2011年01月16日(日) 御頭神事(上社) (車、徒歩)
先週は伊勢市立伊勢図書館を訪れる前に 上社 立ち寄り、今日の朝8時から上社で新春大祭が斎行され、その後8時30分から獅子舞奉納があることを知った。せっかくの機会なので見学することを予定していたが、当初は徒歩で行こうと思っていたものの、あまりの寒さに車での出動となってしまった。今日は全国的にも雪の所が多く、私が起床した時(6時頃)の自宅付近の外気温は0℃だった。
7時半前に出発し、度会橋の東詰に駐車し、堤防道路を歩いて上社へと向かったが、東の空はこんな感じだった。素手でいると指先が凍ってしまうのではないかと錯覚するほどの寒さだった。
小川町公民館の前を通り過ぎる時、
この掲示が目に入った。9時10分、獅子舞。上社の次はここで舞うのだろうと考えながら足を進めていると、
ほどなく上社へ到着した。
上社の前には先週見た看板が。
幟が。
異なる点は、あの大きな穴から煙が舞い上がっていたことだ。しめ縄の焚き上げが始まっていた。
手水社で心身を清めるとき、柄杓の一部が凍っていた。寒さを改めて実感しつつ参道へ向かうと、参道の奥には多くの人が。
まずは、上社に参拝し、
続いて、上社稲荷神社に参拝した。
定刻の8時を過ぎると、上社の新春大祭が斎行された。
祓所の前には、手水で心身を清めた方々が、
整然と並び、修祓の後、
宮司が一拝、そして社殿の御扉が開かれ、
その後、神饌が供された。この場面は拝殿から見学させていただいた。
拝殿の側面にはこの掲示が。
さらに神事は進み、祝詞の奏上。祝詞奏上の際は頭を垂れていたので、奏上が終了してからパチリ。
最後に玉串が奉奠され、新春大祭が終了した。
次には御頭神事(獅子舞の奉納)が控えていたが、しばらく時間があるようだったので周囲を散策すると社務所の隣、牛頭夫婦楠(ごうずめおとぐす)の前では甘酒が準備中であった。
社殿の前には、獅子舞のための獅子頭のみが・・・
また、参道の脇でこんなものを発見。おみくじだ。上社にもおみくじがあったのか。そういえば須原大社でもそうだった。 【参考】 須原大社
しばらくすると社殿の左手に横笛を手にした方々が集まってきた。
その演奏が始まると、社殿の前で準備していた獅子が舞い始めた。
何度か舞い終えると獅子舞の奉納は終了した。
次は社殿の左手にある祓所の前で舞うとのアナウンスがあったので待っていると、続々と見物客が集まってきた。御頭神事の獅子舞を目当てに来る人が多いのだろう。特に今日は凍えるような寒さだったので、獅子舞の人(特に横笛を演奏している人)たちが大変なのはもちろんだが、見学する側にも強い意志が必要だった。
獅子頭はとても重いためか、舞い始める前は一人の方が担いで支え、体勢が整うと獅子が舞い始めた。
舞い始めると頭の重さを感じさせない動きで、左回りに円を描き、上下左右に頭を振りながら舞う、舞う、舞う・・・
時々、口を閉じる時に大きな音が。「・・・」
また、動きは様々で、丸まったり、
伸び上がったり、
さらには、
うつ伏せに横たわることもあった。
そして、静止した状態からいきなり立ち上がったりと・・・
ここまでは、獅子頭(前の方)を注目してきたが、獅子舞には後ろで舞っている方もいる。
視界はゼロなんだろうか? 前の方の動きに合わせて舞うのは大変だろう。
さらに足元へ視点を移すと、足袋と草履(わらじ?)である。今日の寒さは厳しかっただろう。
前脚、
後ろ脚。
何度も、何度も舞っていたが、あっという間に終了となった。実は、小川町公民館での獅子舞の時刻が迫っていたのだ。
舞っている途中でも舞い終わってからでも獅子頭に取り付けられた白い紙(紙垂だろうか?)をむしり取り見学者に配っていた。(実は私も貰った)また、自分からむしり取りに行く人も。この紙片にはご利益があるのだろう。
最後には、「噛んでもらう」と言って、見学者が獅子に頭を噛んでもらっていたので、私も噛んでもらった。(自分が噛んでもらっていたので、ここでは噛んで貰う写真を撮れず、小川町公民館で撮らせて貰った。)
また、神事が終了すると、社務所の前が慌しくなり、お守りや絵馬の授与が始まった。(このような機会は年に何回あるのだろうか?)
甘酒も。ただし、私は車だったので酒と名のつくものは控えておいた。(残念)
御頭神事を見学できた満足感に浸りながら上社を後にしようと参道を戻ってくると、しめ縄の焚き上げの火がさらに強まっていた。
焼かれている門符の中には見たことがない文字が書かれているものがあった。
この下のもの。何と書かれているのだろう? 最後は「神」。
上社を後にして、近くの小川町公民館へと向かった。
獅子舞は既に到着しており、すぐに舞いが始まった。
ここでも獅子頭の白い紙片が見学者に喜ばれていた。
獅子舞が終わると最後には、上社の場合と同様に「噛み」が始まった。
私もこんな感じで噛んでもらっていたのだろう。
また、小川町公民館では、お茶やみかんを遠慮なくいただいた。(感謝)
この後、本当に満足して帰途に着いた。身体は冷えきっていたが、心は暖かい。さましくそんな状態だった。
自宅に帰ってから今日貰った獅子頭の白い紙片をまじまじと見てパチリ。大切に取っておこう。(どうすればばいいのかがわからないので不安に思いつつも・・・)