2013年08月31日(土) お白石持行事 浦口からの外宮奉献 動画あり (徒歩)
特別神領民が奉献を終えて外宮北御門口付近のおもてなし広場で解団式が進められている頃、浦口を最初に出発した二見町の荘奉献団が到着。 おもてなし広場から道路へ出る扉が一時的に閉鎖されたので奉献サポートを一時中断、休憩状態となりサポート仲間とともに地元奉献団の奉曳見学となった。
【荘奉献団】
荘奉献団は子供会の小さな奉曳車と通常の奉曳車の2台での奉献。最初に荘子供会の奉曳車が北御門口へ曳き入れられた。
木樽が三荷しか載らないくらいの大きさで、梃子方は二名。ほんとにかわいい奉曳車だ。
その奉曳車が北御門口へ到着すると
次がメインイベント、交差点から北御門口への直線のエンヤ曳きだ。
準備が整うと木遣り唄に続いて、「エンヤ・・・・!」
【動画】 荘奉献団 エンヤ曳き
(3分38秒 14.1MByte)
奉曳車は勢いよく北御門口へと曳き入れられた。
ズームで・・・。
道路の交通規制が解除されたので、帰りのバスへ向かう特別神領民をお見送りしていると次の奉献団が登場。今一色奉献団だ。
【今一色奉献団】
綱を巻き取るためのドラムを載せたトラックに綱が巻き取られた。先綱を切ったのだろう。
続いて、太鼓の演奏、
【動画】 今一色奉献団 太鼓の演奏
(18秒 1.4MByte)
さらには、踊りが披露された。
今一色奉献団もエンヤ曳き、こちらは直線ではなく、交差点を曲ったところに奉曳車が停まっていた。我々は閉ざされた扉の内側からの見学。
さぁ、準備が整うと
【動画】 今一色奉献団 エンヤ曳き
(35秒 3.6MByte)
何と、順調に交差点を曲がったように見えたが・・・、いきなりフェンスに激突してしまった。(きれいなコース取りに見えたのに、残念)
奉曳車は駐車場のフェンスに突っ込んだが、負傷者もなく不幸中の幸だった。ほどなく奉曳車が引き戻されると
今度は粛々として奉曳が再開された。
【動画】 今一色奉献団 エンヤ曳きでフェンス激突後の奉曳再開
(38秒 3.1MByte)
この後、すべての特別神領民をお見送りしてから本日の奉献サポートは終了。昼食の弁当をいただくために伊勢商工会議所へ向かう途中、北御門口に近い交差点で二見町西奉献団の先導車に対面。
【二見町西奉献団】
エンヤ曳きが始まるまで待とうかとも考えたが、空腹も満たしたかった。ここでは食い気が勝ってしまった。とにかく昼食をとるためにこの場を背にした。
伊勢商工会議所にて昼食を終えて、外宮参道へ戻ると外宮前広場には、
【荘奉献団】
荘奉献団の2台の奉曳車は親子のように隣合わせに並べられていた。
【今一色奉献団】
さらに、奥まった場所には今一色奉献団の奉曳車。左側の提灯がなくなっていた。先ほどのフェンスへの激突の・・・。
また、その近くには次のバスのりばがあった。外宮へのお白石奉献行事で外宮駐車場ができないため、各所に臨時駐車場が設けられていた。そのうちのひとつが貯木場。(他には伊勢市駅前、厚生小学校の校庭、宮川右岸河川敷など)
貯木場とは「お伊勢さん125社」である山末神社と田上大水神社の間にある広い敷地だ。
【参考】
【荘奉献団】
先ほどの荘奉献団の奉曳車を背後からもパチリ。
外宮前交差点の横断歩道を渡り、表参道口から外宮へ入り
右手(北御門口)方向へ進むと普段は駐車場として使用されているスペースで今回のお白石奉献では特別神領民の給水ゾーンとなっている場所に二見町西奉献団の姿があった。
【二見町西奉献団】
奉曳車はすでに北御門口へ曳き込まれ、これから表参道口へ移動するところだった。
この辺はマイペースで、余裕の奉曳だ。
通り過ぎる奉曳車をパチリ、パチリ。
奉曳車の後ろには多数の団員が続いていた。エンヤ曳きのために先綱を切ったのだろう。
二見町西奉献団を見送ると北見門口から交差点へ向かった。
【奉曳車の激突を受けたフェンスと樹木】
途中で先ほどエンヤ曳きの奉曳車が激突したフェンスを確認した。
ネガティブなイメージを残すのは余り好きではないが、今後の教訓のために敢えて紹介することにした。右側の樹木の傷は昨日の激突の証で、左側のフェンスの曲がりは先ほどの激突の証だ。
フェンスの支柱はこんな風に『く』の字以上に折れ曲がり、基礎コンクリートは地中から引き上げられていた。とてつもない衝撃だ。
ここに人身が絡んでいたら一大事になったことだろう。エンヤ曳きの怖さを目の当たりにした。エンヤ曳きは練習できないし、興味本位に参加する人も多いだろう。危険と背中合わせであることの認識が必須だ。
この向かい側にあるおもてなし広場のフェンスはコンクリート製。このフェンスでも奉曳車には負けるだろう。
次の奉献団を求めて、奉曳の出発点である浦口方向へ進んだ。
【一志町奉献団】
小西萬金丹本舗の前に先導車が見えた。一志町奉献団。
地方衆の演奏に合わせて
踊りが披露された。
そして、踊り手の両側を先綱が曳き伸ばされると
奉曳が再開された。
【動画】 一志町奉献団 かわいい木遣り子も練りに参加
(27秒 1.8MByte)
左右に水平に練ると思えば、両側から合わせられた綱が頭上へと掲げられた。綱の上には木遣り子の姿、・・・さらにその前にはTVクルー(ビデオカメラマン)の姿・・・
いったい誰がどのように支えているのだろう?
練りを繰り返しながら、ゆっくりゆっくりと前方へ。
【動画】 一志町奉献団 練り
(2分14秒 11.3MByte)
(23秒 1.7MByte)
【動画】 一志町奉献団 練り
(23秒 1.3MByte)
この後、ひとりの木遣り子が他の二名の木遣り子に担がれた。
担がれた状態で木遣り唄を披露した。
木遣り唄が終わるとこの状態で前へ駆け出した。
【動画】 一志町奉献団
(9秒 646KByte)
「お見事!」
しばらく進むと
本拠であるこの場所で綱を巻き取った。
【動画】 一志町奉献団
(13秒 1.0MByte)
綱から離れた人々は出口造花店の店頭に準備された飲み物を口にしていた。
練りつつも奉曳車はさらに曳かれ、綱の巻き取り位置へ寄せられた。
【動画】 一志町奉献団
(34秒 2.2MByte)
(1分00秒 4.8MByte)
一志町奉献団が休憩に入ったので、次の奉献団を求めて・・・。
【八日市場町篤友会奉献団】
先ほどと同様、小西萬金丹本舗の近くに先導車。
車両の先へ進むと「八日市場町」の幟。この付近は八日市場町。本拠だ。
ここでも綱が巻き取られていた。
【動画】 八日市場町篤友会奉献団
(8秒 533KByte)
八日市場町篤友会奉献団も休憩に入ったので、先の一志町奉献団の休憩地点へ戻った。
【一志町奉献団】
そこでは、鳴子を使った踊りが披露されていた。
【動画】 一志町奉献団
(1分54秒 7.8MByte)
続いて、子供木遣りが・・・・。
そして、ついに綱が伸ばし始められた。
先導するのは子供木遣りだ。
準備が整うと木遣り唄の後、奉曳が再開された。
一志町奉献団はエンヤ曳きの名所となっている交差点をも粛々とゆったりとマイペースで引きつづけた。外宮のお膝元を本拠とする地元の貫禄だ。
【動画】 一志町奉献団
(8分21秒 23.0MByte)
交差点を右折した奉曳車を追いかけると
北御門口に到着した奉曳車はさらに表参道口を目指した。
北御門口の先の駐車場全域に綱が伸びるほど、綱が長かった。
私も一志町奉献団に寄り添って外宮表参道口、火除橋前へ向かった。
奉曳車が火除橋前へ到着すると「お白石」および奉献団は修祓を受けた。
奉献団員が仮手水所にて手水を受ける間に、
お白石は奉曳車から降ろされた。
興味深かったのは手渡しでの・・・。
お白石を詰め込んだ木樽が準備されると
団長を先頭にお白石も火除橋を渡ると奉献団員らがそれに続いた。
一方、先ほど巻き取られた綱は梃子棒にてトラックへと運ばれた。
この場を後にして北御門口へ戻った。
【八日市場町篤友会奉献団】
北御門口、火除橋前には多数の見学者が地面に置かれている紅白の警戒ロープの外側に並んでいた。今回はこの場でエンヤ曳きを見学することにした。八日市場町篤友会奉献団のエンヤ曳きだ。
綱先が交差点にいるので、直線ではなく交差点を直角に右折するエンヤ曳き、見ごたえがある。
【動画】 八日市場町篤友会奉献団 エンヤ曳き
(2分17秒 7.8MByte)
奉曳車が交差点を曲がる姿はよく見えなかったが、目の前を曳き手が駆け抜ける姿は軽快で爽快だ。無事に北御門口へ到着するすると「万歳三唱」。
エンヤ曳きの興奮が落ち着くと、奉曳車は表参道口へと曳かれていった。
この場で八日市場町篤友会奉献団を見送ると次の奉献団のもとへ向かった。
【本町奉献団】
NTT西日本伊勢志摩ビルの前には本町奉献団。
綱の間では
子供木遣りが元気に采(ざい)を振っていた。
突然、先ほどの先導車の方から太鼓の音が聞こえてきた。
【動画】 本町奉献団 太鼓の演奏
(15秒 1.1MByte)
軽快な太鼓の音に先導されかつ扇動されて綱は練りに練られた・・・。
【動画】 本町奉献団 練り
(1分09秒 5.4MByte)
綱は静と動を繰り返し、
綱元ではこんな場面も!
そして、一段落すると練りの疲れも見せずに奉曳車は前方へと曳かれた。
【動画】 本町奉献団
(38秒 2.8MByte)
しかし、単調な前進は長くは続かない。すぐに・・・お楽しみタイムがやってくる。木遣り子を綱に挟んで頭上に掲げての前進。
視線を奉曳車の後方へ向けるとそこには屈強そうな梃子方の面々。
練りが一段落して奉曳車は前身。
法被の中に・・・
「エンヤ、エンヤ」の掛け声とともに奉曳車が進められるとNTT西日本伊勢志摩ビルを過ぎた辺りで一時休止。
しばしの休憩となり、
外宮北御門口へと続く交差点では「本町春木太鼓」が演奏された。
この「春木」とは「徳川家の御師 春木大夫」にちなんだ名前だろうか?
【参考】
太鼓の演奏が終了すると太鼓を載せた先導車が北御門の方へと先行した。
その後、しばらくすると
木遣り唄の披露の後、エンヤ曳き。
【動画】 本町奉献団
(4分11秒 11.0MByte)
この場で本町奉献団を見送ると次の曽祢町奉献団を目指した。
【曽祢町奉献団】
曽祢町奉献団はすでにNTT西日本伊勢志摩ビル付近へ到着。先導車からは地方による演奏、その後ろには踊り手が続いた。
さらに、遡ると小西萬金丹本舗付近では
こんな光景も・・・。
そして、奉曳車の木遣り板の上には
木遣り子が足を踏ん張っていた。
その前方では相変わらず練りが繰り広げられ、水平方向だけではなく
垂直方向への動きも激しかった。
ここで奉曳車を見送ると
次の大世古町奉献団の元へと向かった。
【大世古町奉献団】
大世古町奉献団は丸与製パン店付近まで到着していた。先導車には当ブログにコメントを寄せてくださる p_m_a さんが乗っていたので、簡単ではあるがご挨拶した。
先へ向かうと綱は巻き取り機に巻かれ、
奉曳車との間では三本足の支柱に掛けられていた。紅白の綱だった。
大世古町の奉曳車は山車のようで、いい雰囲気だ。内宮奉献の際は古市街道の三条前付近で対向した。
曳き手が休憩する間、踊り衆が活躍していた。
子供たちは純真無垢な・・・。
綱の巻き取り機の側面には『大』の字が四つ。さらに法被に注目、一気に3種類を発見。
さぁ、そろそろ出発だ。
そんな時、私の横を通り過ぎた方の法被に注目するとそこには「大一」の文字が見えた。
先導車に乗る「大世古囃子連」の演奏に先導されて
奉曳車は曳かれていった。
続いて、宮後奉献団のもとへ向かった。
【宮後奉献団】
宮後奉献団は特別神領民の出発位置付近へ到着していた。ただし、休憩状態だった。
宮後奉献団は2台の奉曳車を最初は二連で曳き、途中から2台並行で曳くと聞いていた。
2台が前後に列ぶ姿をパチリ。
すると、私の目の前で2台の奉曳車をつないでいた綱が外された。これから縦列を並列に移行するのだろう。
実はコンデジの電池が予備電池まで切れてしまい、スマホでの撮影となっていた。最後に出発する一之木町須原奉献団の姿も撮影しておきたかったのでスマホの電池がなくならない間に一旦この場を離れ、出発点である浦口方向へ向かった。
【一之木町須原奉献団】
まずは踊り手に対面、
その後ろでは綱を持ちながらの休憩中だった。
私が筋向橋へ近づくと木遣り唄が披露され、
奉曳車が進められた。
「エンヤ、エンヤ」 緩いカーブを曲がりながらも練り練り・・・
ここでも、
その先でも。子供たちも積極的に練りを楽しんでいた。
宮後の2台並行曳きがとても気になったので先ほどの位置へ戻った。
【宮後奉献団】
すると、縦列状態であった2台の奉曳車は、並列状態になっていた。ここから並行曳きだ。
前方斜めからもパチリ。
ただし、綱はまだ伸ばされておらず、出発の時刻が不明だった。
明日の特別神領民の奉献サポートのことを考えてしまった私は帰路についてしまった。今思えば、10~20分くらいなら待っていればよかった・・・・。
お白石持行事に関しては 有限会社 伊勢文化舎 が発行する『伊勢の今を伝える いせびとニュース 夏号(第11号)』に簡潔にかつ明解に紹介されている。
また『伊勢の今を伝える いせびとニュース 残暑号(第12号)』には外宮奉献の見どころなどが紹介されている。
幸いなことにこれらのニュースのPDF版は伊勢文化舎のホームページにて無料で提供されているので、ぜひご覧ください。(感謝)
【参考】
さらに、お白石行事のスケジュールおよび本期間中の伊勢市内交通規制については伊勢市のホームページに掲載されている。(いた。)
【参考】
- お白石持行事のページ (伊勢市のホームページ)
- お白石持行事期間中の交通規制 (伊勢市のホームページ)
- お白石持行事公式ホームページ (御遷宮対策委員会)
キタヰさん、お会いできてうれしかったです。
そしてお疲れさまでした。
あの折、やはり例のごとく時間がおしており、曽祢も我々大世古も遅れて浦口を出発していました。
なので、もし何事もなく定刻であったなら、ひょっとしたら宮後も見られていたかもしれませんね。
私も囃子連としてたたき方などいろいろ見ている人はいるからと、
基礎から仕込まれましたが、結果、あまり納得できていない終わり方だったのが悔いとして残ります。
浴衣も結構乱れていましたしね。お会いした後に気がつきました。
宮後や曽祢の地方の車の派手さ加減などの熱の入れ方を考えると
自らが恥ずかしいようにも思えます・・・。
p_m_a さん
こちらこそです。
ご活躍を拝見できてなにより良かったです。お疲れ様でした。
あの時はじっくりお話できませんでしたが、またの機会に・・・是非。
よろしくお願いします。
では、また、
この日は荘から一之木まで曳き込みを見ました。キタヰさんとも5Mくらいまで接近していたかも!大世古の関係者に聞いて欲しいんですが、エンヤ曳き、良かったです!カーブを走り込んでくる二本の綱の角度、ザックザク石を踏む音、wan鳴り、木の焦げるにおい、曳いた跡も万歳も、とても良かったです。お疲れさまでした。
wanさん
こんばんは!
> この日は荘から一之木まで曳き込みを見ました。
ということは一日中ですか、お疲れ様でした。見学にはパワーがいりますよね!
私は途中でリタイヤしちゃいました。
> キタヰさんとも5Mくらいまで接近していたかも!
多分、そうだと思います。いろんな方とそんな感じでした。
> 大世古の関係者に聞いて欲しいんですが、エンヤ曳き、良かったです!
そうですか、私は翌日のことが頭をよぎり早々に帰宅してしまいその場に立ち会うことができませんでした。残念。
wanさんの思いが大世古奉献団の方に伝わるといいですね。
いつもコメントを寄せて下さるp_m_a さんは大世古奉献団の方だからきっと伝わると思います!
エンヤ曳きは見ているだけでも、ワクワク、ドキドキして楽しく感動的な体験です。
wanさんもお疲れ様でした。
では、また、