2013年01月27日(日) 御頭神事に向けての散策(伊勢市村松町) (車、徒歩)
2013年01月13日 御頭神事(箕曲中松原神社) にて、村松町神楽師会が次の三社の御頭神事にて楽を奏し、御頭を舞わせていることを知った。
- 世木神社(せぎじんじゃ:伊勢市吹上)
- 箕曲中松原神社(みのなかまつばらじんじゃ:伊勢市岩淵)
- 茜社(あこねやしろ:伊勢市豊川町)
また、来る2月9日には村松町の宇氣比神社および町内の各拠点で御頭神事が執り行われるとのこと。
村松町神楽師会の地元での活躍をぜひとも拝見したいと思っているので、今日の午前中、ロケハンを兼ねて村松町を散策した。
まずは駐車場。町内の道路は狭い所が多く車の置き場に困ると思い、前回お会いした村松町神楽師会の方に車を駐められそうな場所を伺った。すると「新しくなった海岸の道路なら・・・」とのこと。
助言に従って海岸の堤防道路へ向かうと、村松漁港側には広いスペースがあった。また、道路幅もかなり広い。さらに、堤防道路下の道路も幅が広い。御頭神事の日だけならこの辺に駐車できそうだ。
【訂正 20130210】 2013年02月09日に村松町の御頭神事を拝観し『御頭は辻舞い間の移動に海岸の道路を利用し、その姿を誰も見てはいけないとされている。』ことを知った。御頭神事当日は海岸堤防道路付近は通行止めになるので注意。
堤防道路を町内へと下り、下りきった所で
左を向くと、正面の少し左側に宇氣比神社の社叢の一部が見えた。
また、宇氣比神社の社叢を望遠しているこの場の左手には村松町老人会の建物があり、その前には「大日」と刻された石、
宇氣比神社の方へ向かうと左手に村松町民会館がある。回り込んで反対側からパチリ。
村松町民会館の前にはかなり大きく立派な蔵がある。
先ほどの道へ戻り、さらに宇氣比神社へと近づくと火の見櫓。その奥には角屋商店。
直進すれば宇氣比神社だが、手持ちの地図には右方向に村松神社の名が記されている。御頭神事との関係は不明だが、神社には興味があるのでまずはその方向へ向かった。
火の見櫓の前で、宇氣比神社に向かって右手の方向へ進んだ。
この先だ。
道なりに進み社叢を左側へ回り込むと「村松神社」の社標前へ出た。
鳥居をくぐると前方に手水石。かなり大きく粗造りだ。
表面に文字が彫られているが、読むことはできなかった。なんて刻されているのだろう?
手水石から拝殿へ向かい、まずはお参りした。
本殿を確認してから
改めて境内を望むと、この場所から見て
右の奥に石碑が建てられている。
そこには村松家行卿御事歴の碑。
さらに、その左手、鳥居の近くには
村松家行居館跡の石碑が建てられている。それには
神宮長官 度会神道の主唱者である
とある。
村松神社を出て、突き当たりを左へ進むとこの風景だ。
カーブミラーを右へ進めば生垣が切れた辺りに鳥居が見えるのに、それを知らない私はここを左へ進んだ。
社叢をぐるーりと半周することになったが、遠回りするとこちらの鳥居前へ出た。
そこには「宇氣比神社御造営御大義御芳名」とある。すでに御遷座は終わったのか。
鳥居をくぐると
正面に社務所がある。
社務所の右手へ視線を振ると・・・
「宇氣比神社潔斎場」の看板。「潔斎場」の看板が掛かっている神社は今まで見たことがない。御頭神事のためのものだろうか?
そして、社務所の前から先ほどくぐった鳥居へと振り返ると、鳥居の左手(くぐって右手)には
御頭神社の社標が建つ建物がある。瓦葺きでコンクリート製(?)、まるで御堂のようだ。
もしかして、御頭神事に舞われる御頭がこの場所に祭られているのだろうか?
社標には「昭和四十七年一月二日神遷」とある。
扉は鉄製で頑丈そうだ。防火構造なのだろう。
御頭神社にお参りしてから
御頭神社を背にすると、社務所の左手そこには宇氣比神社の拝殿がある。そしてその前には
祭神、祭日、由緒等が紹介された説明板。
先ほどの鳥居とは別の鳥居があることに気づき、一度境内を出てからパチリ。
鳥居の前には背の高い幟立てがある。するとこちらが正面の鳥居だ。
鳥居の右手前には「宇氣比神社」の社標もある。
改めて鳥居をくぐり、手水舎で心身を清めてから拝殿にてお参り。
趣きのある扁額だ。
拝殿の屋根裏を見上げると、そこには提灯掛けが収納されていた。
そしてその先には、御祭神を示す額。お祭りされている神様が何と多いことだろう。
本殿を確認してから
宇氣比神社を後にした。
海岸まで戻ってくると村松町民会館の近くにはマツの枝が山積みにされていた。
適当な本数が藁で束にされている。御頭神事で使用されるのだろうか?
また、伊勢志摩きらり千選では「村松町お頭神事」( 伊勢市村松町 )が紹介されているのでご参考に。
【参考】
上の 2012年の詳細(スケジュール)を見ると前日にも儀式があり、当日は朝の6時から夜の11時までの長丁場だ。どこからどこまで拝見できるだろうか? 体力勝負か・・・。
また、詳細(スケジュール)の中には多数の○○の辻と書かれた場所があるが、それが何処なのか全く分からない。
ただ一つ、帰宅後に思い出した場所、それは「山の神」。以前自転車で散策したことを思いだした。ヤマナカフーズの近くにある次の場所(桃山之神)ではないだろうか?
(ただし、これは間違いかもしれない。)
【訂正 20130129】 村松町在住の知人に確認したところ、この場所は ○○の辻のひとつだそうだ。「山の神」さまは別の場所にお祭りされているとのこと。
(2010年08月28日撮影)
次の散策で撮影したが記事には掲載しなかった写真【参考】
2月9日、村松町神楽師会の皆さんとの再会が待ち遠しい。