2013年04月07日(日) 弓祭り(伊勢市二見町松下) (車、徒歩)
2013年03月02日に実施した『お伊勢さん125社 二見めぐり』にて粟皇子神社から御塩殿神社へ向かう途中、二見町松下の町並みを通った。
【参考】
その際に発見したのが「松下区弓祭り祭具倉庫」。あの建物を見てからというもの弓祭りは是非とも拝観したいと思っていた。本日、13時から実施されるとのこと。
鳥羽の九鬼岩倉神社で斎行される鍬形祭の拝観をも欲張ってしまったため、鍬形祭の終了後12時半に九鬼岩倉神社を出て二見まで車を走らせた。二見町松下の弓祭り会場付近の道路は狭く、駐車場所も確保できないと判断し、民話の駅 蘇民と松下社の間の駐車場に車を駐めた。ここからなら国道42号線を歩くのがもっとも分かりやすいが、できれば歩いたことがない道を歩きたいため、まずは民話の駅 蘇民からJR東海 圦先(ゆりさき)踏切へと向かった。JR東海 圦先踏切の手前で右手に五十鈴川派川が見えたのでパチリ。
圦先踏切を渡る際に
踏切名板をパチリ。
鳥羽方面を望むと先が見えない。直線に見える。
しかし、ズームにすると松下駅の先でレールは急に右へ折れ見えなくなっている。
踏切を渡ると左への坂道を下り、湿地帯のなかの農道を進んだ。
背後から踏切警報機の鐘の音が聞こえると、しばらくして左手を気動車が鳥羽方面へと走り去った。
私は松下弓祭り会場を目指し、
小川沿いの道を黙々と歩いた。
視界が開けると
前方に松下の町並みが見えた。
橋を渡り、民家の間を進むと松下区の消防前の広場にでる。
少し道草していたので到着したのが、13時5分、弓祭りの開始予定よりも5分遅れてしまった。
すでに祭りが開始されている光景を想像していたがどうも様子が変だ。軽トラックへはコンパネなどを積み込む作業が続けられ、
その前方を見ると、オレンジ色の枠の中央に据えられた的には
数本の矢がすでに打ち込まれていた。
「あれ? もう終わってしまった?」 近くにいたカメラマンに尋ねたところ「昨日の天候不順のため、弓祭りは簡易的に済まされた。」とのことだった。通常なら二時間ほどの祭となるところが開始予定時刻にはすでに終了していた。
漁協の前に別の的と巻藁(弓祭りのために神様にご滞在願う場)が置かれていたのでパチリ、パチリ。
なお、巻藁については「伊勢志摩きらり千選+」のホームページから情報を得た。
【参考】
二見町松下弓祭り (伊勢志摩きらり千選+ のホームページ)
しばらくすると正装の方が登場した。弓祭りが簡素化で済まされることが伝わっていなかったようで、これが私たち三名のカメラマンには幸いした。せっかくなので実際に的を射てくださった。(感謝)
弦を引き、
矢が放たれた。
彼が弓射を終えると「松下区弓祭り祭具倉庫」がある高台から巻藁を手にした方が下りてきた。
漁協の前に置かれていた巻藁も併せ持ち、どこへ?
漁協の建物の裏へ向かった。
巻藁に射されていた竹の矢を竹薮へ打ち込んだ。これが祭りの仕上げの所作なのだろう。
巻藁も矢とともに竹薮に置かれていた。
漁協の建物前へ戻ると積み上げられていた杉の枝が片付けられていた。
また、「松下区弓祭り祭具倉庫」へ向かうと後片付けはほぼ完了していた。
そこへ残りの的(射たれていない)も運ばれてきた。
来年こそは完全な弓祭りを拝観できることを祈念して弓祭りの会場を後にした。
来た道を戻る途中、左前方には伊勢安土桃山文化村の安土城天守閣が見えた。
その時、左方向へ視線を振ると先ほど片付けていた杉の枝を運ぶ軽トラックが走り去った。
雨が降り始めたので、駆け足で民話の駅 蘇民へ戻り、よもぎ餅を買ってから帰路に着いた。
【 20130407 の記録 】
- 「家建(やたて)の茶屋跡」のオオシマザクラ(志摩市磯部町恵利原)
- 伊雑宮
- 鍬形祭(九鬼岩倉神社)2013 動画あり
- 弓祭り(伊勢市二見町松下)