2011年05月28日(土) 仮殿遷座祭(御薗神社) (徒歩)
御薗神社(伊勢市御薗町王中島)において、午後8時より仮殿遷座祭が斎行された。5月には珍しい台風(2号)の影響を受け、生憎の雨。
午後8時前に御薗神社へ到着すると先日訪問した時(御薗神社 - 仮遷座祭を前に)には無かった仮殿が拝殿の右手に設営されていた。
そして、照明は仮殿の前の提灯のみ。神様にお移りいただくので暗闇の中での祭儀は頷ける。今夜は雨天と暗闇を堪能した。なお、祭儀の最中にはフラッシュは利用しないと決めているので、遅~いシャッタースピードと三脚で対応した。
定刻になると仮殿遷座祭が開始された。まず。仮殿の前に祭員が集まり、
拝殿へと向かわれた。
神社本庁の「神社祭式同行事作法解説」によると仮殿遷座祭も本殿遷座祭に準ずるとのことなので、拝殿の下で修祓、祝詞奏上、召立の儀等が斎行されたと思われる。なんせ拝殿には松明やかがり火等の照明が無く、ほとんど真っ暗であったので、祭儀の成り行きが見えなかった。
宮司(?)の姿が微かに見え、
本殿への御階。なお手前に写っているのは雨を避けるために両殿間に雨儀廊として設営された建築足場用の鉄パイプだ。
このように仮殿から本殿まで雨儀廊が設営されていた。
「ギギギ・・・」と本殿の御扉が開かれると、宮司が殿内へ参入し遷御となった。
専属のカメラマンだろうか? 度々フラッシュが焚かれていた。その明かりを借りて・・・パチリ。
その間、仮殿は入御を待ち構えているように見えた。
しばらくすると、拝殿の前で提灯に火が灯され。
提灯が先導して祭員が雨儀廊を戻って来られた。
祭員は仮殿の前に整列し、
入御となった。
その後、神饌が供され、祝詞奏上、列拝となった。と思われる。(玉串奉奠は?)
そして、神饌は徹下されずにこの状態で
仮殿遷座祭は終了となった。
祭儀が終了したので、仮殿に参拝してから今回の仮殿遷座祭の経路等を確認した。(この時点では平常となったのでフラッシュを焚いた。)
こちらは、仮殿付近から拝殿へと設営された雨儀廊だ。雨対策は万全の状態だ。
拝殿の柱から本殿を望み、
さらに拝殿へ
さらに、神様が不在の本殿へ。
こちらは雨儀廊を戻り、仮殿をパチリ。
仮殿の前にはまだ神饌が並べられた状態だった。おぉ、大麻(おおぬさ)の左側に玉串が。1本しかなさそうだから、宮司のみが玉串奉奠されたのだろうか?
昨年、遷座までを追っかけた高向大社のことを思いだし、御薗神社でのこれから遷座までの様子を頭に思い描きながら御薗神社を後にした。
雨はしとしと降り続いていた。
【参考】
- 先日確認した 御薗神社 - 仮遷座祭を前に
- 昨年、遷座を追いかけた 高向大社 平成二十二年御造営のまとめ
雨の中大変でしたね。
おつかれさまでした。
貴重な様子を見せていただきありがとうございました。
たっつん さん
ご訪問ありがとうございます。
そうですね。境内は水浸しで足元はぬかるんでいました。
こんな機会は滅多にないので、御薗神社の御造営は週単位くらいで追っかけようと思っています。まぁ、あまり気負わずに気楽にやっていきますので、またいらしてください。
ところで、御薗神社の狛犬はいかがですか?
では、また、