2013年01月07日(月) 檐付祭(荒祭宮) (車、徒歩)
会社の仕事始めで御神楽奉奏、御垣内参拝のために内宮を訪れたところ、偶然にも荒祭宮の新御敷地にて檐付祭(のきつけさい:屋根に萱を葺き始めるお祭)が斎行される日だった。
荒祭宮の新御敷地では簀屋根の中で新しい社殿の御造営が進められていたが、檐付祭を終えると屋根に萱が葺き始められる。
神楽殿にて御神楽を奉奏した後、御垣内参拝のために参道を歩いていると忌火屋殿の前庭に辛櫃が置かれ、修祓の準備が進められていた。
神宮衛士に尋ねたところ「荒祭宮で檐付祭が執り行われます。」とのこと。個人的には参進の合図である報鼓が鳴らされるのを待っていたかった。ただ、今日は会社の行事なので勝手な行動はできない。御垣内参拝のため忌火屋殿前を離れ御正宮へ向かった。
御正宮で御垣内参拝を済ませて忌火屋殿の前へ戻るとそこでは多くの人が待機していた。
修祓はすでに終了し、奉仕員は荒祭宮へ参進してしまった様子だったが、
その後、数名の神職が荒祭宮へ向かった。
檐付祭が終了するまでの約30分は荒祭宮へお参りできない、いや近づくこともできないとのこと。まずは、修祓が執り行われた忌火屋殿の前庭をパチリ。
その後、風日祈宮へお参りした後、神楽殿付近で待機していた。
そろそろ祭典が終了を迎えそうになると御正宮へ向かう参拝者に移動規制がかかり次のように参道の端での待機となった。
しばらくすると檐付祭を終えた神職が退下となった。
神職の後に青色の装束を身につけた小工(こだくみ: 宮大工)が続いた。
小工の姿を目にするのは初めてだったか? 記憶に無いから初体験なのだろう。
退下の列は瞬く間に通り過ぎ、斎館へ・・・。
参道の規制が解除されると荒祭宮へ向かった。お参りするために列の後尾へ向かうと新御敷地が目に入った。
檐付祭が終了した直後のためだろう、簀屋根の前面が開けられていた。
屋根には萱を葺く準備が整っていた。
屋根に葺かれる萱は神宮御萱場で育てられたものだ。
【参考】
御正殿の場合、檐付祭(のきつけさい)が昨年5月に、そして甍祭(いらかさい:屋根を葺き終え金物を打つ)が昨年7月に斎行された。その間2ヶ月。荒祭宮での甍祭は3月頃だろうか?
【 20130107 の記録 】
昨日、外宮前に所用で行ったら、内宮方面へ萱を乗せたトラックが走っていきました。
ひょっとしたら、2か月の間ということでしたら、この荒祭宮さんの萱葺に関連したことかなと思います。
p_m_aさん
おはようございます。
そうですか。
「いせびとニュース秋号(第4号)」の2頁によると第62回式年遷宮での社殿の造営は山田工作場ですすめられているそうです。
萱もこちらで保管されていて適宜運び出されるのでしょうか?
そういえば、いつだろうか? 神宮司廳の名前が入ったトラックが萱を載せて運ぶ姿を見たことがあります。あれは宮川の右岸でした。神宮御萱場から運んでいたのでしょう。
では、また、