2012年09月08日(土) 近長谷寺への寄り道 (車、徒歩)
収穫祭が中止になった「長谷の車田」 の途中で、近長谷寺へお参りした。
前回は、長谷公民館の近くにある「長谷観音道口」から急な坂の参道を上り、南勢水道長谷調整池へ通じる林道を下ってきた。
【参考】 長谷観音道、城山、近長谷寺(きんちょうこくじ) (神宮巡々)
同じルートを歩くことになるのだが、方向が変われば見える景色も変わるだろうと思い、今回は逆方向で歩くことにした。
まず、長谷の車田からさらに坂道を上り、南勢水道長谷調整池の横の坂を上り、タンクをパチリ。
このあとは林道を道なりに進んだ。林道といってもアスファルト舗装された立派な車道だ。
ワインディングを何度か繰り返すと、左手に夕日ヶ丘展望台が現れる。このベンチから見る沈む夕日はどんなだろう!
さらに坂道を上ると右手に斜面を登る道を発見。(前回は気づかなかった)
横目で木々の中の薄暗がりに石のような塊を確認した。数m通り過ぎたが、木立の中の石が気になり引き返した。坂道を登りとそこには、
確かに石で組まれた祠があり、その中にお地蔵さんが・・・。 この右手には踏まれていない道が続いているようだったが、ここは修験道に関係する場所なのだろうか?
寄り道の寄り道を済ませて坂を上りきるとそこは近長谷寺の駐車場だ。
この辺までくると雨足が強くなってきた。少し濡れたが、急いで折りたたみ傘を広げた。鳥居をくぐるとコンクリート舗装された参道がつづら折れで続く。滑りやすい斜面に気を付けながら慎重に足を運ぶと、知らぬ間に石段へとたどり着いた。前方に本堂。
石段を上り左手を見ると鐘楼、
そして、右手には「多賀大明神」と刻された石碑が建てられている。
再び本堂をパチリ、
本堂へ近づくと、基礎部分に目を奪われた。廻縁の柱の根元には瓦が立て掛けられている。
さらに、覗き込むとこんな感じ。柱の角に細い丸太が立っている。よく見るとこの材は廻縁の支柱のようだ。基礎部分だけでも興味深い。
やっと、お参り。これが寄り道の最大の目的だ。
次のホームページによると、この扁額は
寛永21(1644)年京都智積院能化七世、運敞僧都の筆による。
ものだそうだ。
また、本堂には『国指定重要文化財 十一面観音立像』や『町指定重要文化財 大日如来座像』が納められているそうだ。
【参考】 真言宗山階派 丹生山「近長谷寺」 official site
見どころはまだまだ多いが、時間の関係上、今日は下ることに・・・
庫裏の裏手に続く、「長谷観音道」へ向かい、振り向いて庫裏をパチリ。この右手には「近津長谷城址」がある。
ここから長谷公民館近くの「長谷観音道口」まで下り坂だ。
観音参道(長谷観音道)の案内板を右手に見ながら、苔むしたコンクリート舗装の坂を下った。滑りそうでとても慎重になる。足元に神経集中だ。
足元を注視しながらも周囲を気にしながら下ると石垣(振り返って)、
道標、
金剛座寺への分岐、
山の神、
地蔵塚
その付近の巨木、
さらに下ると、雨露を纏った緑・・・
庚申塚、
そして、そろそろ下りも終わりになると
長谷観音道口付近では民家の間に車田が望めた。
こちらは、 長谷観音道口。和歌山別街道の道標が建っている。
なお、道標についてはこちらを参照。
【参考】 長谷観音道、城山、近長谷寺(きんちょうこくじ) (神宮巡々)
そして、長谷公民館の近くまで戻ってきた。
この後、車田への坂道を歩いた。
【 20120908の記録 】
- 収穫祭が中止になった「長谷の車田」
→ 近長谷寺への寄り道 - 和歌山別街道 地蔵道標(多気町神坂)
- 金剛座寺と穴師神社跡およびその周辺