2013年03月30日(土) 坂本棚田~ミツマタの森~野登寺(上寺) (車、徒歩)
昨年の11月に棚田の石積み体験のため亀山市安坂山町坂本にある坂本棚田を訪れた。その際、和紙の原料になるミツマタの存在を知り、ぜひとも開花を見たいと思っていた。
【参考】
そして、その思いを後押ししたのが先週訪問した大豊和紙工業株式会社の敷地に咲いたミツマタの花だった。
【参考】
来週は予定が詰まっているし日曜日は雨の予定だったので、本日しか坂本棚田を訪れる機会がなかった。また、亀山まで走るのならミツマタを見るだけではもったいないので、ミツマタを鑑賞しがてら野登山へトレッキングし、野登寺にも立ち寄ることにした。
トレッキングルートとしては、坂本棚田を起点にミツマタの森を経由した後、野登寺をお参り、野登山をピストンしてから野登山表参道を下って坂本棚田へ戻るルートとした。
自宅を6時40分頃に出発し、一般道を走り続け坂本棚田の入口へ到着。
坂本棚田の駐車場に車を駐めて歩き始めるとバスが下ってきた。
前回の訪問時に地元の方に教えていただいた棚田下部にあるミツマタの群生を見学するために坂本棚田の入口付近まで下ってきた。
舗装され農道を棚田への進むと
左手にミツマタの群生が現れるはずだが・・・、自分の目を疑った。
以前はこんなに生き生きとしていたミツマタが、
(2012年11月25日に撮影)
今はなぎ倒された状態になっていた。
近づくと、なぎ倒されたのではなく、切り落とされていることが分かった。
【伐採の原因】
トレッキングを終えて坂本棚田に戻ってきた時、たまたま地元の方とお話する機会があり、この場所に生えていたミツマタは根腐れ状態になり伐採されてしまった。ことを知った。
こちらのミツマタはかなり見応えがあると思っていたので、こんな姿にかなりのショックを受けたが、気持ちを切り替えて山の中に群生する「ミツマタの森」を目指し進むことにした。その前に土筆をパチリ。
先ほど後にした棚田の駐車場を遠望すると次々と車が到着していた。かなりの人気だ。
棚田の雰囲気を楽しみながら
えんじ色に舗装された農道を上って行くと
途中でコンクリート舗装に切り替わり、
この道標へたどり着いた。「ミツマタの森」への矢印はないが左側へ進むことになる。
ここを左折すると、私の前方には女性5名のパーティが歩いていた。
坂本棚田も他の地域と同様に獣害に悩まされており、棚田の周囲には高電圧が流されたフェンスが張り巡らされている。そのため、棚田から外へ出るには次のようなゲートを通過する必要がある。
こちらは電牧器(ビビット1000)。
【参考】
電柵のゲートを抜けると工事資材置場を左手に見ながら山の中へ進んだ。
杉だらけだ。マスクを忘れた花粉症の私だが、なぜか全く大丈夫だった。
林道をさらに進むと
道幅が狭くなり、所々崩れている場所が・・・。
右への鋭角なカーブにて、道から離れた場所で
次の案内板を発見。現時点ではミツマタが重要なので、ここでの寄り道は断念。
先へ進むと沢筋へ出た。
沢を渡ると右手にミツマタを発見。ここから「ミツマタの森」だ。
初めて山の中で見つけたミツマタに夢中になり、パチリ、パチリ・・・
この先を期待しながら、丸太の階段を上ると左手、右手にミツマタが広がっていた。
右手の斜面をパチリ。
差し込む朝日が眩しかった。
また、左手には沢筋に多数のミツマタを見つけたので、沢を渡ってパチリ、パチリ・・・。
参道へ戻ると
参道はミツマタに被われていた。しかし、この雰囲気は私が想像していたものとはちょっと違った。花の数が少ない。
振り返ってパチリ。期待が大きかっただけに実際に自分の目で見た印象は少し残念なものだった。
さらに進むと再び沢が現れ、
この先は急な斜面となっていた。ここにもミツマタが群生している。見上げる感じが何とも言えない。
どちらかと言えば、こちらの方が花の密度は高く感じられた。
でも、やはりこの枝にこの花数では間隔が開き過ぎている。時期的な問題か、天候の問題か・・・?
次回の訪問に期待を残すことになったが、ここは切り替えて野登寺を目指すことにした。
ミツマタが群生する急斜面を登りきるとやせ尾根の取り付きに到着した。
見上げてパチリ。
足元の気をつけながら尾根を歩き始めた。しばらくは右手下方にミツマタの姿を確認することができた。
ミツマタを見ることがなくなると急登の連続だ。
所々で巻道も存在していたが、とにかく尾根を歩こうと決めてまっすぐ進んだ。倒木を通り過ぎ、振り返ってパチリ。
この先で左手に視界が開けた。
パチリ。しかし、まだ登りは続いた。
最後の急登では足に疲れを感じ、巻道を歩いてしまった。
巻道を抜けると前方に仙鶏尾根コースの案内板が見えた。そろそろ車道に到着だ。
仙鶏尾根コース1の案内板に従い、急な斜面を登ると
どこでコース取りを間違えたのだろうか、車道のガードレールは見えるがどうもルートは・・・?
こんなところに出てしまった。
ガードレールを乗り越えて左へ進むと、正式なルートの案内板があった。
「仙ヶ岳」と書かれた矢印の方を遠望してパチリ。
ここからはしばらく車道歩きとなった。先ほどの道標から左方向へ黙々と歩くと
路面がすべり止め状態になり、
左手には下界が望めた。
そして、右手の陰には雪が残っていた。
また、その前方には割れて角が鋭角になっている落石が多数転がっていたので、右上の様子を伺いながら恐る恐る歩を進めた。
右にカーブすると左側は大きく視界が開けた。
すると前方は分岐になっていた。
左は「国見広場」、右は「駐車場」となっていた。
まずは、野登寺を目指すので右上に見える電波塔へ向かってから様子を見ることにした。
右にラウンドする坂道を進むと前方に電波塔が・・・。
こんな感じだ。
入口のフェンスには「NTTコミュニケーションズ株式会社 野登無線中継所」とあった。
先ほど坂道を上る時、左手に屋根瓦が見えていた。野登寺の建物であると確信し、無線中継所の近くから野登寺へ下るルートを探したところ、踏み跡と次の木杭を見つけた。木杭には黄色い毛糸が巻かれていた。
ここだと確信し、早速下ると野登寺の本堂の屋根が見えてきた。
急いで下り、野登寺の境内へ向かった。
【 20130330 の記録 】
- 坂本棚田~ミツマタの森~野登寺(上寺)
- 鶏足山 野登寺(上寺)
- 野登寺(上寺)~野登山~野登寺(上寺)~坂本棚田
- 坂本農村公園とミツマタ(坂本棚田)
- 鶏足山 野登寺(下寺)
- 有田神社の桜(伊勢市小俣町)