2012年07月14日(土)~15日(日) 採鹹準備中の御塩浜 (車、徒歩)
神宮の神饌としてまたは修祓のために使われる堅塩を奉製するための第一歩。御塩浜は伊勢湾に程近い五十鈴川の下流、伊勢市二見町西の西端にある。この辺は海水に淡水が程よくまじり細かく良い塩ができるそうだ。
御塩浜では入浜式塩田という伝統的な方法で鹹水(塩分濃度が高い海水)が採られる。太陽のエネルギーと人力のみである。
7月14日、第28回二見大祭しめなわ曳 へ向かう前に夕方の御塩浜へ立ち寄ってみた。すると、休憩用のテントが準備され、浜も海水で満たされていた。もしかして採鹹作業(文字通り、鹹水を採る作業)が開始されているのではないかと思い、翌日の7月15日に再訪した。
【 2012年07月14日】
夕方、御塩浜に立ち寄ったところ、
採鹹作業の休憩用テントが張られ、
鹹水を溜める樽が並べられていた。いかにも採鹹作業が始まっている様子、
御塩浜には海水が満たされていた。
たっぷりと・・・
こんな感じだ。
ただし、四ヶ所に設けられた沼井(ぬい:塩が結晶化した砂を集めてより塩分濃度が高い海水である鹹水を作り出す場所)だけは水面上に見えた。
実際には沼井の周囲の土手の部分だけか・・・
この状況だけでは実際に採鹹作業が始まっているのかは分からなかった。
【 2012年07月15日】
そこで、翌日の15日、採鹹作業を期待して御塩浜うぃ再訪した。伊勢方面から五十鈴川に架かる国道42号線の汐合大橋を渡り、東詰を左折して500m強。右手に御塩浜が見える。なお、左手には五十鈴川から海水を取り入れるための御塩浜専用の樋管(御塩樋管)がある。
御塩樋管から五十鈴川を望むとこんな感じ!
御塩浜の様子を
御塩樋管から伺うと、採鹹の作業はされていないようだった。
ただし、ひとりの男性が御塩浜の隅に・・・
早速、御塩浜へ向かうと小屋の扉が開かれていた。
男性が手を休めるのを待ち、挨拶したのち採鹹作業について伺ったところ、「採鹹作業は18日から開始する予定」であることが分かった。
また、現在何をされているのかと問うと、「砂の表面が固いため、柔らかくなるようにしている。」とのことだった。なお、この広い浜を一人で作業されるそうだ。
18日からの採鹹作業を想像しながら御塩浜を離れた。
帰り際に、御塩浜全景をパチリ。
さらに、ズームで作業中の男性をパチリ。(暑い日になりました。お疲れ様です。感謝。)