御頭神事に向けての散策2(伊勢市村松町)

2013年02月03日(日) 御頭神事に向けての散策2(伊勢市村松町) (車、徒歩)

先週の御頭神事に向けての散策(伊勢市村松町)に続き、御頭神事の会場を確認するために今週も村松町を訪れた。

先週は「山の神」が祭られている場所を特定することができなかった。知人からある程度の情報を得たので、坂社で斎行された節分祭を拝観後、伊勢市立伊勢図書館に立ち寄ってから村松町へ向った。

今回も村松漁港に近い海岸堤防の広場に車を駐めた。

【追加 20130210】 2013年02月09日に村松町の御頭神事を拝観し『御頭は辻舞い間の移動に海岸の道路を利用し、その姿を誰も見てはいけないとされている。』ことを知った。御頭神事当日は海岸堤防道路付近は通行止めになるので注意。

堤防道路から坂道を下り、村松町民会館の脇を通り過ぎた。

村松町民会館(伊勢市村松町)

村松町民会館(伊勢市村松町)

今日は寄り道せずにまっすぐ宇氣比神社へ向った。

宇氣比神社(伊勢市村松町)

宇氣比神社(伊勢市村松町)

 

宇氣比神社に着くと次の祭典案内掲示が掲げられていた。

御頭神事の祭典案内掲示(宇氣比神社)

御頭神事の祭典案内掲示(宇氣比神社)

二月九日(土)祭典
祈年祭 8時00分 斎行
御頭神事
 御飾    10時00分
 祭典    12時00分
 年酒    12時30分
 舞初    13時30分
 刀祓    14時30分
 辻舞初   15時00分
 つむ木火入 20時00分

 

社標の左手にある鳥居をくぐり

宇氣比神社(伊勢市村松町)

宇氣比神社(伊勢市村松町)

手水舎にて心身を清めてから拝殿へ向い、

宇氣比神社(伊勢市村松町)

宇氣比神社(伊勢市村松町)

まずはお参りした。

「おっ。」 今日は瑞垣の御扉が開かれて御幌が掛けられていたが、強い風にあおられて

宇氣比神社(伊勢市村松町)

宇氣比神社(伊勢市村松町)

金物で飾られた木階や本殿の御扉が・・・。それらは太陽の光に照らされて神々しかった。この瞬間にもう一度お参り。

宇氣比神社(伊勢市村松町)

宇氣比神社(伊勢市村松町)

 

宇氣比神社の境内にあり、御頭神事で舞われる御頭が安置されている御頭神社に視線を向けると

御頭神社(伊勢市村松町)

御頭神社(伊勢市村松町)

御垣の扉が開かれていた。

御頭神社(伊勢市村松町)

御頭神社(伊勢市村松町)

社務所前に氏子総代の方々が集まっていたのでお話を伺った。今日は週末の御頭神事に向けて御頭に付ける紙垂を準備しているとのこと。しばらくすると白い装束を着た方が社務所の玄関から出てきた。

宇氣比神社社務所(伊勢市村松町)

宇氣比神社社務所(伊勢市村松町)

また、御頭神事当日のスケジュール等について尋ねたところ町会(先ほど通り過ぎた村松町民会館)へ行けば、御頭神事の由緒、次第が書かれた新聞が置いてあるから事情を説明したらもらえるだろうとのこと。最後に、「山の神」の場所を確認し宇氣比神社を後にした。

宇氣比神社(伊勢市村松町)

宇氣比神社(伊勢市村松町)

 

まずは、村松漁港へ向った。

村松漁港(伊勢市村松町)

村松漁港(伊勢市村松町)

村松漁港の近くには次のような「山神」と刻された石柱があるがここは探している「山の神」ではない。

村松漁港付近の山神(伊勢市村松町)

村松漁港付近の山神(伊勢市村松町)

村松漁港の近くに次の

村松排水機場(伊勢市村松町)

村松排水機場(伊勢市村松町)

村松排水機場があり、

村松排水機場(伊勢市村松町)

村松排水機場(伊勢市村松町)

その後ろには水路が続いている。

村松排水機場への水路(伊勢市村松町)

村松排水機場への水路(伊勢市村松町)

 

村松排水機場の前で村松漁港に向って立つとパノラマ180°で次のように見える。(画像をクリックで拡大)

村松漁港付近五叉路(伊勢市村松町)

村松漁港付近五叉路(伊勢市村松町)

上の写真、ここは変則の五叉路になっていて
右から順に説明すると、それぞれは

  1. 有滝町へ
  2. 村松漁港へ
  3. 「山の神」へ
  4. 東大淀町へ
  5. 村松排水機場へ通じる水路の脇へ

通じる道路だ。

 

村松漁港への道路を進むと左手には鳥居が立ち、御垣に囲われた小さな祠が祭られている。ここは亀池神社。

亀池神社(伊勢市村松町)

亀池神社(伊勢市村松町)

さらに、村松漁港へ近づくと「村松第2陸こう門」の先には

舟神龍宮(伊勢市村松町)

舟神龍宮(伊勢市村松町)

ここにも鳥居と御垣に囲われた小さな祠、さらにその祠の隣には?。これはなんだろう? さざれ石にしては細かく砕けている。とにかくしめ縄が張られているので神聖なものであることには違いないだろう。ここは舟神龍宮。

舟神龍宮(伊勢市村松町)

舟神龍宮(伊勢市村松町)

そして、舟神龍宮の裏手は村松漁協水産物荷捌所となっている。

村松漁協水産物荷捌所(伊勢市村松町)

村松漁協水産物荷捌所(伊勢市村松町)

 

先ほどの変則五叉路まで戻り、中央の道を「山の神」へ進むと

山の神への路地(伊勢市村松町)

山の神への路地(伊勢市村松町)

木の枝の先に微かに鉄塔が見えはじめ、

山の神付近(伊勢市村松町)

山の神付近(伊勢市村松町)

さらに近づくとこんな感じ。

山の神付近(伊勢市村松町)

山の神付近(伊勢市村松町)

鉄塔の隣には鳥居が立ち、

山の神(伊勢市村松町)

山の神(伊勢市村松町)

その先には

山の神(伊勢市村松町)

山の神(伊勢市村松町)

「山神」と刻された石柱は御垣の中、御神木の根元に置かれている。

山の神(伊勢市村松町)

山の神(伊勢市村松町)

そして、鉄塔には次の警告板が付けられていた。

山の神付近(伊勢市村松町)

山の神付近(伊勢市村松町)

神事祭礼のため
駐車禁止
H25.2.6(水)~H25.2.10(日)
        村松町会

 

ここがつむ木(松葉)を燃やす場所だろう。

 

この後、村松町の御頭神事に関する新聞を受けとるために村松町民会館へ向った。玄関の扉を開けてその旨を伝えると怪訝な顔をされた。そりゃそうだ誰とも分からない者がいきなり新聞を欲しいと言えば・・・。「宇氣比神社の社務所前で氏子総代の方とお会いし、御頭神事のスケジュール等を伺っていたら、町会に行けば御頭神事の由緒とスケジュールが書かれた新聞があるからもらえるはずだ・・・」と聞いたいきさつを説明しその新聞をいただくことができた。

新聞を受け取って内容を確認すると、なぜ注意深く渡されたのか、その理由が分かった。表には由緒やスケジュールが詳細に書かれていたのだが、その裏には御頭神事に関わる町民の氏名がびっしりと書かれていた。確かに個人情報が云々される時代、たとえ氏名のみでも見ず知らずの者に手渡すのは気を使うことだろう。手渡してくれた男性に感謝。取扱いには十分注意し、記録等には掲載しない。

 

村松町民会館を出て車へ戻ろうとすると、村松町民会館の裏手に積まれていた松葉は先週よりも増えていた。

村松町民会館付近に積まれた松葉(伊勢市村松町)

村松町民会館付近に積まれた松葉(伊勢市村松町)

運びやすい本数単位に藁紐でまとめられ、かなりの本数が集められていた。

村松町民会館付近に積まれた松葉(伊勢市村松町)

村松町民会館付近に積まれた松葉(伊勢市村松町)

通り過ぎてから振り返ってパチリ。

村松町民会館付近に積まれた松葉(伊勢市村松町)

村松町民会館付近に積まれた松葉(伊勢市村松町)

帰宅後に先ほどの新聞(御頭神事特集号 村松町会祭礼保存会発行)を詳しく読むと、『2月3日は「垂巻き」「松葉切り」で準備万端整えて』と書かれていた。つまり、今日は御頭に付ける紙垂を準備して、松葉を集めた。ということ。いいタイミングで村松町を訪れることができた。

村松町の御頭神事のスケジュールは 伊勢志摩きらり千選の記事に掲載されているものと同様で日付がことなるだけだ。

【参考】

 

週間天気予報では、週末は天気が崩れないようなので素晴らしい神事を期待したい。

 

 

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