2013年01月03日(木) 元始祭(内宮) 2013 (徒歩)
神宮要綱によると、元始祭は
一月三日宮中賢所・皇霊殿・神殿の三前に於て、御親祭を行はせ給ひ歳首に天津日嗣の本始を祝ひ奉る祭典なり。此の日神宮にては中祭として大御饌供進の祭儀を行ふ。 (中略)
祭式次第、祈年祭大御饌儀に同じ。但し摂末社以下の巡回祭典は行はず。
内宮は五丈殿、外宮は九丈殿に於て合祭す。
とのこと。
午前3時から約一時間、外宮にて元始祭を拝観した。内宮での斎行は午前7時なので御木本道路、おはらい町通りを歩いてきた。
そして、宇治橋前へ到着したのが6時15分頃。
宇治橋の左手にある祭典案内板を確認した。
元始祭 一月三日 午前七時
まだ時間に余裕があったので、いくつかの神社に参拝(「お伊勢さん125社 内宮めぐり」)してから修祓が執り行われる忌火屋殿の前庭へ向かった。外宮では板塀に囲われて中の様子を伺うことはできないが、内宮ではオープンな空間だ。
日の出までは早いが徐々に空が白んできた。照明がなくても見えるだけに松明(しょうみょう)は焚かれない。中途半端な光量だ。
前庭にはすでに辛櫃が配置されているが最終確認が続けられた。
予定通り、6時50分頃になると報鼓が鳴らされ、
浅沓が玉砂利を踏む音とともに参進の列が近づいてきた。
多数の神職が参道から忌火屋殿 前庭へ入り、
配置についた。
参道を参進する間は参拝者の通行が規制されたが、前庭での修祓が始まると規制が解除された。目の前を参拝者が行き交った。こんな感じ。
(撮影を主目的にするのなら撮影場所の選択が難しい。私の場合、祭典の流れを記録として残したいだけなので、これも事実として楽しい展開だ。)
そうは言っても修祓の雰囲気も残したいので、人波の切れ間でパチリ、・・・
修祓が終了すると参進が再開された。
参進の列は別宮遥拝所の前を通り新御敷知地への石階へと進んだ。
修祓を受けた御饌を納めた辛櫃はそれぞれの場所へと運ばれていった。
この方向なら風日祈宮か瀧祭宮か?
大きな辛櫃は鯨幕が張られた五丈殿へ運ばれた。
五丈殿に並べられた案を撮影しようとしたら「撮影できません!」と注意を受けた。御饌や献饌の儀は撮影できないのだろう。そこで、鯨幕の様子だけでもと五丈殿をパチリ。
忌火屋殿の前庭に残された大麻と御塩が入ったカワラケを確認してから
御正宮へ向かった。
足早に進むと新御敷地の石階を過ぎたあたりで参拝者が待っていた。かなりの列になっている。
御正宮で斎行される元始祭の拝観は諦めて五丈殿にて案上に御饌を並べる作業などを見学していた。忌火屋殿の前庭から参進が開始されてから30分が経過する頃、参道では再び通行規制が入った。
参進が荒祭宮へ移動するのだと判断し、四至神側から荒祭宮へ向かった。すると、「しばらくすると祭典が始まり、30分ほどお参りできません。お参りする方が速やかにお参りしてください」と言う内容を神宮衛士が大きな声で参拝者に伝えていた。
そして、荒祭宮でも通行規制が開始された。
ほどなく参進の列が正面の石階を下ってきた。
神職が配置に着くと祭典が開始された。
荒祭宮での祭典が20分ほどで終了すると
退下となった。
私も後に続いた。
五丈殿での祭典を拝観してから「お伊勢さん125社 内宮めぐり」を続けた。
【 20130103 の記録 】