2010年11月13日(土) 伊勢河崎商人館ひとめぐり (船、徒歩)
木造船みずきで船参宮気分 を体験して川の駅 河崎へ到着した。いままで河崎には何度も足を運んでいるが、通過点としての河崎であったため伊勢河崎商人館に入場する機会がなかった。せっかくなので今日は河崎も目的地として、伊勢河崎商人館を見学することにした。
伊勢河崎商人館は、
江戸時代に創業された、酒問屋「小川酒店」を伊勢市が修復して、
伊勢河崎の問屋のシンボルとして残した施設です。
管理運営は、NPO法人伊勢河崎まちづくり衆が行っています。
伊勢河崎まちづくりの拠点であり、地域の人々の集いの場所でもあります。
「旧小川酒店」は江戸中期(約300年前)に創業の老舗の問屋であり、
平成11年(1999年)まで営業していました。伊勢河崎商人館は、河崎問屋街の往時の風情を残す貴重な建造物です。
蔵7棟、町家2棟など、約600坪の敷地を持つ河崎を代表する商家です。
(見学時間は、ゆったり見て頂いて約30分程度)開館:午前9時30分
閉館:午後5時00分
休館日:毎週火曜日
(火曜日が祭日の場合翌日となります)
入館料:大人300円 大・高学生200円
中・小学生100円 小学生以下無料( *伊勢河崎商人館とは* より引用)
この配置図に丸番号が付いているので、ここではこの番号を利用する。
川の駅 河崎のは河崎本通りの外れにあるので、中心へと歩くと、
蔵と蔵の間の路地を下ると修景池がある。ここから川の駅を望めた。
これが壱の蔵。
その隣が弐の蔵。これらすべては旧小川酒店の敷地内だ。
河崎本通りへ戻るとすぐ目の前に、伊勢河崎商人館がある。
中庭へ通じる扉も開かれていた。(ただし、ここからは入れない。)
受付に人が溢れていたので、通りの反対側にある蔵の中を散策してから再度訪問した。
受付で300円を払うと、女性の方が見学通路を丁寧に説明してくれた。
まずは順路通り、離れにある商人倶楽部(大正末期の洋館の応接間)へ。
洋館を出ると中庭を見学し、受付に戻った。
受付の前から母屋の奥へ入ると商人館の案内図があり、
右の奥は通路となって母屋の裏から外へつながっている。
左手には二階へ上がる階段が見える。順路に従い母屋の二階へと上がった。
二階にある河崎本通りに面した格子窓からは妻入りの蔵が並んで見える。弐の蔵、参の蔵とその先には隣家が見える。
二階の部屋の天井はやけに低く、襖の上にすぐ天井があると言ってもよいほどだ。
ただし、階段を上がった場所は天井が抜かれていた。これは梁の様子をわかりやすくするための配慮で見学のために加工されたようだ。
一階へ戻り、(2-1)の二部屋を抜けると、「内蔵資料館」の看板がある。内蔵は後で回ることとし、左折すると、
茶室の案内がある。
この左手には中庭への廊下があり、その先には
水屋がある。
水屋を確認してから茶室へ戻った。床の間の前には炉が切られている。
ここから中庭へ向かうと右手に大きな屏風が立っていた。
先ほど外から眺めた中庭を内側から眺めて満足すると、「内蔵資料館」の看板のところまで戻った。
その廊下を奥へ進むと蔵に着く。
この扉からして、まさしく蔵である。
元々酒店だけあり、蔵の中には酒屋前掛けが数点展示されている。
また、河崎の地で利用されているしめ縄が展示されている。
門符(もんぷ:しめ縄に付けられる木札)には
- 笑門(しょうもん)
- 蘇民将来子孫家門(そみんしょうらいしそんのいえのもん)
- 千客万来(千客万来)
実は、河崎ではもう一種類
- 久那戸之神(くなとのかみ)
の以上、四種類を見ることができるそうだ。「久那戸之神」は知らなかった。
階段を二階へ上がると、格子の窓からは・・・
ここには瓦関係の展示がある。
母屋の見学を終え、受付の近くまで戻り、パチリ。
通路を抜けて、母屋の裏から外へ出た。
これでタイムスリップ。時代はいつだろう?
こえは先ほど見学した内蔵だ。
通路を左折し、突き当たりには扉がある。
扉の前まで来て、振り返って、パチリ。
左手には様々な道具などが置かれている。
右手には旧サイダー検査室などがある。
内部を見学できる建物は、(4)と(3)で、入り口は(4)にある。その入り口には河崎まちなみ館の看板が掲げられている。
伊勢春慶の歴史や器が展示され、
蔵の中には、蔵書が展示されている。
気になったものは倭姫命世記と
伊勢神領内名所集。
さらに、二階では伊勢参宮名所図会といったところだ。
二階にはまちづくりに関する展示もあり、展示内容を詳細に見学するには半日は必要そうだ。次回はこの館のみを目的として訪問してみたいものだ。
見学を終えて帰路についたが、歩いているとこの門が目に入った、これは先ほど裏側から撮影した門だった。
では、また。