2012年05月13日(日) 長谷観音道、城山、近長谷寺(きんちょうこくじ) (車、徒歩)
長谷の車田御田植祭が開始されるまで一時間以上も時間が空いていたので、御田植祭を実施する「一八会」発足のきっかけとなった近長谷寺(きんちょうこくじ)にお参りすることにした。
車田から長谷地区の入口に建てられた『観音の里』の案内板の脇にある近畿自然歩道の道標まで戻ると、この道が和歌山別街道。この数十m先で長谷観音道が分岐している。
坂道を進むと
次の立派な道標が右手に建てられている。
道標の反対側へ回ると家並みの奥に車田が小さく見えた。
正面へ戻るとその右側に上り坂があり、この坂が近長谷寺へ続く長谷観音道だ。
次が、この道標の説明板だ。
ここで、和歌山別街道から離れ、長谷観音道を進んだ。コンクリート舗装された勾配のきつい坂道を登ると
切り通しとなり、
その先左手には長谷配水池がある。
この前の広い空間を過ぎるとさらに切りと押しなど、軽トラックがやっと通れるほどの狭い道が続き、
しばらくすると
地蔵塚(あと400m)の案内板がある。案内板の奥、上方には石で組まれた地蔵塚がある。
続いて、
中間点(350m)。
さらに、山の神(あと300m)。
この辺から少し勾配が緩み、
おん婆滝(あと200m)にたどり着いた。「滝」の名前があるが、この辺で滝の音は聞こえなかった。
さらにその先には「歴史の道」の道標があり、
道標の脇には近長谷寺境界標が建っていて、「從是東境内」と刻されている。東側、つまり参道側がすでに境内となっている。
こちらは、金剛座寺へ向かい山道だ。一度歩いてみたいものだ。
今日は近長谷寺へ向かうため、直進した。
なんだ、立派な石垣! まるで城跡のようだ。
この先には左手に、やれやれ石(あと70m)。
見事な命名だ。あと70m、ここで休むもよし、先を急ぐもよし。気力が回復されるポイントだ。
近くには「観音参道」の説明板もある。
あと70mを一気にすすむと近長谷寺へ到着した。地蔵の前で心身を清め、
さらに進むと、右手に多数の案内板が建てられていた。
さらに、庫裡に近づくと
その壁面にも案内板がある。それは「近津長谷城趾」、そうか先ほどの石垣の理由がここにあったのだ。
庫裡の裏手へ向かうと階段があり、「近長谷城跡」の手作り案内板が目に入った。
山頂までどれくらい時間がかかるか分からないが、「車田での御田植祭に遅れそうなら引き返せばいいや」との軽い気持ちで階段を登り始めた。
所々に石垣が残り、
振り返ると庫裡の屋根が見えた。まだまだ序の口だ。
途中、右手には祠があり、
こちらにもお参りした。
さらに階段は続くので、気合を入れ直してさらに登った。
頂上かと思わせる広場が現れると、さらにその先に階段が・・・。しかし、ここまでくれば頂上はすぐ目の前だ。
広場の先の階段を上がるとこの先が頂上だ。
狭い空間の隅には石が積まれた祠があり、トタン板の屋根が付けられていた。
こちらは、誰かが取り付けた山頂票だ。291m、長谷観音道の取り付きからはどれくらいの標高差なのだろうか?
こちらが頂上で、
視界はこの程度だ。
しばらく城山の山頂を楽しむと後は一気の下りだ。登りとは異なり、ハイペースだった。
「あっ」と言う間に、庫裡まで下ってきた。
これからが、近長谷寺(きんちょうこくじ)。庫裡の横を通り、正面へ向かう途中、
庫裡の屋根瓦をパチリ、パチリ。興味深いのは次の写真、鬼瓦の左右で瓦の寺紋が異なること。
こちらは正面の鬼瓦。立派だ。
そして本堂の正面へ移動してパチリ、
こちらが本堂の全景。
木階を上がり、本堂へ入るとこの雰囲気だ。
【参考】 丹生山 近長谷寺 (公式ホームページ)
ホームページによると、本尊は「十一面観音立像」(国指定重要文化財)で、
日曜・祭日 午前10時頃~(概ね)午後3時頃
里人2名が交替で清掃・参拝等のお世話をしておりますので、お声掛けください。
とあり、希望すれば拝観できるようだ。
また、本堂には次のご縁綱が引かれていた。私もじっくりとご縁を結ばせて頂いた。
さらに、本堂の左手には「疱瘡守護神」の札が立て掛けられた祠が置かれていた。
本堂内から右手を望むと鐘楼が見える。
こちらが鐘楼で、
その出入口はかなり小さい。まるで茶室のにじり口のようだ。
近長谷寺を十分楽しんでから、正面の石階を下った。振り向いてパチリ。こちらを下ると近長谷寺の駐車場へ向かう。
こちらの参道は、長谷観音道とは異なり車は通れない道幅だが、コンクリート舗装はされている。
下りきるとその先に鳥居があり、
その近くには、近長谷寺境界標が建っている。
鳥居をくぐるとその先には駐車場が広がっている。かなり広いスペースだ。
こちらから長谷の集落まではかなり広いアスファルト舗装の道路が続く。車で対向もできる。何度もカーブを曲がりながら下ると夕日ヶ丘展望台があり、
右手には、
この風景が広がっている。ここから見る夕日はさぞや綺麗だろう。
夕日ヶ丘展望台から何度かカーブを過ぎると貯水タンク(南勢水道長谷調整池)が現れる。
調整池の後ろへ近づくと、下方に「長谷の車田」が見えた。
「近長谷寺」への案内矢印を振り返りながら坂道を下り、
これから御田植祭が斎行される車田へ向かった。
【 20120513の記録 】
- 長谷の車田御田植祭へ向かう
- 長谷の車田御田植祭(多気町長谷)
- 長谷観音道、城山、近長谷寺(きんちょうこくじ)
- 金剛座寺