「近世以前の土木遺産」サイトへの画像データの提供
先日、岡山大学大学院 馬場俊介教授から「神宮巡々」にて公開している「忘れ井」、「大湊波除堤石垣跡」等の画像データの提供依頼を受けた。
ちなみに、これらが大湊の住宅街にある「忘れ井」であり、馬場教授からお話を聞くまでこの井戸の重要さに気がついていなかった。
たとえば、この井戸は4枚の石による構成だが、この構造を持つ井戸は日本でもこの忘れ井と兵庫県伊丹市の昆陽寺の閼伽井(あかい)の2ヶ所だけだそうだ。なお大湊の忘れ井の「忘れ」の命名の根拠は明らかではなく謎が多いそうだ。
また、こちらは江戸時代に造られた石積みの大堤防で総延長は949mだそうだ。
側面と
正面。
馬場教授はこのような土木遺産を調査し、「近世以前の土木遺産」や「近代土木遺産2800選」サイトにて研究成果としてまとめて公開されている。今回のご依頼は「近世以前の土木遺産」の三重県伊勢市における調査項目の画像データを提供することであった。日本全国の遺産にランク等を付けてまとめ上げる作業は大変なものだろう。今回、微力ながら協力できたことは私にとっても良い経験となった。
ところで、神宮巡々で公開している(私が撮影した)画像データは基本的には自由に利用していただいて構わない。できれば、出典情報として『神宮巡々 (https://jingu125.info/)』を添えていただけるとベター。ただし、画像データのなかにはパンフレット等をスキャニングしたデータが あるため、これらの他者の著作権物なので取扱いには注意が必要(無料パンフレットおよびパンフレット提供者の利益を援助するケースでは許可を得ていない場合があるため)。
なお、神宮巡々で公開している画像データはデータ容量を抑制するために解像度を640×480に低下させている。高解像度(3648×2736)の元の画像データが必要な場合は、お問い合わせフォームからご要望いただけば利用目的により提供も可能。
今回は、研究のために活用していただけるとのこと、逆にありがたく感じ、高解像度(3648×2736)の画像データを十数点ご提供した。「近世以前の土木遺産」の三重県の項目は現時点では(準備中)となっているが、実際には閲覧することができ、これらの画像もアップされている。
そして、「近世以前の土木遺産」の伊勢市の部分で多数引用されていた書籍がこれだ。
伊勢市教育委員会による「市制80周年記念出版 伊勢市の石造遺物」。
ここには私が知らなかった石造遺物(道標、月待塔、庚申塔、六地蔵石幢など)が多数掲載されているので、新しいめぐりのネタとなった。これらを撮影して画像データがまとまれば、改めて馬場教授にご提供したいと思っている。
では、また、