2012年11月25日(日) 坂本棚田の散策 (車、徒歩)
坂本棚田(亀山市安坂山町坂本)へ向かうにて紹介したように、石積み体験に参加するため坂本棚田を訪れた。
獣害対策のために電柵が設けられている。
坂道を進むと右手に駐車場があり、20台位は駐められるだろう。トイレも完備している。
石積み体験の受付は8時半だが、到着したのは8時前。まだ30分以上も余裕があった。
それならばと散策を開始した。駐車場の入口には坂本棚田の説明板。
ズームで。
先ほど車で上ってきた坂を見下ろすと紅葉が美しい。棚田はこの道路の左右に広がっているが次の写真の右側(西側)に多く広がっている。
振り返って坂道を上ると左右に石垣、
石垣、
さらに進むと右手に道標、ここは東海自然歩道だ。
さらに坂道を上り、
次の路地(左方向)の先を見ると常夜燈。鳥居や常夜燈を見つけるのは得意になった。
すぐに常夜燈まで近づき、パチリ、パチリ。
「村中安全」
常夜燈があるなら神社がある可能性が高い。神社がありそうな路地を進むと
その先には階段があり、階段の下には「展望台、農村公園 駐車場」の立札があった。
階段を上ると「坂本農村公園」の標柱。その先
左手には展望台、
前方には公園蛾広がり、その先には神社が建っている。
神社へ近づくと
鳥居には「八王子神社」の扁額が掛かっている。お参り。
八王子神社の右上には社叢のような杜がある。登れれば後で登ってみよう。
まずは展望台へ向かった。
展望台からは坂本棚田の全景が見えると思っていたが、実際に見えるのは右側半分位だ。
見えるのが半分位でもかなり広い。坂本棚田は丸山千枚田とは異なり職住接近、棚田の中に住居がある。なお、こちらは下方の風景だが、実際には上方にも棚田が広がっている。後で歩いてみよう。民家が密集しているこの辺は棚田の中腹よりもかなり上の方だろう。
なお、ここからは新名神高速道路が見える。
後で地元の方に聞いた話だが、高速から見える棚田に興味を待ち、または気に入り坂本棚田を訪れる人もいるとのこと。
八王子神社の上の杜へ向かうルートを探して公民館の前を通りすぎると
公民館の右奥にこの分岐を発見。坂道は折り返して山の上へ向かっている。
先へ進むと右側にはお地蔵さんが・・・
さらに頂上にもお地蔵さん・・・群・・・
この場所に弥勒菩薩像があると聞いたが、地元の方曰く「大きいのではない。・・・」
この祠の中の石仏が弥勒菩薩像? 真相は不明だ!
私の中の弥勒菩薩像のイメージは『片手を頬に当てた姿』なので、それらしい仏像が???
ただ、この丘からは
集落全体が見下ろせるので、常に見守られているはずだ。
こちらも。
棚田の全貌を確認するためにさらに上ると至る所に石垣、ここにも、
あちらにも、
上へ上へと進むと、空が広くなってきた。
ここにも石垣・・・
ついに上り詰めると、その先にはフェンスの扉。
最近は獣害対策のフェンスに出会うことが多い。先週は飯高町月出の林道で対面したし、昨日は奈良の山道で対面し、乗り越えた。
【参考】
受付の時刻も迫ってきたので一気に下ることにした。
この風景を見るとかなり高度を稼いだことがわかる。
ただし、もっと高い所へ登るか、ヘリコプターででも飛ばないと棚田の全貌を見ることは難しい。前方の山の山頂からなら見える?
そんなことを考えながら坂道を下っていると草が気になった、
数ヶ所の田んぼに草が生えている。耕作者がいなくなり放置されてしまったのだろうか?
と思えば、その下の田はこんな感じ。田植えも稲刈りも体験してみたい。と思わせるような田んぼだ。
さらに下ると
掲示板の所まで戻ってきた。
先ほどは通り過ごした掲示、よく見ると「新穀感謝祭」。新嘗祭?
とは言え、最近は神様や天皇陛下よりも国民の方が先に新米を食べてしまっている。私も例外では無いので何も言えない。ただ、お祭りでは感謝し、お祝いしたい。
掲示板からさらに奥を見るとバックホウが停まっていた。その周囲には多数の石・・・。ここが石積み体験現場だ。すでに体験のために準備が進められていた。
真剣に黙々と作業されていたので挨拶もせず、この場を離れた。
そろそろ参加受付が開始されたので、急いで来た道を駐車所まで下った。ただ、急ぎながらもパチリ、
パチリ。
駐車場まで戻るとまずは受付を済ませた。その後、体験が開始されるまで周囲を散策していた。
現状では棚田の雰囲気はあまり感じられない。やはり、水が入り、稲が植えられて生長する。そして、稲穂が黄金色に輝き頭を垂れる。ついに稲刈り。次回の訪問時期はこれで決まった。
棚田を見ながら勝手な想像が膨らむなか、歩いている畔では、日陰に霜が残っていた。寒いのだ。
定刻になると、ヘルメットを被って集合。先ほどの石積み体験現場へ向かった。参加者は23名。石積み体験については別の記録で、
【参考】
石積み体験を終えると解散となり、駐車場へ向かった。今年の体験現場から坂道を下ったすぐの右手、こちらが昨年(第5回)の石積み体験現場だ。かなりの幅で、かなり高く積まれている。
こんな広い場所、まだまだ散策できそうだ。
太陽はまだ高かったので、地元の方に教えてもらった棚田の下部に群生している「ミツマタ」を見学することにした。「ミツマタ」は「コウゾ」とならび漉き紙の原料。この地域に多く生えている理由は明確ではないが、製紙工場が栽培を推奨したようなことをチラリと聞いた。が・・・?
棚田の下部へ下り、棚田を見上げてパチリ。
下方にはこの様にこんもりとしたミツマタの群生がある。ミツマタは枝が必ず三つに分かれていると教えてもらったので、それを確認するため
近くへ・・・。「おぉ、たしかに、ここも、そこも、あちらも三つに分かれている。」
春に花を咲かせると聞いたが、これはつぼみ?
ミツマタの見学を終えてからもしばらくは散策。大きな石を幅広く積み上げた石垣があったのでパチリ。しかも直線ではなく、湾曲している。芸術作品みたいだ。
正面からもパチリ。
最近では棚田の中の道も舗装され、石の運搬や農作業が楽になったと聞いた。確かにこれが幅の狭い土道だったらどんなに大変だろうか。でも、昔の人々はそのような環境でも生活してたんだ!
最後に紅葉もパチリ。
誰もいなくなった駐車場へ戻ると
最初に到着した私が最後にこの場所を後にした。
今後も訪れたい場所だ。では、また、
【 2012年11月25日 の記録 】
- 坂本棚田(亀山市安坂山町坂本)へ向かう
- 坂本棚田の散策
- 第6回坂本棚田石積み体験