「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」(賓日館)

2013年11月10日(日) 「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」(賓日館) (車、徒歩)

二見浦の賓日館で開催された「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」に参加した。

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」のフライヤー

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」のフライヤー

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」のフライヤー

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」のフライヤー

フライヤーにあるように「20年に一度行われる式年遷宮の意味を考える。」シンポジウムで基調スピーチと総括セッションのパネリストが次の3名、

  • 稲葉信子さん(筑波大学大学院教授)
  • 植島啓司さん(宗教人類学者)
  • 櫻井治男さん(皇學館大学教授)

そして、総括セッションのコーディネーターは

  • 千種清美さん(文筆家)

であった。

千種清美さんはインタビュアーを担当している三重テレビ放送「心のふるさと、伊勢神宮」(毎木曜)で一方的にお目にかかっている。また、櫻井治男さんも神宮関連のTVや書籍等でお目にかかる機会が多い。

このお二人には馴染みがあり話される内容もある程度予測できたので、今回は稲葉信子さんと植島啓司さんに注目した。

なお、植島啓司さんについては、シンポジウムの参加前に実施した お伊勢さん125社 二見めぐり でも紹介したように最近連載を始められた

集英社WEB文芸  RENZABURO[レンザブロー
連載「伊勢神宮フィールドワーク」植島啓司

【参考】 第1回 伊勢神宮とは何か(前編)

を拝読していたので、世界的な広い視野での発言に期待していた。

 

賓日館へ到着。

賓日館

賓日館

催事の案内板、その中央に本日のシンポジウムの案内があった。

催事の案内板(賓日館)

催事の案内板(賓日館)

【参考】

 

正面は日差しが眩しかったので、玄関脇をパチリ。正面の玄関前でシンポジウムの受付を済ませると

賓日館

賓日館

 

早速、二階にある大広間へ向かった。すでに満席に近い状態になっていた。前方の空席を発見し、まずは落ち着いた。

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」(賓日館)

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」(賓日館)

 

定刻になると主催者の挨拶の後、基調スピーチが始まった。

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」(賓日館)

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」(賓日館)

私が興味深かったことを羅列すると

「式年遷宮の歴史と意味」櫻井治男さん

  • 何枚目かのスライドの背景写真は五十鈴川の上流にある「とび石」の写真だったこと

「聖地としての伊勢神宮」植島啓司さん

  • 日本以外で遷宮のような行事はないこと
  • 明治四年までは心御柱を中心に遷御されていたこと(床下の秘儀)

「伊勢神宮と世界遺産」稲葉信子さん

  • 建築の視点からの神宮に対する世界的な評価の高さ

 

基調スピーチが終了すると、千種清美さんをコーディネータとして三名がパネリストとして総括セッションが開始された。

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」(賓日館)

「三重県図書館シンポジウム 遷宮という仕組み」(賓日館)

結論がでるようなテーマではないので、各人の視点での発言を楽しませていただいた。なかでも興味をもったことを羅列する。

  • 「今まで遷宮は「神様のお引越し」と説明してきたが、今回の取材等を体験しその言葉で表現するにはもっと重いものであることに気づいた」という千種清美さんの発言
  • 戦国時代に式年遷宮が途絶える前後で祭典遷宮から造替遷宮へとその性格が変化したこと
  • (渡御から派生して)列(並ぶではなく列ぶ)の意味
  • インターネットでも見られるという心御柱の図
  • 伊勢参宮名所図会に示されている現状とは異なるアミューズメントパークのような神宮の姿
  • 「新」とは「あたらしい」だけでなく「あらたまる」の意味もあること

 

実はシンポジウムの後半に向けて私自身の体調が悪化し、頭痛がひどくなったため総括セッションはおぼろげに聞いていた。もう何年もこんなことはなかったのに睡眠不足か?、もったいないことをした。

また、帰りがけには本日のシンポジウムを撮影されていた写真師の松原豊さんにお会いしたが、「おつかれさま」と弱々しい声であいさつするのみで失礼した。

 

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