2013年05月18日(土) 度会橋までの気ままな神社めぐり (徒歩)
お昼前から度会橋(宮川)の下で会社の親睦会(バーベキュー大会)が開催された。御薗町の自宅から歩いても一時間程度の距離だが、単純に歩くだけでは面白くないので時間を気にしつつも気ままに神社を巡りがてら度会橋を目指した。目的地は度会橋、ただし経由地は伊勢市立伊勢図書館である条件付き、実は【キタヰの妻】に借りた図書の返却を頼まれたから。
8時40分頃に自宅を出発し、御薗小学校の近くにある「伊勢市ハートプラザみその」の前を通り、さらに宮川方向へ進むと民家が建ち並ぶなか、右手に次の庚申堂が建っている。
かつての御薗村誌(現在は市町村合併により御薗村も伊勢市)によるとこの御堂は上長屋庚申堂である。お参りしてからなかを拝見すると
両側には庚申塔、内側には朱色に塗られた青面金剛像がまつられている。新開のものはカラフルだが、こちらが非常にシンプルだ。
【参考】
また、御堂の屋根を見ると鬼瓦には猿、いや単純な猿じゃなく、言わ猿。
とくれば、見猿と聞か猿・・・。左右の鬼瓦に見つけることができる。つまり右から「見猿」「言わ猿」「聞か猿」となっている。
この御堂の前には上長屋公民館がある。
御堂の先を左折してしばらく進むと国道23号線の高向交差点に到着する。歩道橋で反対側へ渡ると右方向には社叢が二ヶ所。左手に見える背の高いものは豊受大神宮の摂社である宇須乃野神社のもので、右手に見えるのが御頭神事で有名な高向大社のものだ。
歩道橋を下ると国道とは直行する方向へ進んだ。その前方には見慣れた風景。
左手に三角形の敷地には道路側にしめ縄が張られている。ここは高向大社の御頭神事で最後に切祓神事が斎行される場所だ。
今年は別の地域の御頭神事を拝観したためこの場所での神事を見ることができなかった。以前の記事で紹介しておく。
【参考】
御頭神事の切祓祭場前を通り過ぎて道なりに進むと左折の道路は幅が広いが、直進は幅が狭くなる。狭い道をさらに進むと広い空間となり、札場と呼ばれる神棚が置かれている。この神棚には伊勢神宮の神札が納められているそうだ。
高向の札場をすべて確認することも自分にやるべきリストに載せていたことを思い出した。「いつやろう?」なかなか「今でしょぅ!」とは言えない。
札場を右手に見ながら車一台がやっと通れるくらいの狭い道を進むと前方に宇須乃野神社の社叢が見える。
さらに自転車が通れるくらいの狭い道を進むと社叢が近づいてくる。
そして、宇須乃野神社の前に出る。
大きなクスノキが特徴的だ。
宇須乃野神社に近づいて定札をパチリ。
お参りしてから
クスノキを見上げた。
宇須乃野神社を出て右方向へ進むと、ここにも札場がある。その前を通りさらに進むと右手に社叢が見える。高向大社の社叢だ。
続いて高向大社にお参りしたのだが、
高向大社では珍しい光景に出会ったので別の記事で紹介する。
高向大社を後にしてから、旧山田赤十字病院(現在は伊勢赤十字病院として移転)を目指し、その右側を通りすぎると右手に踏切がある。伊勢図書館へ向かうならこの踏切を渡り、直進すれば突き当たりだ。これで進む方向が決まった。
ところで「この踏切の名前は?」と素朴に疑問を感じて確認すると「踏切道 小俣 第十五号」。ここは御薗町高向か宮町だけど、近鉄の踏切としては小俣なのか? 目の前に宮町駅があるのだが・・・。
近鉄の踏切を渡りさらに進むとまたまた踏切。ここはJR参宮線の踏切だ。
そして、その名前は宮町踏切。
この後はしばらく黙々と歩くと宮町交差点に到着。「伊勢市宮町」と書かれた歩道橋を渡ると前方には今社の社叢が見える。
歩道橋を渡って宮町公民館の前を左へ進むと堀を確認した。
この堀があるには今までも知っていたがあまり気にしていなかった。ところが先日屋根裏で次の資料を見つけてから今はない小太郎池から流れる清川のことが気になっていた。
この堀はここから暗渠となり県道37号線を伊勢市方向へと続いているようだ。
この場所は今之社公園付近でもある。また、新たなやるべきリストが増えてしまった。
念のため、宮町公民館の裏にも堀が続いていることは確認した。
今之社公園側の参道から今社の境内へ入り、今社、
天満宮、
正一位清川稲荷大明神の順にお参りした。
こちらが正一位清川稲荷大明神の扁額、左は流木のような形状だ。
また、稲荷社だけあり、こちらも稲荷信仰で巡拝する対象になっているのだろう。多数の「寒中御見舞」札が貼られていた。
今社を後にすると
先ほど気になった堀の先を確認するため宮町公民館の裏側から通じる宮町交差点付近を確認したが、暗渠の位置を示すような情報を得ることはできなかった。
今日のところはバーベキューに間に合うように経由地である伊勢図書館の方へ足を進めた。
図書館の手前にも社叢がある。坂社であり、その境内には伊勢上座蛭子社と坂之森稲荷神社もまつられている。
伊勢上座蛭子社側の鳥居をくぐり、
まずは伊勢上座蛭子社にお参りした。
続いて、社務所と坂之森稲荷神社の間を進み、坂之森稲荷神社にもお参り。
そして、最後に坂社へお参りした。
坂社でのお参りを終えると伊勢市立伊勢図書館へ向かい【キタヰの妻】が借りていた図書を返却した。
明日も~ 熊野古道伊勢路を歩く展 ~ トークライブで図書館を訪問する予定だったので、速やかに図書館を後にして、度会橋方向へと向かった。
図書館の前の道を左へ進むと宇治山田高校の信号を直進し、天神丘トンネルの手前で右へと上る急坂との間に次の石を発見。何か意味があるのだろうか?
トンネルを抜けると右折、左折と車があまり通らない路地を進むと突き当たりを右折した。そして、伊勢バプテスト協会の前から上社の社叢をパチリ。
ほどなく、上社に到着。上社の最初の大きな鳥居をくぐると左手に手水舎がある。手水を受けて心身を清めるとお参りとなるのだが、ここは実に面白い。次の写真の左側、鳥居をくぐると上社への参道である。また、みぎの石垣に切れ目を進むとこちらにはお伊勢さん125社である志等美神社・大河内神社、打懸神社がまつられている。
私の場合はどうしてもお伊勢さん125社を優先してしまうのでまずは右へと進んだ。
手前の打懸神社、
さらに奥の志等美神社・大河内神社にお参りした。
ここでも興味深いのは志等美神社および大河内神社が同じ玉垣の中にあることだ。
続いては、上社にもお参りした。
時間がなくなってきたため、社務所の奥にある上社稲荷大明神には一拝したのみで、
上社を後にした。牛頭夫婦楠の前、社務所横の鳥居をくぐりと目の前に見えた伊勢音頭資料館の掛札をパチリ。いつも目にする建物だが、人の気配もなく何物か不明だ。
この後は急ぎ足で宮川堤へ出て、度会橋の下へ急いだ。
【 20130518 の記録 】
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→ 完全に均されたJOY CITY跡と再開発工事が続く伊勢市駅前
→ おぼろヶ池(朧ヶ池)の龍 - 伊勢市内で見かけたお白石持行事の日程ポスター