2013年08月18日(日) お白石持行事 川ぞりによる小田橋からの外宮奉献 動画あり (徒歩)
第62回神宮式年遷宮 お白石持行事 外宮奉献、午前中の特別神領民による奉献サポートを終えると午後からは地元奉献団による川ぞりによるお白石奉献を見学した。川ぞりによる奉献は今日で終了、次回からは奉曳車による奉献なので川ぞりは見納めだ。
まずは昼食の弁当が準備された伊勢商工会議所へ向かう途中、給水ゾーンでの一枚。
【宇治奉献団】
知人に出会って、パチリ。宇治奉献団は奉献を終えて一段落の状態だった。
(お疲れさま)
【溝口奉献団】
続いて、外宮表参道口から外宮参道へ向かおうとすると、『現在交通規制中』。溝口奉献団が川ぞりを外宮内へ曳き込もうとしていた。木遣り唄が披露されていた。
【動画】 溝口奉献団
(10秒 1.2MByte)
お白石を載せた川ぞりが・・・
溝口奉献団の川ぞりが外宮表参道の火除橋前へて停止したことを確認すると
まずは空腹を満たすために伊勢商工会議所へ向かった。
伊勢商工会議所のホールで昼食の弁当をいただくと外宮付近まで戻ってきた。ここは外宮前バスのりば。
【外宮前バスのりば付近】
道路を挟んだ反対側のバスのりばには・・・「あれれ?」
なんと、伊勢の地で「TOKYU HANDS 東急ハンズ名古屋店、ANNEX店」の広告。
さらに外宮へ近づくと外宮参道口の片隅には奉曳を終えた川ぞりが置かれていた。しかし、数が多い? 5台のそり?
【二軒茶屋奉献団、溝口奉献団】
そこでは奉献を終えた二軒茶屋奉献団と溝口奉献団が後片付けを進めていた。
溝口奉献団は本日の3番目。(後で知ったのだが、本日最初に奉献した宇治奉献団は団3台の川ぞりを曳いたとのこと。これで数が合う。)
【山田原奉献団】
外宮表見張所前へ向かうと山田原奉献団の川ぞりが停まっていた。
お白石が詰められた木樽はすでに運ばれていて、巻きとらえた綱が先に運ばれると
川ぞりも置き場へと移動された。
【動画】 山田原奉献団
(24秒 1.9MByte)
火除橋を渡り、お白石渡し場所にてパチリ。
お白石を受け取るために待機している山田原奉献団の団員をパチリ、火除橋の上から。
【宇治奉献団】
火除橋を渡り返すと外宮表見張所の前、修祓を執り行う神職が登壇する台の側では宇治奉献団の姿。土のう袋に詰められた何かを軽トラックへ運んでいた。
表面の凸凹感から想像するとどうも奉献されずに残されたお白石のようだ。
【お白石持行事 仮手水所(外宮)】
次の奉献団のところへ向かう前に表参道口に設置されている仮手水所をパチリ。
【三津奉献団】
外宮表参道の大常夜燈を後にして御木本道路へ出ても奉献団の姿は見えなかった。奉献の出発点である小田橋方向へと逆行すると、岡本公園付近で「三津」の幟を発見。
三津奉献団は奉曳中。
【動画】 三津奉献団
(36秒 2.7MByte)
ところが、ここで休憩となってしまった。
さらに小田橋方向へ進み、村松酒店前にて振り返ってパチリ。この辺りはいつも打ち水で涼しい。(感謝)
【二見浦茶屋清渚連奉献団】
視線を小田橋方向へ戻すと近鉄の高架の先に・・・先導車が見えた。
先導車は太鼓や鐘を鳴らしながら近づいてきた。二見浦茶屋清渚連奉献団だ。
【動画】 二見浦茶屋清渚連奉献団
(19秒 1.2MByte)
二見浦茶屋なら「伊勢二見浦 二見太鼓」だろう。今までにさまざまな場面でその演奏を体感した。
【参考】
- 第27回二見大祭しめなわ曳
- 第28回二見大祭しめなわ曳
- 湯立神事(栄野神社) など
先導する二見太鼓が通りすぎるとその後ろには奉曳の綱先が続いた。
前方が詰まっていたためだろうか? 練りを十分に楽しんでいた。
【動画】 二見浦茶屋清渚連奉献団
(32秒 2.4MByte)
練りが一段落すると川ぞりは近鉄の高架下を一気に曳き進められた。
まだ、先が詰まっていて進行は滞っている様子だったので、本日の奉曳出発点である小田橋へと向かった。
【江清渚連奉献団】
私が小田橋に立った時には誰もいなかったが、
しばらくすると前方左手(勢田川の右岸、橋の下流側)にある道路から綱が伸ばされてきた。
江清渚連奉献団だ。大きな幟を先頭に・・・。
こちらでまずパチリ。
綱先が小田橋を渡り始めると
かわいい木遣り衆の姿が見えた。かわいい声が元気に木遣り唄を披露した。
綱先が小田橋を渡り、体勢が整うと改めて木遣りが披露された。
【動画】 江清渚連奉献団
(38秒 2.7MByte)
江清渚連奉献団も前方が停滞していたため、待機状態になった。
前方の様子を伺うために小田橋を背にして外宮方向へと折り返した。
【二見浦茶屋清渚連奉献団】
岡本公園付近まで戻ってくると、そこには先ほど見送った二見浦茶屋清渚連奉献団の川ぞりが停っていた。そりから引き出された二本の綱を束ねた紅白の紐が印象的だった。
紅白の紐から綱先方向を見るとこんな感じ。
さらにこの綱は
先導車の近くまでこの状態、地面から十分な距離を保たれていた。
二見浦茶屋清渚連は二見大祭しめなわ曳にて奉曳車による陸曳を実施しているため、陸での綱の扱いも完璧だ。これほど徹底していると見ていて気持ちがよい。
さらに、ここでも前方の進行待ち状態であったので、先行する三津奉献団を追いかけた。
【三津奉献団】
三津奉献団の川ぞりは二見浦茶屋清渚連奉献団の先導車の目と鼻の先ほどの近くに留まっていた。
こちらでは綱を跨がないように綱の一部が脚立で持ち上げられていた。せっかくなので綱の下をくぐってから振り向いてパチリ。
綱先付近でもパチリ。
祖霊社がある交差点にてしばらく待機していたら、木遣り唄が始まった。
交差点を曲がった辺りから撮影した記憶がない映像が残っていた。おもしろいので次に掲載。
【動画】 三津奉献団
(59秒 4.6MByte)
祖霊社の脇を通り、御木本道路 岡本一丁目交差点へと向かうと。
交差点を右折した。
【動画】 三津奉献団
(41秒 2.8MByte)
右折後に「みやざき花畑」前にて停止。
(54秒 4.1MByte)
木遣り唄の後、外宮へと向かった。
先頭の子供たちも元気だ。
【動画】 三津奉献団
(9秒 871KByte)
綱先が外宮前へ到着すると最後の曳き込みのために一時休止となった。
すでに奉曳を終えた6台の川ぞりを左に見ながら
大常夜燈の間から
外宮へと入り、規制のための張られるロープの外側にて待機していた。
準備が整うと川ぞりが表参道口へと曳き込まれた。
【動画】 三津奉献団
(1分15秒 4.4MByte)
(2分44秒 14.1MByte)
パノラマでパチ~リ。
所定の位置で停止すると
綱が巻かれるとともに、お白石が詰められた木樽が川ぞりから降ろされた。
木樽は梃子棒で担がれて
次々と
お白石渡し場所へと運ばれた。
専用の区画に移されたお白石は
各奉献者に手渡された。あの手にも、
この手にも・・・
団員がまとまって奉献するために待機する三津奉献団の姿を火除橋からパチリ。
川ぞり置き場へ向かうと三津奉献団の川ぞりも加わっていた。7台。
【二見浦茶屋清渚連奉献団】
川ぞりを背にして右手方向へ進むとすぐ近くには「伊勢二見浦 二見太鼓」を乗せた二見浦茶屋清渚連奉献団の先導車。
【動画】 二見浦茶屋清渚連奉献団
練りが始まろうとした瞬間、綱の間にいたビデオカメラマンが走り出た。危機一髪。
(37秒 2.5MByte)
過激ではないが楽しい練りが続いた。
(22秒 1.9MByte)
(26秒 2.6MByte)
その後、練りながらも前へと進んだ。
【動画】 二見浦茶屋清渚連奉献団
(2分18秒 8.0MByte)
今さらながらだが川ぞりをよく見ると大小の木樽がしめ縄でつながれていた。まさに夫婦岩だ。
先導車が表参道口を通り過ぎた辺りで太鼓の演奏を続けた。
私は火除橋付近で待機していたら曳き込みのルートが今までと異なる。
ロータリーを回り込まずに直進するようだ。
そして、二見浦茶屋清渚連奉献団のエンヤ曳きが始まった。
【動画】 二見浦茶屋清渚連奉献団 エンヤ曳き
(33秒 2.1MByte)
お見事だ。二見大祭しめなわ曳では二見興玉神社へ続く参道を奉曳車でエンヤ曳きしているから、その成果の現れだろう。
【参考】
直線に走った綱がこちらへと曳き回されてきた。
川ぞりが外宮表見張所前にて停止すると大きな木樽がそりから降ろされた。
準備されていた専用の横木を木樽の綱に通すと大きな樽がかかえあげられた。
6人か?、7人か? よくもこれだけの人数で持ち上げられるものだ。
大きな木樽はのそのそと火除橋を渡った。
今回は火除橋を渡らずに、まだ残されている川ぞりを振り返りながら外宮前の道路へと向かった。
【江清渚連奉献団】
外宮前の道路には江清渚連奉献団が進行していた。
外宮への曳き込みの準備が整うと木遣り衆が横に並び、木遣り唄が披露された。
木遣り唄が終了すると「エンヤー、エンヤー」の掛け声とともに・・・ 川ぞりが曳き込まれた。
【動画】 江清渚連奉献団
(2分0秒 8.0MByte)
(20秒 1.6MByte)
外宮表見張所前でそりが停止すると
その前にて綱が巻かれた。
お白石がそりから降ろされる間に
奉献者は仮手水所にて手水を受けていた。
お白石が詰まった木樽が運ばれると
川ぞりは所定の位置へと移動された。
火除橋を渡ったお白石は専用の区画へと移され、
準備が整うと奉献者ひとりひとりに手渡された。
【松下奉献団】
何度目だろうか? 火除橋を渡り返して外宮前へと向かうとそこには「松下」の幟が見えた。
しばらくすると外宮への曳き込みが始まった。
川ぞりが歩道を過ぎて玉砂利へ向かう直前の音が印象的だった。玉砂利を噛むような音・・・。
【動画】 松下奉献団
(28秒 1.8MByte)
到着。
綱の扱いが丁寧だった。
川ぞりの前に巻かれた綱も印象的だが、それよりも鳥居の間に掛けられた
こちらの桃符の方が印象的だ。さすが松下社をお祭りする地域だ。
お白石がそりから降ろされると
梃子棒で担いで運ばれた。
次の団も迫っている様子だったので外宮前へと急いだ。
【光の街奉献団】
本日最後、さらに川ぞりでの奉献最後の光の街奉献団だった。
さすがに新しい街だけあり、子供たちがやけに多い。しかも元気!
綱先を表参道口へ曳き入れると
途中まで曳き込まれた状態にて木遣り唄が披露された。そして、木遣り唄が終了すると「エンヤ、エンヤ・・」の掛け声で川ぞりが一気に曳き込まれた。
【動画】 光の街奉献団
(1分45秒 6.9MByte)
【動画】 光の街奉献団
(21秒 1.4MByte)
綱の巻き取り先は専用の袋、合理的な新しい街だ。
今日も長い一日だった。朝4時に起床してすでに12時間以上が経過してた。
多くの警官が警備にあたる外宮を後にして帰路についた。
お白石持行事に関しては 有限会社 伊勢文化舎 が発行する『伊勢の今を伝える いせびとニュース 夏号(第11号)』に簡潔にかつ明解に紹介されている。
また『伊勢の今を伝える いせびとニュース 残暑号(第12号)』には外宮奉献の見どころなどが紹介されている。
幸いなことにこれらのニュースのPDF版は伊勢文化舎のホームページにて無料で提供されているので、ぜひご覧ください。(感謝)
【参考】
さらに、お白石行事のスケジュールおよび本期間中の伊勢市内交通規制については伊勢市のホームページに掲載されている。
【参考】
- お白石持行事のページ (伊勢市のホームページ)
- お白石持行事期間中の交通規制 (伊勢市のホームページ)
- お白石持行事公式ホームページ (御遷宮対策委員会)
【 20130818 の記録 】
- お白石持行事 特別神領民による外宮奉献(8/18)
- お白石持行事 川ぞりによる小田橋からの外宮奉献(8/18) 動画あり
いつも拝見しています。(名古屋から)
丹念な記録素晴らしいです。
ご縁をたより、お白石行事に参加させていただきました。
キタヰさんの動画に、自分を発見!近くにいらしたのですね。
参加させていただいて、地元の方の暖かさとありがたさに感謝してます。
ご奉仕ご苦労様です。どうぞお体ご自愛ください。
sobueさん
おはようございます。
いつも訪問いただきありがとうございます。
> 丹念な記録素晴らしいです。
ありがとうございます。ただ、興味本位に写真を撮ったら取捨選択できずにその多くを掲載してしまっているのが事実です。ブログへの記事のアップがタイムリーでなくなっているのが気にはなっているのですが・・・、昨日の外宮奉献の記事にはまだ手がついていません。
> ご縁をたより、お白石行事に参加させていただきました。
貴重な体験、おめでとうございます。お白石奉献では新宮の内院まで参入できるので非常に貴重です。私も内宮では体験させていただきました。
> キタヰさんの動画に、自分を発見!近くにいらしたのですね。
そうですか。実は隣を通過していたかも?
いつかお会いできることでしょう。
では、また、