2013年03月23日(土) 気の早い花見ウォーキング(伊勢市) (徒歩)
関東地方や名古屋では桜の開花が宣言されている。しかし伊勢周辺ではまだのようなのでウォーキングがてら桜の様子を見て回った。「さくら名所百選の地」に選定されている「宮川堤」を折り返しポイントに設定し、市内を徘徊した。
【伊勢市御薗B&G海洋センター】
まずは自宅の近所にある伊勢市御薗B&G海洋センターへ向かった。ここは伊勢市御薗町王中島と上條の境界である御薗橋跡付近、ゲートボール場の道路側に数本の桜が植えられている。
多くの蕾がふくらみ始めていた。
【下長屋公民館】
続いて、下長屋公民館。ここは桜よりもこの鳥居に興味があったので立ち寄った。
鳥居の先には宮型が祭られていた。
そして、その宮型には「正一位秋葉神社祈祷・・」が置かれていた。この祈祷札は以前にも見たことがある。
【参考】
- 五輪堂、八大龍神雨乞瀧(度会町川口) (神宮巡々)
- 秋葉山本宮秋葉神社 (公式ホームページ)
下長屋公民館の前、道路脇には庚申祠が建てられている。
下長屋公民館を後にして住宅街の路地を進むとこんな小社を発見。
しかし、社地に草が生え、御扉も少し開いていた。軽く会釈をしてから宮川堤方向を目指した。
【上長屋神社】
途中、上長屋神社に立ち寄った。かなり前に訪れたことはあったが、当ブログでは紹介していなかったので、別の記事として紹介する。
【参考】
上長屋神社の隣には小公園があり、そこにも桜の木があったのでパチリ。こちらも蕾だ。
上長屋神社を出て、宮川の右岸堤防へ向かう途中に菜の花畑に遭遇、パチリ・・。
堤防へ到着するとこんな標識を見つけた。
河口からの距離「4.0km」、これは以前から付いていたが、その下には「ここの堤防の高さは海抜7.7m」の看板が新たに取り付けられていた。
この後は、昨年末に供用が開始された「伊勢南北幹線道路(県道60号線)」へ向かった。
【伊勢南北幹線道路(県道60号線)】
次の道路案内板に従い直進、
豊浜大橋南交差点も直進。
赤信号で右手を見ると豊浜大橋へと続く坂道だ。
信号が青に変わると伊勢南北幹線道路を直進した。近鉄山田線との立体交差となっている。十分な道路幅を有する歩道も準備されている。歩道はあまり高さが必要ではないので、車道よりも高い位置で近鉄と交差している。
近鉄をくぐると道路は左へとカーブし伊勢御薗高架橋へと続く。
伊勢御薗高架橋の手前でパチリ。
先ほどは近鉄をくぐり、ここではJRを越える。この道路は踏切とは無縁だ。車でも列車の運行に関係なく快適に走れる。
伊勢御薗高架橋への坂道を上り始める辺りで、注意書きを確認。
この先階段あり
車いす等は
通行できません
とある。
坂道を上りながら左手を見ると横浜ゴムの工場の施設が見える。
あれは何だろう? あの場所で作業する人もいるんだろう・・・。かなり高い。
視線を右手へ移すと金網越しにJR参宮線の線路が見えた。かすかに踏切の警告音が聞こえてきたので
しばらく待っていると列車が通過した。前の二両の屋根には錆が目立っていた。
JR参宮線を見送ってからさらに先へ進むと歩道は、車道と別れ階段になっている。確かに先ほどの警告は無視できない。
階段を下る前にフェンスの切れ目から下を覗くと
な、なんと、道路上に祠が建っていた。
急いで階段を下り、
その祠へと向かった。
急ぎながらも銘板を見つけると最大ズームでパチリ。
【JR参宮線沿線】
先ほど橋の上から覗いた祠がこちら。確かに道路上に設置されている。
後ろからもパチリ。
宮川堤へ向かうのだが、JR参宮線もこの先は宮川を渡る。この先は細そうだが行けるところまで行ってみよう。
線路沿いのこんな道を進むと前方の道は途切れ、左へ折れた。
山口内科の前を通りすぎると宮川橋へ通じる道路へ出た。
そこを右折してさらに進むと宮川橋の手前に桜の渡しの説明板がある。
【桜の渡し】
ここは宮川の「桜の渡し」跡付近、桜の木とともに案内板が建てられている。
案内板の右手の桜の枝には多数の蕾が暖かな日差しを待っていた。そろそろ開花か?
また、左手の桜には多数の白い花が咲いていた。
桜の渡し跡へ向かい、パチリ。
桜の渡し跡に架かる宮川橋を後にすると、上流側に架かる度会橋へ向かった。
【宮川堤】
宮川の右岸堤防で最初に目に入ったのは桜ではなく、水仙。
さらに進むと「進入禁止」のた立看板。
右手には桜の花がちらほら、蕾はふくらみを見せていた。
左手に社叢が見えたので、石段を下った。
こちらは豊吉稲荷大明神。
多数の赤鳥居をくぐり、その先左手の祠へ向かった。
お参りを済ませて左を見ると多数の「寒中御見舞」札が貼られていた。
豊吉稲荷大明神を出ると先ほどの石段を上り、堤防へ戻った。
度会橋方向へ進むと右下にピンク色の・・
枝垂れ桜が花を咲かせていた。
ただし、枝垂れ桜でも開花しているのはこの周囲の数本だけでその他はまだ蕾だった。
堤防道路へ戻ると目の前、右手には楠大明神の社叢。
堤防から石段を下ると楠(境楠)の根元に
鳥居が建てられている。生花のお供えが鮮やかだ。
堤防の反対側には次の石段があり多数の鳥居が・・・。
堤防上から鳥居をパチリ。朽ちた鳥居と桜の蕾・・・。
また、説明板によると境楠は逆楠とも呼ばれているそうだ。
そして、上下反転させるとこんな感じだ。
文字通り、逆でも違和感はない。言い得て妙だ。
宮川堤で最も開花が早いのは楠大明神の左手にある桜だ。
こんな感じ。満開とまではいかないが、
蕾もかなりのふくらみを見せていた。
そして、宮川堤から駿河堤へ下った。
駿河堤には馴染みがない方も多いと思われるが、宮川のこの周辺には多数の堤が造られた歴史があるようだ。桜の蕾を左手に見ながら進むとその先には
このように石が張られた斜面がある。ここが駿河堤の名残りだ。
【参考】
堤防を下って、桜の花を探しながら度会橋へ向かうと、その途中で「大日権現社」の社標を見かける。
元禄六年五月、彦兵衛さんにより創祀されている。
さらに度会橋へ近づきパチリ。
「神宮御用材貯木池跡」の標石付近でも、
度会橋東詰の駐車場付近でもパチリ。
まだ、ほとんどが蕾の状態である「宮川堤」だが、春まつりの準備は進められていた。伊勢市のホームページによると
宮川堤 (中略) 4月1日(月)~10日(水)の 「春まつり」期間中は、桜が 夜間ライトアップされます。
とある。
この看板も春まつり用、
さらには、駐車場の案内板も・・・。
度会橋の上流側へ移動し、度会橋を背景に桜をパチリ。
こちらでも、まだまだこんな感じだった。
宮川の堤防を後にすると細い路地へ入り、上社へと向かった。
【上社および周辺】
上社の裏手を進むと久留山 威勝寺跡があり、
その近くから社務所の横手にある鳥居をくぐり上社の境内へ入った。
まずは、上社稲荷大明神へお参りした。
お参りを終えると続いて
上社へ。
上社でもお参り。
なお、こちらの境内には多数の遥拝所や多数の神様が祭られている。今日は目的が異なるのでここで一括遥拝、お参り。
ただし、上社の隣にはお伊勢さん125社である「志等美神社・大河内神社、打懸神社」および「打懸神社」がお祭りされているので、こちらへはしっかりとお参りした。
志等美神社・大河内神社。
打懸神社。
上社の境内の片隅には辻久留奉曳団のお白石集積所が設置されていて、
上社の鳥居付近には次の看板が立てられていた。神宮の式年遷宮もすぐそこだ。
上社からは天神丘トンネルを通り、
豊川百間堀へ向かった。
【豊川百間堀】
豊川百間堀に沿って外宮方向へ歩いていると
左手から急な流れが合流してきた。
左手の流れを遡るように進むと前方右手に等観寺。
【等観寺】
先日の彼岸の法要でも訪れた。
次の記録でも記したように文化財等を拝見したいと思っているが、駐車場には車が駐まっていた。
【参考】
今日のところは見学を諦め、図書館へと向かった。
【伊勢市立伊勢図書館】
倭姫命の巡行と能に関する本を借りるために図書館にも立ち寄った。
【参考】
図書館で本を借りると続いてその前、等観寺の隣にある坂社へ向かった。
【坂社ほか】
ここにも何度もお参りしているので勝手を知っているはずが・・・、
まずは、坂社へお参りして
坂銀杏をパチリ。
そして、このショットで気づいた。
坂之森稲荷神社にはしっかりとお参りしていなかったことに。
赤い鳥居をくぐり、お参り。
御祭神を確認してから
鈴に隠された扁額をパチリ。社名が異なる。
扁額に彫られているのは「正一位運神稲荷大明神」。御祭神として示されている最初の神様の名前だ。
続いて、境内の裏手に祭られている伊勢上座蛭子社にお参りし、
坂社を後にした。こちらの鳥居の脇には、立派な自然石の社標「伊勢上座蛭子社」が建てられている。
この後は、伊勢和紙館・大豊和紙工業株式会社へ立ち寄った。
【伊勢和紙館・大豊和紙工業株式会社とその周辺】
伊勢和紙館・大豊和紙工業株式会社では、伊勢和紙Laboratory展および伊勢和紙に咲く「さくら」展が開催されていたので立ち寄ったところ、興味深い花が咲いていた。それはミツマタ。
詳細については別の記録で紹介する。
【参考】
伊勢和紙ギャラリーほかでの見学を終えて、大豊和紙工業株式会社の敷地を後にしようとした際、フェンス越しに次の標石を発見。上部の下は「くさがんむり」に「出」だろうか? くずし字用例辞典で調べたら読みは「サツ」「セツ」「むぐむ」、ただし変換できず。次の字は「齋」。御師だと思われるが、上部大夫のことだろうか?(要調査)
実際の目線ではこんな感じ。
大豊和紙工業株式会社の門を出ると来た方向とは逆へと進んだ。すると右手には大豊和紙工業株式会社の別の門。こちらは伊勢和紙ギャラリーが設置されている建物で、こちらが正面玄関だ。
ここで、大世古を後にして、伊勢市駅方向へ進んだ。(右折)
【参考】 山田にも世古と呼ばれる生活に密着した細い路地が多数あった。
厚生小学校の校舎の脇に併設されるようにある案内板。茶人 鈴木普齋邸跡の標石と説明板。
この近くには須原大社、月夜見宮があるが今日は心の中での遥拝で済ませ先へ進んだ。
【伊勢市駅へ】
薮之世古の標石に従い、世古(路地)を進んだ。
この後は、解体中のJOY CITYの現状、さらには再開発中の伊勢市駅前の進捗状況を確認した。詳細は別の記録で紹介する。
【参考】
伊勢市駅前での再開発の状況確認を終えると外宮参道へ向かった。
【外宮参道】
外宮参道では提灯の柱にいつも綺麗な花が咲いている。
今年は外宮も賑わいを見せ、飲食店にも待ちの行列ができていた。
さらに外宮方向へ進むと伊勢シティプラザでは「第3回いせ市民活動フェスティバル」が開催されていた。
伊勢シティプラザの裏の通りを進み、近鉄宇治山田駅へ向かった。
【近鉄 宇治山田駅とその周辺】
新しくなった近鉄宇治山田駅の駅前ロータリーには「神宮奉納大相撲」の幟が立てられていた。
第58回神宮奉納大相撲は3月31日(日)に開催される。
御幸道路の岩渕交差点付近には早く開花する桜があることを思いだし、近鉄 宇治山田駅からそちらへ向かうと咲いていた、咲いていた。
満開だった。
これからは帰路になる。河崎を経由して帰ることにした。近鉄 宇治山田駅の裏手の住宅街を抜け、
参宮線 伊勢市・五十鈴ヶ丘間 吹上新道架道橋をくぐった。
突き当たりを右に折れ、次の変則丁字路を左折すると河崎本通りだ。
【河崎、河邊七種神社ほか】
河崎本通りを歩いていると所々に次の掲示を見かけた。ここでもお白石持奉献団の・・・。
河崎本通りから河邊七種神社へ入り、お参り。
同じ境内にある吉家神社(吉家稲荷神社)にもお参り。
続いて、河崎から船江へ移動した。
【船江上社、河原淵神社、朧ヶ池】
八間道路を横切り、船江上社の鳥居をくぐった。
最初にお参りするのは、船江上社の境内に祭られているお伊勢さん125社のひとつ河原淵神社。
つづいて、船江上社、
さらには境内最奥の吉王稲荷神社へ。
こちらにもお参り。あんな所にも「寒中御見舞」札が貼られている。「どこだろう?」
河原淵神社、船江上社、吉王稲荷神社へのお参りを終えるとその前に広がる朧ヶ池の畔へ向かった。
ここの周囲には多数の桜の木が植えられている。
こちらも蕾・・・。
池の中央の龍もパチリ。以前よりも色彩が豊に見えるのは錯覚だろうか?
池の向かいにある船江会館の敷地からもパチリ。桜が咲けばいいビューだ。
さらに対岸へと進み、船江上社の社叢をパチリ。
河原淵神社もパチリ。
【桧尻川】
船江上社を後にすると住宅街を抜け、桧尻川の近くまでやってきた。なぜかこの辺、更地になっている場所が多い。更地の先に桜の花が見えたのでパチリ。ちら、ほら。
こちらは蕾だ。
桧尻橋を渡り、上流側をパチリ、
下流側をパチリ。まだまだこれから楽しめる。
【王中島公民館】
そして最後は自宅近くの王中島公民館。開花するとライトアップしていただけるので夜桜を楽しめる最も身近な場所。
こちらもちら、ほら。蕾はふくらみを増している。
朝の9時に出発して、ほぼ5時間半。春の先取りを楽しめた一日だった。開花が楽しみだ。
最後に私のお勧めは、伊勢近郊なら伊勢市小俣町湯田にある有田神社の桜だ。宴会はできないが純粋な花見には最高!
【 20130323 の記録 】
- 気の早い花見ウォーキング(伊勢市)
→ 上長屋神社(伊勢市御薗町)
→ 図書館で借りた本
→ 大豊和紙工業株式会社のミツマタ(伊勢市大世古)
→ 解体中のJOY CITYと再開発中の伊勢市駅前