)

本堂を望む(長谷寺)

さらに下ると、途中に桜が。

長谷寺

長谷寺

左手には先ほど登った登廊が見えていた。

登廊を望む(長谷寺)

登廊を望む(長谷寺)

ここで少し寄り道。右へ入り、本坊へ向かった。

本坊へ(長谷寺)

本坊へ(長谷寺)

門のためには、

閼伽井(あかい)(長谷寺)

閼伽井(あかい)(長谷寺)

閼伽井(あかい)がある。

閼伽井(あかい)(長谷寺)

閼伽井(あかい)(長谷寺)

閼伽井(あかい)
灌頂(かんじょう)などの重要な儀式法要に用いる清浄(しょうじょう)な水(閼伽(あか))を汲む井戸です。
閼伽は梵語(ぼんご)(古代印度のことば)のアギャという音を写した言葉です

 

門をくぐると

本坊(長谷寺)

本坊(長谷寺)

 

左手の遠方に本堂が見えた。ピカピカと光っていた。

本坊から本堂を望む(長谷寺)

本坊から本堂を望む(長谷寺)

どうもカメラのフラッシュが焚かれているようだった。何か儀式が執り行われていたのだろう。ぼたんまつり?

本坊から本堂を望む(長谷寺)

本坊から本堂を望む(長谷寺)

本坊を後にしたら下るだけだ。

長谷寺

長谷寺

仁王門の近くまで下りてきたが、このルートは正面の参道より一本外側だ。この下り参道を門前まで歩いて振り返ると、

仁王門と入山受付(長谷寺)

仁王門と入山受付(長谷寺)

ここだ。総本山 長谷寺の 寺標が。

長谷寺

長谷寺

長谷寺

長谷寺

この後は長谷寺参道を戻り、近鉄長谷寺駅へと向かった。

 

【近鉄 お伊勢参り ハイキング 第三回 仏教伝来之地碑から花の御寺・長谷寺へ  20110416の記録】

 

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