2010年10月01日(金) 朔日参りビフォーアフター(内宮めぐり) (車、徒歩)
10月1日には御酒殿祭(内宮)、神御衣奉織始祭(神麻続機殿神社、神服織機殿神社)が斎行されるが、平日のため私は見学できない。とにかく、御酒殿祭の対象である御酒殿神にお参りするため、朝5時前に自宅を出た。
今日は朔日なので、結果的に朔日参りとなった。
前回、八朔の時は宇治橋前の駐車場が満車で路上までが車で埋め尽くされていたので、今回は無理をして宇治橋前までは行かずに、最初から浦田駐車場に車を駐めた。
浦田交差点で横断歩道を渡り、神宮会館を目指した。
大宮司職舎に向かってパチリ。空が明るくなり始めてきた。
大宮司職舎横の水路。
神宮会館の前までくると路上駐車が多くなった。八朔の時は道路の両側に隙間無く車が駐まっていたので今日はかわいいものだ。ただし、この状態では安全に対向できないので、ドライバーには反省が必要だ。自分のことしか考えていない人が何と多いことか。浦田駐車場に駐めれば、他者に迷惑がかからず、歩く楽しみが増えるのに・・・
ここからおかげ横丁へ入った。
まだ5時すぎなのだが、既に多くの店には明かりが灯りお客の受け入れ態勢ができていた。が、おかげ横丁内に人は多くなかった。
その理由はここか。赤福本店では朔日餅を買い求める人々が長蛇の列をなしていた。朔日餅の行列に列ぶ人の何割の人が内宮へお参りするのだろうか? 実は列ぶことが楽しみで、喜びを感じているのかも?
行列が苦手な私は赤福本店の前を離れ、おはらい町通りを宇治橋前へと向かった。
粥の案内を横目に見て、一瞬空腹を感じたが、
前方に見える幽玄な雰囲気に吸い込まれるように、さらに先を急いだ。
おはらい町通りの終端までくると赤福本店前の賑わいは嘘か夢であったと思わせる雰囲気の通りがあった。おはらい町にとっての朔日とは何なんだろうかと考えさせられる。
そんな思いを内に秘めながら、宇治橋前の鳥居の下で一揖(ゆう:浅いおじぎ)し、宇治橋を渡った。
これまでがビフォー。
【参考】朔日参りの具体的な記録は、朔日参り、早朝参拝(内宮めぐり)
これからがアフター。
朔日参りを終えて、先ほどの通りを覗くと明るくなってはいるが人影もなく雰囲気に変化はない。
浦田駐車場へ向かい、おはらい町通りを歩いてゆくと、
行きに「粥」の案内が出ていたお店に長蛇の列ができていた。これでも平日の早朝なんだ。
列ぶのが苦手な私は、朔日餅を買えないし、粥を食べられない。でも残念じゃない。???
お粥の行列、朔日餅の行列を横目に見ながら先へ進むと、左手に五十鈴川郵便局がある。いままで気にも止めなかったが、今日はなぜか魅き付けられた。そこには変わった形状のポストがあったのだ。
この立札によると、日本の最古のポストを模して作られたもので、おはらい町の景観に合わせて設置されたそうだ。
色が赤くないので、ぱっと見にはポストと言うよりも、どちらかと言えば郵便受けに見える。でも、郵便局の前に郵便受けがあるのはおかしいか?
さらに進み右折するとその先には内宮おかげ参道(地下道)があり、浦田駐車場へ通じている。
地下道にはおかげ参りに因んだ屏風絵が展示されている。が、どれだけの人がこれらの絵に目を向けるのだろうか。屏風を鑑賞していると通行の邪魔となるため、私は途中で断念してしまった。
階段を上り地上の人となると、予定時刻に遅れないよう早々に帰宅した。