2013年10月12日(土) 遷御後の外宮 初参り (徒歩)
10月5日に遷御の儀を終え、新宮が現在の御正宮となった。遷御後はお参りできていなかったので、【キタヰの妻】を誘って外宮への遷御後の初参りに出かけた。
伊勢まつりの会場を横目に見ながら外宮へ到着。表参道を進み別宮遥拝所の脇でパチリ。
別宮遥拝所から先へ進むと、御正宮の前の参道は半分ほどが規制されていた。遷御の儀のために設置された奉拝スペースが一部残っているため参道の半分ほどが使えない状態になっていたのだ。
また、残されている奉拝スペースから立ち上がっている常夜燈はその周囲が角材で保護されていた。
旧御正宮(便宜的、旧と記した)へ進むと板垣南御門には板塀と扉が設置されていた。
しかし今日はその扉が開かれていた。どうも新しい御正宮で御垣内参拝された方の帰りのルートとして利用されているようだ。
これらの旧殿舎等はいつまで残されるのだろう?
そう言えば宇治橋西詰の鳥居はまだ古い状態だ。今後外宮御正宮の棟持柱がリユースされるはず。また、東北地方をはじめ全国の神社等では古材が下賜されることを心待ちにしていることだろう。
興味深げに旧御正宮を覗き込む参拝者は後を絶たなかった。
20年間の全てを受け留めた風格がある。
視線を左へ振ると素木が光り輝く新しい御正宮。
いまは初々しく軽快な雰囲気だが、これからは自然の厳しさに耐えながら徐々に輝きを抑えつつ風格を手に入れる。建築物も人も時が育てて最後に・・・。(再生する。)
多くの参拝者とともに板垣南御門をくぐりお参りした。遷御後の初参りだ。
遷御前に目にした御正宮の姿を思いだしながら・・、何とも感慨深かった。
実は第62回神宮式年遷宮 お白石持行事にて特別神領民の奉献をサポートしていたため、特別神領民に同行して御正殿を拝見していた。今となっては目にすることができないその姿、貴重な体験に感謝。
【参考】
これから20年、どれだけでも撮影できるだろうに、何枚も撮ってしまった。
御正宮を後にすると別宮への参道を進んだ。亀石付近で御池をパチリ。
遷御の儀のための奉拝スペースを確保するために御池の中に組まれた鉄パイプ。まだ、残された状態だった。
『なんか芸術作品みたいだ!』
別宮への参拝者はかなり多い。私がお気に入りの風宮にも列が・・。
さらに、多賀宮では石階下から長〜い列が続いていた。
確かに参拝者数が多いはずだ。多賀宮は13日に遷御を控えているのでお参りしたかったが、さすがにここに列ぶ気力はなかった。
別宮遥拝所へ戻ると「遥拝」してから外宮を後にした。