2011年08月04日(木) 風日祈祭(外宮) (車、徒歩)
風日祈祭(かざひのみさい)。 神宮のホームページ(恒例祭及び式 風日祈祭) によると
稲の成熟に最も大切な時期に御幣、御蓑・御笠をたてまつり、風雨の災害なく五穀の豊かな稔りをお祈りします。
とあり、5月14日と8月4日の年2回斎行される。ただし、御蓑・御笠が供進されるのは5月14日のみ。
また、名称が「風日祈」で、皇大神宮の別宮である風日祈宮の祭典と想像できてしまうが、実際には両宮をはじめとして別宮、摂末社以下に至るまで厳粛な祭典が執行される由緒ある重要な祭典だ。
今日は平日なので、朝の5時から斎行される外宮での風日祈祭を拝観した。
前回、5月14日の 風日祈祭(外宮) では寝坊してしまったため、今朝は気合を入れて4時に起床し、4時45分には北御門へ到着できた。
夜間の雨で地面は湿っていたが、雨は降っていなかった。ただ、空には厚い雲が。周囲はまだ暗い。
手水舎で心身を清め、
ゆっくりと北御門参道を歩んできた。大庭(おおば)の前で待機していると、報鼓が聞こえた。
報鼓に続き、参進が。 衛士に先導され、大宮司を先頭とした祭員が第二鳥居をくぐり、大庭の前へ進んできた。
すでに雨は止んでいたが、木々の葉に溜まった雨のしずくが落ちるのを避けるためだろうか? 大宮司と少宮司には大きな傘が差し掛けられていた。
修祓のために、参進の列は
大庭の奥に建つ五丈殿へと向かった。
そして、五丈殿では祓詞の後、供進される御幣および祭員の修祓が執り行われていった。
祓詞の後、まずは御幣、
その後、大宮司等の祭員に対して大麻と御塩でのお祓いが・・・
五丈殿での修祓が終わると、
参進は御正殿へと再開された。
そして、参進は板垣南御門、続いて外玉垣南御門をくぐり、内院へと向かった。私は豊受大神宮(外宮 御正宮)に参拝してから風宮へと向かった。
御池には靄がかかり幻想的だったので、亀石を渡った辺りでパチリ。
また、御正宮をパチリ。
そして、風宮の周囲でしばらく待機していたところ、
御正宮の方面から伝令(?)が駆けてきて、衛士に伝言した。そろそろ参進の再開だ。
ほどなく、参進が再開され、別宮への参道へ。
大宮司は私の目の前を通り過ぎると、
多賀宮への石階を上って行かれた。一歩一歩踏みしめるのではなく、「スー」っと、何かに引き寄せられるように非常に滑らかに・・・。浅沓が身体の一部になっているようだった。
また、祭典が多賀宮にて斎行されるのと並行して、土宮でも斎行されていた。
そして、土宮での斎行を終えた祭員が風宮へと移って来た。
祭員が配置に付くと
辛櫃に納められていた
御幣が供進された。
今回は御笠、御蓑が供進されないためか? 撮影している人はほとんどいなかった。(数人)
続いて、祝詞が奏上された。
祝詞の奏上が終わった頃、多賀宮からの退下が石階を下ってきた。
退下が目の前を通り過ぎたその先、風宮では
八度拝、八開手が執り行われていた。
【参考】 秋季皇霊祭遥拝(動画あり)
多賀宮からの退下の列が御正宮の前に達する頃、
風宮でも祭典が終了し、
退下となった。
これで、外宮の御正宮、別宮での風日祈祭は終了した。
この後、各宮、社に参拝しつつ、祭典の後片付けの様子を確認してから北御門より
外宮を後にした。
【 20110804 の記録 】
- 風日祈祭(外宮)
- 白装束をまとった黒子の活躍