2012年03月10日(土) 御塩の護送(2012年03月) (車、徒歩)
神宮の祭典や修祓等で使用される御塩は、伊勢市二見町にある御塩殿にて荒塩が焼き固められて堅塩とされ、これらは外宮斎館へ護送される。
一昨日、御塩殿を訪問した際、今回焼き固められる堅塩100個の内、最初の3日間で奉製される60個が本日護送されることを知った。
【参考】 御塩焼固(2012年03月)
御塩の護送を拝観するため、8時頃に御塩殿神社へ到着した。
参拝を終えると、隣の御塩殿を覗くと、御塩焼固の奉仕者である喜多井さんが準備をされていた。
護送のために神宮の方が御塩殿へ到着するのは8時半頃とのことなので、しばらく御塩殿の周辺の雰囲気を楽しんだ。
昨日の雨は上がったが、空に雲がはりつめ太陽は望めなかった。
そんななか、喜多井さんは日課でもある清掃を黙々と・・・
私は本日護送される御塩(堅塩)を確認するために御塩殿へ戻った。
手前の60個 (横方向に6、奥行き方向に10で、6×10=60個)
しばらくすると参道の方から声が聞こえてきた。
喜多井さんが参道の清掃を終える頃、御塩護送のための辛櫃が到着した。
軽トラックの荷台から辛櫃が降ろされると、
鳥居をくぐり、御塩殿へ・・・、
ゆったりと参道を進むと
御塩殿の
瑞垣御門をくぐった。
紋付を羽織った神職が御塩殿神社へ参拝した後、
辛櫃が竈の前へ据えられた辛櫃の蓋が開けられると
準備されていた堅塩がひとつひとつ丁寧に辛櫃へと納められた。
60個の堅塩が納められると辛櫃の蓋が閉じられ、
紐が掛けられた。
そして、護送が始まった。御塩殿からの護送は喜多井さんが辛櫃の前を担がれていた。
しっかりとした慎重な足取りで参道を進み、
辛櫃は軽トラックの荷台へと移された。
喜多井さんが見送る中、御塩は外宮斎館へ向け出発した。このルートは御塩道だ。
【参考】