2010年10月24日(日) 瀧原宮 秋の御祭(ごさい) の始まりを待つ (車、徒歩)
秋の御祭は9時から開始されると思って出かけたが、現地で確認したところ10時からと知らされた。ところが実際に始まったのは10時半を過ぎていた。
今日は瀧原宮にて9時から秋の御祭(ごさい)があるとの情報を得て、自宅を7時に出発した。自動車道の無料化実験が開始されてから自動車道を利用するのは初めてだったので、伊勢自動車道の伊勢IC~紀勢自動車道の大宮大台IC間が料金0円と表示された時は感動したが、これも税金で支払われることを重大に感じた。高速利用者の立場ではありがたいが、納税者の立場では疑問が残る。このようなことを早朝から考えながら瀧原宮へと向かった。
自動車道を利用したため思ったより早めに到着した。まだ8時になっていなかったのだ。瀧原宮の前までくる駐車場にはテントが張られ、国道42号線沿いの空きスペースは臨時駐車場になっている。とりあえず滝原公園の駐車場へ車を駐めた。
本来の駐車場には多数のテントが張られていた。これは町のお祭りなのか。
道の駅 奥伊勢木つつ木館の前の駐車場には次のお知らせがあり、駐車場の一番奥には移動式のトレーラーステージが設置されていた。これは完璧にお祭りだ。
道の駅側は今は人影も無くひっそりとしていた。8時前。
まずは、お参りしようと参道を瀧原宮へと向かった。鳥居をくぐり、
突き当たりを右へ曲がるとすぐ左手にある。今年何度訪問しただろう。
鳥居の手前左側には白鷹が奉献されていた。瀧原宮でも22日と23日で神嘗祭がとり行われたはずだ。
子供たちが法被を着て遊んでいた。やはり地区の祭と関連しているのか?
鳥居をくぐり、参道を進んだ。
軽トラックが後退しながら先を走っていた。どうも神輿を載せているようだった。
参道には数台の軽トラックが停まり、
前方に見える斎館宿衛屋の脇にも停まっていた。
私は御手洗場で心身を清め、参道へと戻ってきた。
祓所を見ると、
準備が整っているが、大麻と御塩ではなく御神酒らしきものが置かれていた。
さらに参道を進み、
瀧原宮の手前まで来ると、左手奥にある小さな建物の扉が開いていた。
祭典に利用する案(素木の机)を準備しているようであった。
瀧原竝宮(左)と瀧原宮(右)の前面にテントが張られ、背もたれがない布製のパイプ椅子が並べられていた。
瀧原宮、瀧原竝宮の順で参拝した。瀧原竝宮で準備状況を確認すると、賽銭箱のまわりの板垣は取り外され、
扉を開けるための鍵が準備されていた。
また、瀧原竝宮と瀧原宮の中央の参道側には懸税(かけちから)を掛けるための竿が準備されていた。
なお、新御敷地や
若宮神社など所管社には何も変化は見られなかった。
黙々と準備は進められた。
まだ始まりそうもないため、様子を見るために参道を戻っていると、祓所では次の光景に出会った。
祭で神輿を担ぐ前に御神酒を頂いているようだった。やはり先ほどの祓所での準備は御神酒だったのだ。
祓所を後にして、外の様子を伺うため、参道をさらに戻った。御手洗場への分岐で振り返ると斎館宿衛屋の前には多くの人が集まっていた。
また、前方にはかわいい法被姿も見られた。
まだ8時半。とにかく町の様子を見るために外へ出て見た。瀧原宮の前の道路には祝大祭のゲートが取り付けられて、道路の両側には提灯が遠くまで繋がっていた。
しばらく徘徊してから瀧原宮へ戻ってくるといつの間にか、懸税が掛けられていた。
瀧原宮では儀式が予行されていた。9時前。これじゃ9時から始まるはずは無い。
ということで、参道を戻った。
斎館宿衛屋の前には黒塗りの車両が。見覚えがあった。内宮での奉幣の儀の日に勅使一行が移動に利用していた車両だった。やはり神宮司庁の車両なのだろう。 【参考】 神嘗祭 奉幣の儀(内宮)
衛士さんに伺ったところ、儀式の開始は10時だとのことだった。今は9時過ぎ。再度町の様子を見ることにした。瀧原宮の前の道路を左手進むと立看板があったので、振り返ると「車両通行止め」となっていた。
先ほどの提灯に沿って歩いてゆくとJAの前にテントを発見した。ここでも何か催しがあるのだろう。
各家の軒先には「御神燈」と書かれた提灯が掛けられている。
紅白の提灯はかなり遠くまで続き、
祝詞橋の手前までたどり着いた。この川で地区が変わるのだろう。
来た道を戻り瀧原宮の前を通り過ぎさらにまっすぐ進むと、左右に大樹が聳え立ち、湿潤で苔むした直線道路が続く。その先宮域の終端には右手に足神さまが御座す。
ここで振り返ると、ここにも「車両進入禁止」の立看板が置かれていた。
この道路沿いには賑やかな気配はまったく無かった。メイン会場は道の駅の広場なのだろう。適当な時間になったので、瀧原宮へ戻ることにした。
3度目の参道を先へ進むと、斎館宿衛屋の前には浅沓と見慣れないものが。
これは手水なのだろうか?
斎館宿衛屋を過ぎ、祓所を見ると先ほどとは異なっていた。今度は、
中央に、大麻と御塩が準備されているようだった。これは祭典のためのお祓いの準備か。
瀧原宮へ戻ってくると、
賽銭箱は左手前へ移動され、
御饌や初穂、お供えが準備されていた。
舞楽の準備も。
弦楽器を調音されているようだった。
祭典の準備は整ったようだったが、
10時になっても祭典は始まらなかった。
開始されたのは、10時半を回っていた。
【参考】 瀧原宮 秋の御祭(ごさい)