2011年02月20日(日) 近鉄 お伊勢さん125社めぐり(第2回 滝原6社) (電車、バス、徒歩)
2011年01月22日の二見めぐりに引き続き、第2回の滝原めぐりにも参加した。
【参考】 近鉄ハイキング 「お伊勢さん125社めぐり」(第2回 滝原6社めぐり)
今回は集合場所が近鉄松阪駅だったので、歩いて伊勢市駅まで行き電車に乗った。急行だと15分。速い。
第一回目の受付は長蛇の列となっていたため今日もその状況を覚悟していたが、なぜか人は少なかった。参加者が減ったのか? 参加者が時間を調整したのか? それとも三重交通がバスを増発したのか? ・・・
原因は不明だが、とにかく今日は快適にバスに乗車できた。
まず、受付にて踏破証明書に押印を受けるとコースマップが手渡された。
臨時バス乗り場の手前には乗車券販売所(テーブルのみ)が設営されており、こちらも混雑はなくほとんど待つことなくバスに乗れた。
バスは国道42号線をゆっくりと走っていたが、50分程度で瀧原宮へ到着した。
駐車場で下車すると、プレゼントが待っていた。これら3点だ。
帰宅してから【キタヰの妻】の一言で分かったことだが、この「紀宝の幸」である飴は自宅の近くにある松屋製菓が製造している。
このボールペンは再生紙製。使うのがもったいないような気がして、まだ袋から取り出せていない。
話は滝原めぐりに戻り、駐車場の前には道の駅 木つつ木館がある。このコースは途中にトイレがほとんどないので利用できる場所ではトイレを借りるべきだ。まず最初のトイレがここ。
大きな鳥居をくぐり、
まっすぐ進んで
突き当たりを右折するとすぐ目の前に瀧原宮がある。(三瀬坂峠はここを左折する方向にある。)
瀧原宮の前には「くまのや」の看板が掛けられた店がある。
瀧原宮の前を行き過ぎるとその先には橋があり、その下には頓登(とんど)川は流れている。この川は瀧原宮の御手洗場だ。
20~30m引き返し、瀧原宮へ。「従是南宮域、従是東宮域」と刻された石柱が立っている。
鳥居をくぐり参道へ。
ここは内宮以上に内宮らしい雰囲気を持っている。コンパクトな内宮のようだ。一本の木でさえも歴史を感じさせる。
橋を渡ると右手に石段があり、ここを下ると
御手洗場がある。水は冷たいが、ここで心身を清めた。
御手洗場から別の経路で参道へ戻る途中、石畳の上に石神のような石がある。(以前、宿衛屋で神職に聞いた話では「神域内の各所に祭られていた地元神を一ヶ所に集めて祭られており、神宮がお祭りしている神様ではない」そうだ。)
参道へ戻ると、
忌火屋殿の前でブルーシートを片付けている方がいたので、「今日は祈年祭ですよね?」と問いかけたところ、「もう終わりました。」とのことだった。どうも八時頃に斎行されたようだった。(先日、外宮で奉幣の儀を拝観した。本日は瀧原宮で祈年祭が斎行されるため拝観できるかもしれないと淡い期待を抱いていたので、残念)
帰りに宿衛屋で伺ったところ、午前八時頃から二つの祭儀(大御饌の儀と奉幣の儀)が続けて斎行されたとのこと。
忌火屋殿の扉が開いているのは珍しい。扉の内と外ではかなり色が異なる。内側には太陽の光がほとんど当たらないのだろう。
参道を進むと右手に修祓所。ここにも祭儀の名残りがあった。
さらに進むと、
左手にこの立て札があり、参拝順が書かれている。
- 瀧原宮(たきはらのみや)
- 瀧原竝宮(たきはらならびのみや)
- 若宮神社(わかみやじんじゃ)
- 長由介神社(ながゆけじんじゃ)、川島神社(かわしまじんじゃ)を同座
この立て札の左手には小さな倉がひっそりと立っている。
視線を斎場へと向けると、手前左から瀧原竝宮、瀧原宮
さらにその奥の左側に若宮神社、右側には長由介神社が御座す。
参拝順の指示に従い、まずは瀧原宮から参拝した。
いつも気になるのが、瑞垣の角に配置されている
これらの石たち。
続いて、瀧原竝宮へ。
さらに、瀧原宮の前へ戻り、長由介神社を右に見ながら、
ここの石段を上り、左手にある
若宮神社へ参拝。
参拝すると御垣の隙間から一本の木の枝が見えたので、不思議に思って側面からパチリ。
御幌(みとばり)を掛ける横木を上げ下ろしするための道具に自然の枝を利用している?
また、若宮神社には左隣に御船倉がある。
建物の下部は通風のためか?、穴が空いている。
最後に長由介神社に参拝した。
賽銭箱の覆いが新しくなっていた。
参拝を終えて、先の立て札の近くへ戻ってくると、この切り株を発見。かなり太い幹だ。
空を見上げるとこの空間が。この大木が切られる前はこの空も真っ暗だったのだろう。
さらに参道を戻ると、杉の大木に巻かれた竹に新旧があり、ここにも時の流れを感じる。
鳥居をくぐり、一礼して瀧原宮を後にした。別れを告げるように瀧原宮衛士派出所をパチリ。
これからは三瀬坂峠を越えて多岐原神社を目指した。順路に従い、
瀧原宮の宮域を横切る道路を進む。杉の大木がすごい迫力だ。
宮域を抜けるとその角には足神の札があり、その前には穴が空いた石がある。これは先日知った盃状穴とは関係はないのだろうか?
【参考】 盃状穴とは(世木神社)
民家が立ち並ぶ旧道を進んだ。
国道42号線と合流する手前にこれだ。寳積寺と彫られていた。いつも国道42号線から見上げているお寺だ。
ここは寄り道せずに先を急いだ。この風景の先に、
寳積寺が見える。
ここまで来ると三瀬坂峠への里登り口が見えてくる。
ここだ。
左手にある祠があるので、私は山中での安全を祈願してから
山道へ足を踏み入れた。
左カーブの坂の登ると右手にこの風景が見える。休憩中の参加者がちらほら。
池があるのだ。
先の方で池のほとりへ降りられる道があったので、少し寄り道してパチリ、パチリ。
山道へ戻り黙々と三瀬坂峠を目指した。
途中、この石(大石)でパチリ。
なぜかと言えば、近鉄のこの掲示があったから。今まではまったく気にしていなかった石にも意識が向けられた。次回からは気になるだろう。
ここを登るとすぐそこに
峠が現れる。なんとなく着いてしまったと言う感じだ。里登り口から1000mの距離なので割とお手軽だ。
ここでも安全を祈願してから
下りを急いだ。
今日は登山者が多いため、いつものように駆け下りることができないが、
他の方に恐怖を与えず、邪魔にならないように駆け下りた。下りは速い。
あっと言う間に
大台町三瀬川簡易水道浄水場へたどり着いた。
林道を進むと視界が開けた。
しばらく歩くと左手に祠がある。
祠の右側にこの瓦が。珍しい瓦だ。
さらに下ると三瀬川登り口に到着した。
大台方面へ向かうと、
ここに、
かなり錆びてしまった「三瀬川」の地名板があった。
その反対側にはコミュニティバスのバス停があった。
さらに進むと多岐原神社への案内板がある。
また、反対側にもこの案内板がある。
坂を下り、右手にある砂利道へ入る。
石垣を左に巻くように進むと左手に、
多岐原神社が御座す。紀州藩が建てたとされる禁殺生の石柱が。
また石段の右側にはこの石柱も。
すでに多くの人が参拝していた。
私も参拝した後、清掃されている方にお礼を言って多岐原神社を後にした。
先ほど来た道を戻らずに、さらに先へ進むと、
宮川の川辺へと出る。ここが三瀬の渡し場跡だ。
最近、地元のボランティアが渡し船を復興し、依頼すれば乗せていただけるようだ。
対岸には渡し舟が・・・
この近くには小さな滝が見える。
また、ここは休憩ポイントで昼食にも最適だ。
多岐原神社を右手に見ながら
船木橋を目指した。
舗装された熊野古道で、紀勢自動車道の下をくぐると
右手にこの神社が見えた。コースマップには「神社」としか明記されておらず名前も分からないが勝手に足が向かった。
荒削りの手水石は味がある。いいね、これ。
紙垂は新しく、榊も生き生きとしていた。
神社から熊野古道への風景はこんな感じ。パチリ。
船木橋を目指して熊野古道をさらに進むと、右手には切り揃えられた木が整然と並べられていた。
キノコを育てるためのほだぎだろうか?
さらに進むと携帯電話の中継局の奥には
広場があった。ここにも休憩している人達がいた。
橋を過ぎて、
その先右手にはこの光景が。何だろう? 落ち葉よけなのか?
道路脇の側溝にはこんなに落葉がたまっていた。
思わず足を踏み入れると軽く足首まで埋もれてしまった。
さらに進むとこの幟が現れた。これはお祭りに違いない。思わず道草を食ってしまった。
詳細は、【参考】 船木神社
船木神社から戻って来て、船木集会所を過ぎてしばらく歩くとこの道標だ。さすが熊野街道だけあって目的地は伊勢だ。
近鉄の矢印を無視して、国道42号線の船木大橋南交差点まで行ってみた。
右手を見ると船木大橋。
今回は船木橋がルートになっているので、右手にある坂を下るとこの光景だ。
重量制限の警告表示が船木橋の老朽化を物語っている。
左側から橋の下を覗くと、
煉瓦が積まれた橋脚が見えた。この橋を渡るのは私は初めてだ。
少し緊張した。
渡り始めようとふと左側を見ると「登録有形文化財」のプレートがあった。第24−0008号。
橋をゆっくりと渡り始めて、まずは右手(下流)側をパチリ。
次に左手(上流)側をパチリ。先の方には三瀬谷ダムが見える。
橋の中央を過ぎたあたりで恐る恐る橋の下を覗いた。橋脚が・・・
橋脚の一部が崩れていた。小さな塊が・・・ 劣化しているのだ。
時間を掛けて船木橋を渡りきったが、その間に1台の車が対向して行った。
ここから大台町だ。
ここで振り返り、船木橋をパチリ。
あとは道の駅 奥伊勢おおだいを目指すのみ。
交差点で国道42号線を渡り、
大台町役場(立派だ、体育館みたい)の前を通り
大台町バスのりばに到着すると、臨時バスのりばは駐車場の中央にあるとの掲示があった。
道の駅に立ち寄ってから順次出発してゆくバスに乗った。
臨時バスは、道の駅 奥伊勢おおだいを出て松阪駅へ直行となった。
今回、伊勢に住む私にとっては松阪を経由した遠回りの経路となったが、自分ではあえて計画しないルートを経験できたことは貴重な体験であった。時には他人に計画を委ねるのもおもしろい。
【20110220の記録】
- 近鉄 お伊勢さん125社めぐり(第2回 滝原6社)
- 船木神社