2011年11月23日(水) 二船祭、勤労感謝祭ほか(海士潜女神社) (車、徒歩)
二船祭の斎行が開始されるのを海士潜女神社の鳥居前で待っている女性の方がいたのでお話を伺った。
「今日は二船祭と勤労感謝祭が執り行われる。二船祭は10時から、勤労感謝祭は11時から。また、22日には大老会がシゲを作ります。シゲは氏子一軒につき一つ、さらに井戸がある家では井戸神様の分としてさらに一つが配られます。ただし、不幸があった家には配られません。シゲは一年間神棚に上げられます。」など
この後、二船祭の玉串奉奠の際に分かったことだが、この話の主は「海女さん代表」の方だった。
【二船祭】
定刻の10時となり、二船祭の参進だ。
石階下の手水舎にて宮司から順に手水を済ませると
拝殿前に左右に整列した。宮司が大幣を手にすると一度拝殿へ入り、その後
左側の祭員をお祓いし、
さらに、右側の祭員をお祓いした。
修祓が終了すると祭員は拝殿の中へと進んだ。
拝殿前の鳥居脇の狛犬の足元にもお供えが。
太鼓が「ドン、ドン・・」と鳴らされた。
太鼓が先か、宮司一拝が先かは記憶にないが、
二船祭は次の次第で進められた。
- 修祓
- 宮司一拝
- 献饌の儀
- 祝詞奏上
- シゲ奉納
(神前への奉納の所作が独特だ。言葉では表現できない。一見の価値あり。) - 玉串奉奠
(町内会長、大老会、海女さん代表、氏子総代) - 撤饌の儀
・・
なお、今回は祭典は拝観に集中し、ほとんど撮影せず。
撤饌の儀が終了すると祭員が退下されるので、私は石階を下りて待機していた。
しばらくすると、神前から撤下された伊勢海老が現れたので、思わず撮影させていただいた。
以上で二船祭の祭典は終了した。
また、拝殿の周囲には至る所にお供えが・・・
この後、11時に勤労感謝祭が斎行されるまで30分ほど時間があったので、鎧崎周辺を散策した。
【参考】
【勤労感謝祭】
5分ほど前に海士潜女神社へ戻ると、定刻11時に勤労感謝祭の参進。
手水舎で手水を済ませ、
拝殿前での修祓。
ほとんどの流れは、二船祭と同様だが、勤労感謝祭ではシゲの奉納はない。あと、記憶が定かではないが、二船祭ではなく、勤労感謝祭の際に御扉が開かれる「ギーー・・」という音を聞いたように思う。
二船祭と同様に祭典を拝観していたが、撤饌の儀が開始されたので石階を下った。
すると社務所では直会(なおらい)の準備が整っていた。
この後、 海士潜女神社を後にして国崎漁港へと向かう途中で、御扉が閉じられる音が「ギーー・・」と聞こえた。これで勤労感謝祭も終了したのだ。
11時半過ぎ。この後、里谷の乗り手(一の櫂と舵取り)二人が前の浜に登場するのは午後2時なので、国崎漁港で昼食を取って、漁港周辺を散策していたが、「シゲ」のことが気になり、前の浜へ向かう前に再々度、海士潜女神社に立ち寄った。
かなり盛り上がっている社務所の横を通り過ぎ、石階を上り拝殿へ。
拝殿内も
神前もほぼ元の姿に戻っているようだった。
拝殿へ進むと左の隅に「オオフネ」、「シゲ」等が置かれていた。
こちらが「シゲ」。
ひとつずつ手作りだ。
こちらは「小舟」。
また拝殿に入り、左手にはこれが立てかけられていた。これは里谷の乗り手(一の櫂と舵取り)に託されて、先の浜(神の島)の祠にお供えされるシゲだ。複数のシゲがまとめられているように見える。
本殿の様子を確認してから
前の浜へ向かった。
【 20111123の記録 】
- 二船祭見学のために国崎(くざき)へ
- 海士潜女神社(あまかずきめ)
- 二船祭、勤労感謝祭ほか(海士潜女神社)
→ 鎧崎散策(神宮御料鰒調製所、鎧崎灯台ほか)
→ 国崎漁港周辺 - 競漕前の垢離とりほか(二船祭)
- 競漕(二船祭)
【参考リンク】
国崎町内会のホームページ
伊勢神宮献上熨斗鮑の里-三重県鳥羽市国崎町町内会
三重県のインターネット放送局(シゲ、垢離とりなど競漕以外の情報も満載)
二船祭:鳥羽市