2011年12月30日(金) 勢田川の下流から源流へ (車、徒歩)
年末で予定が空いていたので、以前からあたためていた「勢田川の源流を探る」を実施した。御木本道路を歩いていると川幅が狭くなった勢田川を目にするが、「その先はどうなっているのだろう?」という単純な動機だ。
折角なので下流側から遡上することとし、【キタヰの妻】に大湊の入口付近まで車で送ってもらい、そこから歩き始めた。
大湊へ渡る湊橋(大湊川)の手前を右折して、しばらく進むと左手に次の河川距離標が現れる。ここには0.0kmとある。ここを起点として出発した。(後で分かるが、国交省が定める勢田川の起点は五十鈴川との同流点のようだ。では一体、この起点は何の起点?)
とにかく、勢田川の源流を目指して歩き始めた。
しめ縄や
巨大クレーンを左手に見ながら進むと
広大な空き地が現れた。伊勢市が進めた海上アクセス拠点のはずが、台船の問題で頓挫し結局は更地に戻されてしまった。もったいない。
以前、対岸から撮影した「台船が繋がれ、建物があった状態」はこれだ。(2010年05月02日時点)
それが、こんなになってしまった。何という税金の無駄使いか? 誰が責任をどのようにとったのだろう?
庶民として愚痴を言いながらさらに進むと、河川距離標 1.2km。
だだし、その先で奇妙の河川距離標が・・・。 「河川距離標 1.4km」 と 「河川距離標 0.0km」
「河川距離標 0.0km」の裏には「合流点から」とある。多分、勢田川と五十鈴川の合流点だろう。
この辺だ。
これまでの 1.4km はなかったこととして、仕切り直した。何度も見学した赤レンガ塩倉を過ぎ、
【参考】 神宮巡々での「赤レンガ塩倉」検索結果
続いて、和船みずき、
【参考】
ここは、神社港 海の駅 だ。
眼前には勢田川に架かる一色大橋が。勢田川を遡上して最初の橋だ。
近くの御食神社(神宮の125社のひとつ)にお参りした後、堤防へ出るとそこには「河川距離標 0.4km」
【参考】 御食神社
見上げるとこんな感じ。迫力がある。
まずは勢田川の左岸を進むこととして、一色大橋を渡らなかった。しばらく先から振り返って一色大橋をパチリ。
さらに堤防に沿って進むと多くの船が係留されていた。釜屋所ポンプ場の付近から勢田川防潮水門をパチリ。
この辺は川沿いに進むとこのような設備があり、川から離れた道路で迂回する必要がある。
勢田川排水機場へ向かう途中で再び一色大橋をパチリ。
国土交通省勢田川排水機場の前を通り、
河川距離標 0.8kmへ。
この辺から勢田川防潮水門を望むと、
開かれた水門の奥に神社港 海の駅が見える。
勢田川防潮水門を背に勢田川の左岸を進むと
国道23号線に架かる勢田川橋をくぐり、
振り返ってパチリ。
対岸にはハマボウの木々が枝だけの状態だ。
【参考】 近鉄 地ビールハイキング 二軒茶屋「伊勢角屋ビール」とハマボウ観賞 + α
花も葉も落として、パワーを蓄積している。
右手には牟山中臣神社がある。
豪華なしめ縄をくぐって、参拝した。
河川距離標 1.8kmを過ぎて、その先には
右手の路地の角に次の道標が建っている。「右さんぐう」
この近くには阿竹の渡し跡の標石がある。
ここから勢田大橋で対岸(右岸)へ渡った。
勢田大橋から上流を望む。まだまだ、これからだ。
右岸をしばらく進むと
左手に橘神社の社叢があるので、階段を下り、二見街道側へむかった。
ここから橘神社。
中の鳥居にはしめ縄が掛けられ、見慣れない桃符がつけられていた。
これだ。『町内和平』
橘神社に参拝を済ませてから
隣の正一位勝廣稲荷大明神にも参拝した。
再び勢田川へ戻った。来た道を振り返り、
ゆく道を思い描いた。
その先にある川の駅 二軒茶屋から
川沿いの堤防道から離れて、川の駅 二軒茶屋の前の道を進んだ。
道なりに進むと、右側は樋管撤去工事中となっていた。その先に鳥居が見えたので
進むとこちらだ。お参り。
続いて、この神社の左手にある路地を川へ向かって進むとここだ。
対岸にある桧尻川排水機場を右手に見ながら
堤防道を河崎方向へ向かった。
船江上社の前にある朧ヶ池からの水路が合流するポイントを過ぎ
河川距離標 3.6km地点にたどり着いた。この辺は「100万人のキャンドルナイト伊勢」のボランティアとしてキャンドルを列べて、火を点けた場所だ。
【参考】 100万人のキャンドルナイト伊勢
対岸に「川の駅 河崎」や「伊勢河崎商人館」の蔵を見ながら進み
北新橋から「伊勢河崎商人館」の蔵(右から壱、弐、参)をパチリ。
この後、しばらくは河崎で勢田川に架かる橋を一挙に紹介となる。
中橋、
振り向いてパチリ。
南新橋、
振り向いてパチリ。
途中に蔵や
河崎の歴史の案内板。
続いて、清浄坊橋、
振り向いてパチリ。
そして進行方向には清田橋。
清田橋、
振り向いてパチリ。
次は、JR参宮線 伊勢市・五十鈴ヶ丘間勢田川架道橋、
振り向いてパチリ。
さらに、桜橋、
振り向いてパチリ。
そして、御幸道路に架かる錦水橋、
その先の簀子橋。ここから、先ほどの錦水橋が見える。
振り向いてパチリ。
続いて古市街道へ到着。
ここは、小田橋、
その先には近鉄鳥羽線の高架が見える。
振り向いてパチリ。
小田橋から上流へ進むと、かなり道幅が狭くなる場所がある。
ここを抜けると目の前には近鉄鳥羽線の高架。
高架をくぐると、瀧浪橋。
近鉄鳥羽線の高架をパチリ(鳥羽方面)
さらに進んでから振り向いてパチリ。
続いて、世義寺橋、
左手には世義寺への参道(?)が続く。
今日は寄り道している余裕がないので、勢田川沿いに進んで振り向いてパチリ。
今まで川へ下りる場所はなかったが、突然階段が。両岸に対になっている。何の目的のために作られているのだろう。川の中央にある杭も気になる。
尋ねるにも人は通っていないので、さらに進んで、
姫之橋、
この近くには国土交通省の岡本水位観測所がある。
振り向いてパチリ。
やっと、この辺で「河川距離標 5.8km」。
続いて、楓橋、
振り向いてパチリ。
とにかく橋が多い川だ。それだけ住民が多く、生活道路が多いのだろうか?
さらに、三重県伊勢庁舎前へ。
この交差点で勢田川は? 合流点となっていて、私は両方が勢田川だと思っていた。川幅が広いのは向かって右側なので今日はそちらへ向かおうと思っていたが・・・
まず御木本道路から三重県伊勢庁舎へ向かう道路に架かる橋が「八束橋」。
こちらは勢田川。
御木本道路に架かる橋の方へ向かおうと
横断歩道の前に立と、この橋の名前が判明。「丸山橋」。
横断歩道で御木本道路を渡ると、丸山橋に「朝川」の名前が。この川は「勢田川」ではなかった。帰宅後に調べると勢田川の支流のようだ。規模的にはこちらが本流に見えるが・・・
丸山橋を後にして
先ほどの勢田川へと戻った。
この後も橋が次々と現れる。
まずは、巴橋、
振り向いてパチリ。
川の中には井戸?
また、カモはいるが川底はかなり汚れているようだ。
巴橋の先には
車橋、
振り向いてパチリ。
その先、勢田川が御木本道路と交差する場所は、幸橋。
道路と川がクロスしているので、欄干はこちらと
交差点の反対側のこの場所にある。
この先には伊勢一橋、
こちらだ。
振り向いてパチリ。
伊勢一橋から川沿いに進むと
名前が分からない橋を過ぎ、
直角に曲がると
その先には勢田橋が架かっている。
勢田橋、この先はしばらく御木本道路に沿って流れているので、
御木本道路とは反対側を進んだ。
蓮台寺柿発祥の地の碑の前を通り、
さらに進むと、勢田川は伊勢自動車道に交差するように直進している。車道はここで直角に右折している。
直進するわけにはいかないので車道に従うと
伊勢自動車道の下に「伊勢西1」のトンネルがあった。これをくぐり、突き当たりを
左折すると
勢田川に架かる地金場橋へたどり着く。こちらは上流方向で、
こちらが下流側。
下を覗くと右側からの流れも合流している。
右側の流れの先は新興住宅街へと続いているので、今回は先の地金場橋の上流方向へ向かうことにした。
しばらく進むとこの注意看板があった。しばらく、河川管理用道路を歩いた。
この付近では水の流れは見えなかった。伏流しているのか?
水の流れが見えない勢田川がまだまだ続く。
蓮台寺柿の木々を右手に見ながら進むと
名もない橋があり、さらに進んだ。
しばらくすると水の流れが突然現れた。
右手に数本の竹を見ると
その先は突き当たり?
突き当たりを右へ進むと林道となり、進入の注意看板が立っている。
勢田川の上流を目指すので林道からは引き返し、先ほど左手に見えていた橋を渡った。
橋を渡ると右側に川へ下りる石段があったので、川へ下りてみた。
そして、上流側をパチリ。
下流側をパチリ。先ほど渡った橋が見える。
この辺から水が多く、上流側へ進むには装備が不十分だった。
そこで、先ほどの石段を上がり、川沿いの道を上流側へ進むことにした。このさきには水を堰き止めるための杭が建っていた。
コンクリート製ではなく、石製のようだった。どうも、以前は勢田川の左手に田んぼが広がっていたようだ。(今は休耕田?、荒れている。)
その先には、右手に向かう橋が架けられていた。ここでは渡らずに
さらに前方へ進むと
前方の道は途絶え、もう一本の橋で川の左岸へと渡っていた。左手の上部に民家が見えたので、先ほどの橋を渡ることし、
来た道を戻った。
手前の橋を渡ると
雰囲気は一転した。まさに山の中へと入った。
川の流れは確認できるが、道が? 多分進めそうだが、ヤブ漕ぎなども考えられる。今日は装備が十分ではないし、時間もないかも? とこの先へ踏み込む決断ができなかった。
結局、陽を背に受けながら退散となった。
帰宅後に、勢田川の源流を調べたところ鼓ヶ岳だった。水源へ遡上するにはそれなりの装備が必要なのは当然だよね。次回はそれなりの準備で臨もう。
来た道を戻る途中、朽ち始めている古屋をパチリ。古文書などは昔の資料は残っていたのだろうか?
蓮台寺柿の木にお別れをした。
この後、自宅まで歩いて帰る途中、125社の外宮めぐり、その他の神社に立ち寄った。
【 20111230の記録 】
- 勢田川の下流から源流へ
→ 御食神社 - お伊勢さん125社、外宮めぐり
→ 式年遷宮記念 せんぐう館 20111230 - 須原大社
- 御薗神社
この秋にお伊勢参りを予定していて勢田川河崎町界隈を検索中に貴兄のブログを拝見しました。
大変参考になりました。今後もブログ楽しみにしております。
万里小路さん
はじめまして! ご訪問ありがとうございます。
今年は第62回神宮式年遷宮の年であり、10月に斎行される遷御の儀に向けて伊勢市内は徐々に盛り上がりを見せています。また、式年遷宮を記念して外宮に開設された「せんぐう館」はとても見応えがあります。お勧めです。
秋のお参りの際、伊勢の地で素晴らしい時間(とき)を過ごされることを・・・。
私は自己満足の範疇を越えることができませんが、できる限りさまざまな情報を発信したいと思います。
では、また、