2011年08月28日(日) 沓掛駅~青峰山 正福寺 – 青峰道(磯部道) (徒歩)
近鉄 お伊勢さん125社めぐり(第8回磯部・鳥羽7社) の独自オプションとして実施したのが、近鉄 沓掛駅から青峰道(磯部道)へ入り、青峰山 正福寺を経由して松尾駅へ下る青峰道(松尾道)を歩くルートだ。
青峰山への山道に関しては、次の理由から是非とも歩きたいルートのひとつだった。
- 2010年05月02日(日) 磯部、鳥羽めぐり(自転車) にて松尾駅付近の道標を確認したが、松尾駅から数百mで断念し、再訪を約した。
- 林崎文庫 一般公開(2011春) で担当の方と雑談しているなかで、青峰山正福寺の大門の彫刻が見事であることを知り、一度は訪問したかった。
- 岡山大学大学院教授・馬場俊介さんが監修している「近世以前の土木遺産」三重県編の中に「松尾道の町石」と「松尾町の道標」がリストアップされていたので調査したかった。
近鉄 お伊勢さん125社めぐりのハイキングは、途中のチェックポイントやゴールでの縛りがないため、このように独自オプションを設定できるのでありがたい。
磯部めぐりを終えた私は、伊雑宮から国道167号線へ出ると近鉄 上之郷駅とは逆方向(鳥羽方向)へ歩き出した。どうも磯部道は伊雑宮を起点としているようだ。
【参考】 青峰山 – Wikipedia
しばらくすると、右手に近鉄の普通列車が鳥羽方面へと・・・。先ほど上之郷駅で待っていたハイカーはこの電車で志摩赤崎駅へ向かった。
とにかく、まずは沓掛駅を目指して黙々と歩くと、左へカーブするその先に沓掛駅が見えた。このあたりで国道167号線から外れ、
「踏切道 沓掛 第2号」を渡って、線路沿いに沓掛駅へ向かった。
そして、ここから活躍してくれたのがこのマップ「てくてくまっぷ 三重 – 6 青峰山正福寺コース」。
近鉄が発行している「てくてくまっぷ」で、とてもわかりやすい。この独自オプションのために、今朝、宇治山田駅でもらっていたもの。
【参考】 てくてくまっぷ(近鉄)
【参考】 近鉄てくてくまっぷ(三重-6)青峰山正福寺コース|K’s PLAZA (近鉄のサイトで、PDFファイルをダウンロードできる)
町石等の情報も詳細に記述されているので、今日はこのマップに従って歩くことにした。ただし、今回歩く方向はマップの設定とは逆で、沓掛駅→松尾駅。(マップの設定は、松尾駅→沓掛駅)
まずは、近鉄 沓掛駅をスタート。
線路を渡り、駅を出ると道なりに前方の坂を下った。
Y字路を左折すると、野川を沓掛橋で渡る。
しばらく道なりに進むと、まずはカーブミラーの支柱に標識が付けられている。ここで「青峰山道」へ左折。
さらに、次のカーブミラーで右折。
ここから民家が途切れ、山の中へと入る。
しばらく歩くと、次の丁字路(ここが、コースマップ(6070)地点)が現れる。ここを左折すると、
さらに、丁字路。ここで右折したが、何か予感がしたので振り返ると、
道標が見えた。結局、ここは左折だった。
その道標は「青峰山旧道登口」。 山上まで十七丁。
ここから山上の正福寺までは、町(丁)石を探しながら歩いた。
【一丁】
【二丁】
【三丁】
三丁~六丁の間、四丁、五丁は見当たらなかった。(てくてくまっぴにも記載はなし)
【六丁】
山道を横切るように倒木があった。乗り越えることはできなかったため、左側、木の根元側を迂回した。
【七丁】
【八丁】
【九丁】
【十丁】
この辺では湧水が多く、筋になって流れていた。
ここからコンクリート舗装になったので、「おかしいな」と思ったが、さらに進むと
視界が開けた。
右手には近畿自然歩道の道標がある。ただし、「てくてくまっぷ」を確認すると、まだ山道を歩くはずだ。
山道を確認するために引き返すと、何と草むらの中に道のトレースが確認できた。それほど踏まれていないが、これが磯部道のルートだと判断し、草むらを進むと
確かに草は途切れ、山道になった。崖下には車道が見える。
しかもこの山道には湧水が流れ込み、小川のようになっていた。ジョギングシューズを履いていたことを後悔しつつも水にシューズを濡らしながら先へ進んだ。
すると、十一丁。 やはり、あの草むらが磯部道だったのだ。
【十一丁】
この後は順調に、
【十二丁】
【十三丁】
十三丁を過ぎると、前方に視界が開けた。
東屋があり、案内板もある。
そして、雲は多いが、下界も見えていた。
近畿自然歩道の道標まで戻ると、その側には「沓掛山道」の案内板がある。
しばらくは、車も通らず、誰もいない車道を歩いた。
すると、この分岐。車道から左手に坂道が。
坂道の分岐には近畿自然歩道の道標があり、その先をよく見ると石柱らしいものを発見したので車道から外れた。
【十六丁】
十六丁の先、左手には青峰山の山頂へ向かうと思われる道があったが、今日は余裕がなかったので山頂は諦めて正福寺を目指した。
青峰山正福寺の大門を確認し、坂道を下ると
右への丁字路となっていて、その先には駐車場があり、視界が開けていたのでこちらには立ち寄った。すると駐車場の奥に燈明石と刻された石標があった。
数m奥へ進むと、これらの岩が立っていた。私はこれが燈明石だと思っていたが、帰宅後にネットで調べてみるとここからさらに下った場所にもっと大きな岩があるようだ。結局、燈明石の正体は確認できていない。(今後の調査対象がまた増えた。青峰山の山頂にも登ってみたいし・・・)
こちらが駐車場からの風景、パチリ。
このあと、磯部道へ戻り、青峰山 正福寺 へ向かった。
帰宅後に気づいたことだが、「青峰山旧道登口」道標の左面には、「山上まで十七丁」とあった。そうか、十七丁目の町石を確認するのを忘れていた。「てくてくまっぷ」によるとこの辺なのだが・・・。
【 20110828の記録 】
【独自オプション】
- 沓掛駅~青峰山 正福寺 – 青峰道(磯部道)
- 青峰山 正福寺
- 青峰山 正福寺~松尾駅 – 青峰道(松尾道)
- 近鉄 松尾駅~志摩赤崎駅(国道167号線)