2011年10月29日(土) 法住院 (徒歩)
『山田のまち「物語」散策絵図』に、「法住院」には芭蕉の句碑である「蘇鉄塚」があると記されているので、伊勢の世古(せこ)巡り の途中で立ち寄った。
境内へ入ると左手に井戸、手水石が配置され、その奥には
多数の石仏が配置されているが、蘇鉄碑を確認するには至らなかった。
気持ちを切り替えて視線を正面へ移すと赤い鳥居の先に御堂のような建物がある。
さらに右に視線を振ると、2基の石塔が建っている。
奥の五輪塔に注目すると
この部分に「石工 河崎 ・・・」と刻されている。
御堂らしい建物へ近づくと、赤い鳥居と狐、鳥居には御宝前と書かれている。
階段を上がり建物の中へ入るとこれだ。
様々な願い事が書かれた円形の笠状のものが多数と千羽鶴が多数。
さらには、寒中御見舞の札も多数貼られていた。
さらに正面の上部には般若心経が書かれた木板が掛けられている。
なお、階段を下りて鳥居をくぐり返す時に鳥居の裏側を見ると「御宝前」の文字が中途半端に消されて上に、「?守稲荷(元々書かれていた「御」の字と重なり、?は読めない)」と書かれている。これはまさしく神仏習合なのだろう。
先ほどの建物の左側へ回り込むとこんな感じで、
裏側はこれだ。かなり補強されている。
見学を終えて法住院を後にしようとすると、お寺の方が出てこられた。
早速だが、挨拶をして蘇鉄塚の場所を尋ねたところ、先ほどの仏像の裏手にある小さな石だった。
これだ。
解説なしでは何と刻されているか分からない。お寺の方が教えてくれた。
門(と)に入れば 蘇鉄に蘭の にほひ哉
だそうだ。
【 20111029の記録 】
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