2013年11月23日(土) 粟生頭首湖の遊覧と頭首工周辺の散策(大台町粟生) (車、徒歩、船)
早朝から外宮での新嘗祭を奉拝しその後に途中寄り道を繰り返してから到着したのは、多気郡大台町粟生にある宮川用水粟生頭首工管理事務所の駐車場だった。
今日は、宮川流域案内人とともに「紅葉の粟生頭首湖遊覧と熊野古道散策ハイキング」に参加するためにここに来た。「熊野古道」、「紅葉」、「湖遊覧」これら三つのキーワードに誘われた思わず参加してしまった。
こちらがその募集案内だ。
先頭に「宮川流域案内人」と銘打たれているが、実際には大台町ふるさと案内人の会が主催している。この会の企画では川添神社の五身懸祭を案内して頂いたことがある。あの時は出張遺跡の資料を後日郵送して頂くなど会長の 筒井 敏 さんには大変お世話になった。
【参考】
今回の出発点である粟生頭首工は伊勢平野の田畑を潤すために宮川から取水する施設で人工的に堰き止めた湖から導水管で送水している。
ツアーの開始まで時間があったので散策して紅葉をパチリ。
参加者が集まったのでツアーが開始された。
こちらはスケジュールで、私は1班。まずは粟生頭首湖の遊覧と頭首工の散策だ。
ここでは、粟生頭首湖の遊覧と頭首工の散策について紹介し、後半の熊野古道散策は別の記事に分割することにした。
宮川用水粟生頭首工管理事務所を出ると左手にある宮川用水碑の前から右に巻くように進んだ。
坂を下ると前方には・・・。何かが燃やされているようでかなり煙っていた。
坂を下りきると煙りも収まった。
さらに、階段を下り、
粟生頭首湖の湖面近くへ。
湖畔には遊覧用のボートが準備されていた。
配付された救命胴着を身につけると、早速ボートに乗り込んだ。「おっと!」、船底に足を踏み入れると船底がたわんだ。こんなに柔らかいんだ。驚き!
船底の心配など吹き飛ぶほどに本日は快晴、まさに遊覧のための最適なコンディションだった。
「さぁ、出発!」
「船頭さん、よろしくお願いします。」
ボートは軽快に湖面を走り出した。
湖面は穏やかで、ボートもほとんど揺れることがなかった。
【動画】 粟生頭首湖をボートで走行(大台町粟生)
(3分07秒 9.9MByte)
船上では案内人の筒井さんが説明してくれた。ボートの後ろの方に座っていたため船外機の音に邪魔されながらも説明を聞き取ろうと身を乗り出した。
しばらくすると前方右手に小さな岩が見えた。
どんどん近づいてくる。
小さいと思った岩が実は・・・・、
こんなに・・・。と言ってもこの写真だけでは大きさはわからないだろう。
この岩を二周、
すると「この岩に登りたい人」募集が始まった。実はこの岩は「神の岩」と呼ばれているそうで、以前は岩の天辺にお供えものが置かれてたそうだ。
そんな神聖な岩であるにもかかわらず、私は迷いもなく手を上げて途中下船となった。ボートが「神の岩」へ着けられると
順番に下船、筒井さんが先頭をきってルートを示してくれた。
まさに痩せ尾根を歩く感じだが、速い、速い!
もう天辺に着いていた。
筒井さんが子供の頃は、ここから飛び込んで遊んでいたとのこと。当時は堰き止められていなかったのでもっと水深が浅く、「神の岩」が今以上に大きかったとも。
とは言え、現状でもよくみると岩から離れた場所では川底が透けて見えていた。
「神の岩」でのひとときを楽しんだ後、(私には無い)後ろ髪を引かれながらボートへと戻ることになった。
岩の上から見下ろすとこんな感じ。
やっぱり、登るより下りる方が注意が・・・。
全員がボートに戻ると遊覧が再開された。
少し時間があったのでUターンし、さらに上流側のおしどりが群生する場所を目指した。空を見上げると飛行機が2機、かなりの頻度で飛行していた。
ボートが近づくと前方では鳥の群が川面から飛び立った。
あれはおしどりではなく、鵜のようだった。
さらに、ボートは進んだ。
【動画】 粟生頭首湖をボートで走行(大台町粟生)
(1分19秒 4.6MByte)
【動画】 粟生頭首湖をボートで走行(大台町粟生)
(56秒 3.7MByte)
粟生頭首湖はこの先も続くがタイムリミット。
2班と交代するためにUターンとなった。
頭首工へ戻る途中、右手に小さな鳥居が見えた。(この写真じゃわからないか?)
ボートは快調に進み、
先ほど登った「神の岩」を通り過ぎると
頭首工へ直進だ。
頭首工が近づいてくると、乗船を心待ちにしている2班の姿が大きくなってきた。
そろそろ下船。
こんなビューではなかなか撮影できないので思わずパチリ!左の青い壁の下部に取水口があり、そこから取り込まれた水が宮川用水として伊勢平野(多気町、玉城町、明和町、伊勢市)まで導水管で運ばれているそうだ。
1班が下船すると救命胴着は2班に手渡された。2班の全員が入れ替わりでボートに乗船すると
2班が出発となった。
「行ってらっしゃい!」
そして、1班は頭首工周辺の散策となった。まずは頭首工の説明。先ほども話題にしたが、湖に浮くゴミ等を取り除く装置の下部に取水口がある。
湖面からさらに上へ戻る時、こんなレールに気づいた。(下る時もここを通ったはずだがその時は気づかなかった。)今は使われていないので、当時の建築資材運搬用か?(不明)
少し下流側へ移動してパチリ。ここには固定堰、可動堰、魚道などさまざまな役割が集まっている。
こちらは手前(左岸)側の魚道。
川を離れると見ごとな紅葉をパチリ。
宮川用水粟生頭首工管理事務所へ戻ると
駐車場の隅に設置されている説明板を見ながら、宮川用水と粟生頭首工の説明を受けた。
2班が遊覧を終えて戻ってくると合流し、熊野古道散策に出発となった。
【 20131123 の記録 】
- 新嘗祭(外宮)奉幣の儀 2013
- 紅葉の長原神社(度会町長原)
- 新嘗祭を前にした野原神社(七保神社)(大紀町野原)
- 粟生頭首湖の遊覧と頭首工周辺の散策(大台町粟生)
- 熊野古道散策(粟生頭首工〜三ツ谷池)
- 熊野古道散策(三ツ谷池〜紀勢自動車道 奥伊勢PA〜粟生頭首工)
- 紅葉の順禮手引観音(柳原観音) 千福寺(大台町柳原)
以前多気町朝柄の式年遷宮の時にお世話になった者です。
ご無沙汰しております。
このブログのリンクを貼りたいのですがご了解いただけますでしょうか?
今回粟生頭首工を見てきたのですが、キタヰ様のBlogの方が詳しいので・・。
よろしくお願いいたします。
のりぞうさん
その節は、こちらこそお世話になりました。
リンクは自由に設定してください。
改めて、メールさせていただいきます。